年齢確認の導入

サイト管理の話題です。当サイトは年齢確認を導入しました。

とっくに成人済みの皆様には申し訳ありませんが、これからはR-18小説の閲覧にワンステップ踏んでいただくことになります。
一応こちらで設定保存の有効期間は365日で設定しておりますので、そんな頻繁に確認されることはないと思うのですが……。

そもそもなんで今更こんなシステムを導入しているのかについてですが、今月R-18の二次創作界隈でかなり大きな事件がありまして(私全然関係ないジャンルだけど)。

未成年が成人詐称してR-18アンソロジーに参加したという問題で、被害者である主催様が発行したアンソロジーの回収に追われた挙句、筆を折る宣言をされました……。

またその成人詐称した未成年の被害者はそのアンソロジー主催者のみにとどまらず、自分のR-18同人誌を売ってしまったという方が複数名存在します。
更に、その成人詐称の未成年、有償依頼を引き受けるイラストに申請書類を偽造して成人として登録していたそうです。

ここまで来ると「は???」という感じです。
あまりにも加害者である未成年側が悪質であり、被害者が不憫な上にその被害者も決して一人ではない。現時点で何人も被害者が存在すると。

未成年側は少なくとも二年前からTwitter(現X)のアカウントなどで飲酒を堂々と宣言しており、騙された方々の中にはこの飲酒ツイートを見て成人判定してしまった人もいるようです。

現在、R-18同人誌は販売する際に年齢確認をしなければなりませんが、さすがに未成年側がここまで何重にも詐称、偽造、飲酒などの行為を働いていると成人側が見抜くのも難しく、活動停止に追い込まれた作家さんが出てしまいました。

当サイトもR-18作品を提供している以上、他人事ではありませんので万一の場合に備えて対策をとらざるを得ません。

R-18作品の提供に関しては、作者側がR-18タグをつけなかったり未成年の閲覧を推奨したりしていた場合は別ですが、きちんとタグをつけて未成年が閲覧しないよう対策をとっていた場合は、万一訴えられたとしても未成年側の成人詐称による業務妨害として判断されるそうです。
(そもそもネット上の無料サイトの場合はイベントでの同人誌販売ほど責任が重くないという話も)

今までもこのサイトは作品表紙には必ずR-18表記をしていましたが、実際にR-18シーンのある個々のページにまで記載はしておりませんでした。
小説は最初のページから順番通りに読むもので、昔のホームページはサイトインデックスから入るものだったのでその仕様で十分だったのですが、最近のインターネット事情だと別ルートからサイトに辿り着くことも想定しなければなりません。

WordPressで作ったサイトはブログと同じように記事単位でも検索に引っかかりやすい上に、最近はサーチエンジンを使って小説サイトを登録するような時代でもなくなりました。

うっかり全然関係ない単語を検索した未成年が記事単位でR-18描写のある小説をクリックしても、内容がノータイムで目に入らないようにする必要があります。

小説本文のトップに注意書きを付与するだけですと、そんなもの目が滑って読めなかったと言い逃れできてしまうかもしれません。

そうしたことがないよう、年齢確認専用のプラグインを導入して、自分で「18歳以上」だと選択しなければR-18描写のある小説を読めないように仕様変更いたしました。

ここは個人サイトですが、R-18作品を投稿できる外部サービスの多くもそういう年齢確認が存在する仕様です。

これならば未成年側が意図的に18歳以上を選択してR-18作品を読んだ上でこちらを淫行条例違反で訴えるなどの暴挙(つまり「あの人にエッチな作品を見せられました」とわざと作者を訴えるという嫌がらせ)を行っても、年齢詐称した未成年側の詐欺行為だと判断されるでしょう。

正直ここまでしなきゃならねーのかよとは思いますが、今回かなり悪質な詐欺行為(書類偽造による有償サイトへの成人登録)を行った未成年の事例が判明したため、うちのような閑古鳥サイトでもここまで対策する必要に駆られました……。

成人読者の皆様は、お手数ですが年齢確認にご協力をお願いします。
確認と言ってもあの表示が出てボタンを押せばページが表示されると言うだけで、うちのサイトに何かデータが残るわけじゃないんですけどね。

年齢確認を自分の意志で決定したか、あるいは未成年がその事実を自分の意志で無視したかを判断できるシステムを置いておくのが大事なのです……。

未成年の読者様は、全年齢の小説だけ閲覧するようにしてください。

年齢制限を無視して読んで、それを作者に報告した場合、作者側としては保護者様や学校、児童相談所などに話を通すことになります。

ここは無料で閲覧できるサイトなのでR-18アンソロの事件のように本の回収費用などの被害金額を払っていただく、賠償を請求するという可能性はあまりありませんが、それでも未成年側の行動がうちのサイトを意図的に潰そうとした悪質なものだと判断した場合、保護者の方にサイト運営費などの費用をお支払いいただく可能性はゼロではありませんし、その場合は学校などにもこの人は未成年でありながらこれこれこういう小説を読んでいましたと全部お知らせして以後目を光らせてもらわねばなりません。

未成年がR-18作品を読んでいると自分から他者に吹聴したり、作者本人に報告したりするというのはそういうことです。それを良しとする作者はいません。昔はまだだいぶ緩かったのですが、現在はその辺りの規制が厳しくなり、作者自身の作家生命に関わりますので、ガチでそれを許す作家は存在しません。

とはいえ、正直今回余所で見た年齢詐称R-18アンソロ参加事件ほど悪質な未成年はそうそういないとは思いたいんですけどね……。

シュレディンガーの猫、誰もいない森の中で倒れた木の葉、例え未成年が年齢制限作品を読んだところで、それを生涯誰にも言わなければ、他人はそれをそもそも判断などできないのですから。

と、言うわけで悪戯に訴訟だのなんだの起こせないよう、当方の安全かつ健全なサイト運営のために、年齢確認プラグインを導入しました。