今年もお世話になりました

来年もよろしくお願いいたします

ちょっと早いですけど今年のノルマである1ヵ月2話投稿は果たしたので今年のサイト運営はもう〆に入らせてもらいます。

今年もお世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。

今年一年の振り返り

今年はなんというかSNS関係でTwitterやPixivと相性が悪くなってしまったことに疲れ果て、投稿先を失って移住先難民になり、でも結局一番重要な問題はそういう仕組みを利用してでも宣伝するようなものがないすっかすかな創作歴だよなという自分の数年間の空白にも目を向けねばならず、なんか異様に疲れました。

天上の巫女をひとまず水面下で完結まで持って行くための半年で二次創作とか諸々合わせて70万字近く書いてるわけですから、作業量的には決してサボってはいないんですけどね。一年間だともっと書いてる。
もともと予定していた1年と睡眠障害で頭が働かなかった予定外の2年、合わせて3年の空白を埋めるにはそれでも足りないんだよなぁ……。

長編はやはりしっかり形にしてから出したいとは思うんですが、そればっかりだと堂々と宣伝できる作品が全然出来上がらないんですよね。

うちのサイトはなろうに置いたままこちらに移行しなかった作品も含めてかなり過去作がありますが、若い頃の投稿作が多く今だと自分で見ても未熟だなと思う作品が多いのでどうも大々的に宣伝する気にもならず。
自分で読んでもそれなりに面白いと言える域に至ったのはPPですが、あれはリスペクト&インスパイア先がわかりやすすぎる趣味作過ぎることがネックで。

睡眠障害からひとまずただの睡眠不足くらいには復活した去年今年は、一次創作で天上の巫女の3章と4章を書きながら二次創作にも精を出していました。
自画自賛しますが最近の二次創作でようやく自分の見たかった作風・作品が書けているなと思い始めて来たのですが、じゃあ逆に言えば今までダメじゃん、と今度は全否定。

世間の人も大体自分の作品は読み返すのが辛い、面白くないと言うのでそんなもんだと思ってきましたが、いや違うんだなと。本当に自分の書きたいものが書けたなら、自分でもこれ面白いなと思いながら読み返せるはずだと。
それに気づいてしまったら今度はそういう作品が書きたくなるんですよね。困ったことに。おかげさまで古い作品を宣伝できずに、かといって新作を用意するにもちょっと準備期間が欲しいということで、メンタル的にはいつも自分の手元に何もない、なんかサボっているような焦燥感に駆られています。

来年の予定(というより願望)

1.新作書きたい

今まで書きたい書きたいと思いつつ保留状態だったネタが固まり始めたんで新作書きたいなあと思っています。久々のBLで。
ただ書きたいという欲求が先行して世界観や設定固めが進んでいないのでいつになるかはわからない。来年中に出せるかもわからない。

2.天上の巫女はまだ練ります

今年集中的に作業してひとまず水面下でほぼ完結(残りは今連載中の4章後半部分だけ)まで持っていけた天上の巫女ですが、やっぱりもうちょっとクオリティ上げたいなという欲求が捨てきれません。
執筆の間に空白を3年挟んでしまったので1,2章と3章でテンションや違う気もしますし、その辺の調整にかこつけて全体的に改稿してクオリティ上げたいなと思います。
水面下の完結当初は書き上がったのだからもう一気にサイトに出しちゃうかとか外部サイトに投稿してこようかと考えましたが、最終的にもう出している1~3章もまだ出していない5章以降ももうちょっと納得いくまで改稿しようと決意しました。
そういうわけでサイトの更新ペースは特に上げず月2話のまったりペースで続けながら、こちらも水面下で序盤の改稿や後半の加筆作業をしようと思います。

3、過去作のリメイク

来年からの修行計画の一端として、過去作をいくつかリメイクしようと目論んでいます。
昔は一度自分が必死で書き上げて完結と銘打ったものをそれ以上書き直す気にあまりなれなかったのですが、今は逆に新作のネタがあまり思い浮かばず、過去作はもっとクオリティ上げたいということで、むしろ過去作で自分でも今一つだと思うものこそ今風にリメイクしようかなと。
「青い魔物と赤い魔女」を「生贄の娘は魔物の王に溺愛される!」とか「Waltz―悪魔と踊れ―」を「婚約者の王子に振られたので身分を捨てて英雄王弟と結婚します」とかそういうタイトルにすれば今風に――

なるか???

……いやまぁ、でも一応やってみるだけやってみようかと。練り直して何処かその辺に投稿できたらいいですね。

4、過去作のリメイクを含む続編

昔の作品は未熟だと自分でも思うのですが、しかし当時それなりに大勢の方に読んでいただいた作品はこちらも思い入れがあるもの。
改稿して消したいと言った際に残しておいてほしいとコメントをくださった方々もいることですし、正直長編であればあるほど、その辺は悩みどころでした。

特に、ばらはか・ばらてーこと「荊の墓標」「薔薇の皇帝」シリーズ。

最初の内はそれでもこの作品を残すなら、もう一段クオリティを上げるために全部改稿したほうがいいのではないかと思っていました。
ただ改稿となるとばらてーの本来だったらもっとしっかり1章分の長さになるはずだった妥協部分も含めて全40章、文庫本40冊クラスの量を書き直さなければいけないことになり、あまり現実的ではありません。
両方とも四分の一くらいの長さに縮めて練り直すとかも考えましたが、これも正直厳しい。

昔の作品の未熟さに関しては文章というより構成や設定から見直した方が良いものが多く、突き詰めていくとそこは登場人物の整理という形になって、一度あの形で読んでくださった方々がいったんは受け入れてくださったキャラも消すしかなく、正直作者としても悩みどころでした。
しかしそれをせずに改稿したところで、劇的にクオリティが上がるとも思えない。

最終的にばらはか・ばらてーの二作の改稿は諦めましたが、やはり作品自体は諦めきれない。

これに関して、最近創作論としての考えの方が変わりまして、やはり何らかの形で続編を多少のリメイク要素を含む形で書きたいかなと。

昔は物語を書くなら最初から書かねばという考えをしていました。
そのため改稿も一話からやらねばならないように思っていました。

しかし最近のトレンド、特にWEB小説は読切形式の作品がメインで、長編があまり好まれないこと。
この大創作時代に他者の心を掴むには悠長に説明的な展開を入れていないで、物語の頭から終わりまで読者の心を掴む作品構成にしなければならないこと。
そういう作品を書くには、むしろすでに設定が固まっているキャラクターを動かさなければならないこと。
そういうキャラクターを書こうにも、一度はそこに至るまでの経緯を作品にしてみないと己のキャラを理解できない作者もいる、自分はそういうタイプであること。
また、二次創作をしながら創作のクオリティを上げるコツはどこまでも読者としての自分に正直になり、面白さに貪欲になることだと学んだこと。
読者としての自分をよくよく観察すれば、自分が好きな作品はやはり長編ではあるものの、第1巻よりはキャラクターの関係性がある程度固まった2巻以降の方を好んで読み返していること。

これらを総合して、つまり長編に関しては過去作を別に消さずにそれらのキャラクターとの付き合いを元にして、まるで「2巻を読んでいるかのような読み心地の1巻、あるいは読切」を書くことを目指すのが最適解なのではないかと思うようになりました。

かなり難しい目標ではありますが、少なくともこれなら過去作を消さずに活かすことができます。
まぁさすがにあの話は古すぎて作者的にも色々突っ込みたいことがあるのでどうしてもちょこちょこ修正しなければならない部分も出てくるとは思いますが、大筋は変えずに置いておけるかなと。

難しい目標だからこそ、やり遂げなきゃいけないみたいな感じがします。そこを避けたらおそらく新作を書こうとしてもまた同じ部分で詰まる。そのくらいなら過去作をはっきりクオリティアップ目指したリメイクしよう、と。

と、いうわけで「荊の墓標」「薔薇の皇帝」の要素を含むリメイク新作を考えます。

具体的にどこまでリメイク要素になるかまだわからないんですけどね。
これまで続編をやるならこうしようという薄っすらとした構想はありましたが、一度それを捨てて練り直すことにします。
大筋は変えずに済むとか言いつつ出来上がったもの見たらまったく別の話になってる!? とかも否定できない。

それでもまあとりあえずやってみようかなと。
過去作は未熟だと否定しつつも、それを書いたこと、読んでもらったこと自体は否定せず、作品を消さずにもっと面白い次の物語に繋げるために。

 

上記は来年以降はこうしたいなという願望で、上の目標の内どれだけ来年中に実現できるかはわかりません。
ただとりあえず、やはり面白い物語を書きたいという欲望は生きている限り消えることがないので、今後もそれを目標に書き続けていきたいと思います。

と、いうわけで本年はありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いします。

EX.創作者として一皮むけた気がしますが人間的にはもうダメです

作者として書き上げた達成感より、読者としての「もっと面白く!」に忠実に。
その考え方は確かに創作者としての私を一皮むけさせてくれました。

ではこれからそれに関して最低な話をします(オイ)。
ある意味今年一番重要な気づきはこれなので。去年から薄っすら感じてはいましたが。

去年今年と10年ぶりくらいの二次創作に励んでいたのですが、どうにも満たされません。
自分が書いた二次創作小説はだいたい自分でも面白く書けていると思うのですよ。そういう意味では満足ですよ(自画自賛)。

でもジャンルが自分的に一番ハマってはいけないタイプのジャンルだったことに後から気付いたと言うか、がっつり考察した結果その結論に至ってしまったというか、運営の態度・原作側のスタンスにももともとちょっと異論がある感じのジャンルだったんで、結局その作品にそのカプに、ハマっても自分は満たされないと気づいてしまったのです……。

じゃあどうすればいいか。一つの作品にハマるのって「じゃあ辞めます」でやめられるもんでもないでしょう、それなら供給がなくて苦しむオタクはもともといねーんだわということで見事にドツボ。この魂の渇望を、一体どうやって充足させることができると言うんだ……! ああ、もう!

じゃあもうその推しカプの要素を分析解体再構築して、自分の作品に活かす!
二次創作という原作リスペクトありきの活動ではなく、一次創作というただ純然たる自分の利益でしかない行動に還元して、これまでその作品の摂取にかかった労力金銭時間全ての意味をそういうものだと、結果から過程の意味を書き換えるしかない……!!(壮大にダメなことを言っている)

原作からの供給でも他人様の二次創作からの供給でも、どちらかがあれば満足できたんでしょうけどね。
ジャンル的にそのどっちも望めないのでそのカプに嵌まって3,4作書き上げたところで気づいたんですよ。もしかしてこれまずいのでは? 永遠に満たされないやべーカプに手出してしまったのでは??? ぐああああ――!!(断末魔)

二次創作は原作に最大限のリスペクトを持ってやるべきだと思っています。
でもそれだと結局は他人の作品ですから、いつまで経っても自分のものにはならないんですよね。
それを自分のものにするなら、むしろ二次創作をするのではなく一次創作の方に還元しなければならない。でもインスパイア要素を取り込んで一次創作として堂々と出せるまで消化したら、もうそれはその作品ではない。ああああ渇望が。

とはいえ満たされない理由の一端にそっちのジャンルそのものの面倒くささ、この作品は絶対こっちの見たいものを見せてはくれないだろうし、他のプレイヤーはおそらく私とその作品の鑑賞態度を共有してはくれないだろうという諦めもあって、その作品を綺麗に忘れて私の人生からなかったことにするにはむしろ、不可侵の原作ありきとして崇めながら二次創作するのではなく、なんとかその作品から自分が嵌まった要素を抜き出して自分の血肉として消化してしまうしかないんですよね。
今日食べた食事のことなんか明日には忘れているように、そうやって必要だけど拘泥しない一過性の栄養として吸収して終わりにする、それをこそ作品の消費と言うのであろう……。

自分がハマった作品はどれもがっつり考察したいタイプなのでそういう雑な消費はできなかったんですが、この作品に関してはそうしなければ駄目だなと。
おいしいおいしいと食べている今日の食事は明日にはもう忘れて次の食事を望んでいるもの、永遠に手元に残しておきたい宝石ではない、そういうものにしなければならない。でなければこれから先ずっと辛いだろうなと。

ガチの渇望がこれからの創作にその推しカプ要素を取り込む。理想の段階がこれまでより数段引き上げられることによって、創作者としては一皮むけた気がします。

ただこれ心情としては好きな相手に振られたのでその相手を殺すしかないクズと似たようなあれじゃない??? と思って人間的には最低な話じゃねーか? とも思いました。

もういいさここまで来たらガンガンに堕ちて行こうぜ……。

逆にこれから先の完全新作はしばらくみんなそんな感じで満たされない推しカプの影響を受けるでしょうから、そういうものがないリメイクで完全に自分自身から出た過去キャラを引っ張り出すのは重要なのかもしれない。

一年の最後に何を話してるんだお前は、という話題でしたが創作者的には重要な内容だと思います。

読者として満たされない渇望が、作者としての自分に対して最も厳しくしてくれる。もう永遠に妥協などできないように。もっと面白く、もっと美しく、もっと理想(推しカプ)に近づけるように! と。

今後はそういうスタンスで行きたいと思います。