小説

BABEL | NOVEL

オリジナル一次創作小説です。枚数は400字詰め原稿用紙換算。無断転載禁止。
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【 】内の傾向にご注意ください。
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連載中

天上の巫女セルセラ

【FT/魔女/巫女/勇者/魔王/不老不死/旅/長編】
少女セルセラの夢は、師を越えて世界一の魔導士になること。
傍若無人で悪魔的な美貌の魔導士、そして生贄術師とも呼ばれる聖女は立ち塞がる全てを踏みつぶす。
彼女の血を狙う呪われた元英雄レイル、特殊民族で復讐者のファラーシャ、自分を探す巡礼タルティーブ。
――様々な出会いと冒険の果てに、セルセラは自らの運命を見つける。

完結・読切

楽園夢想アデュラリア

【FT/勇者/魔王/647枚/完結】
かつての英雄の息子・サンは人類と敵対する魔王を倒す二代目勇者として王都に召喚された。
現魔王の配下にかつて父を殺した暗殺者がいると知り、仇討ちのために女王との契約を呑む。
曲者揃いの勇者たちと、昔馴染みの豪胆な女王。――復讐を望む少年は、やがて本物の勇者へと変わる。

Pinky Promise

【FT/若返り/事件/怪盗/超能力/全7章/完結】
17歳の少年・アリストは、ある晩白兎と名乗る怪人に「時間」を奪われ子供の姿に若返ってしまった。
アリストの時間を盗んだ相手はどうやら、古代の邪神復活を目論む犯罪集団「睡蓮教団」らしい。
子どもの姿で偽りの日常を送りながら、奪われた時間を取り戻すためアリストの奮闘が始まる。

桜魔ヶ刻

【FT/和風/退魔師/戦闘/全3章/完結】
桜の樹の魔力と瘴気が結びついて生まれる魔物、桜魔。それら人類の敵に対抗する戦士、退魔師。
大陸中の妖魔の頂点に立つ桜魔王を倒さぬ限り、人類に平和が戻ることはない。
退魔師の少年、神刃はかつて最強の戦士と名を冠された男、鵠に共に桜魔王を倒すように頼み込んだ。
――大陸の命運を背負う二人の戦いが始まる。

花は毒姫

【FT/薬師/王子/異種族/331枚/完結】
国王の養子として第二王子になった“鋼竜の民”ゼノは、死期の迫った病弱な第一王子から頼みごとをされた。
初恋の人を王宮まで連れて来てくれ。――しかし第一王子の初恋相手は、特殊民族“霊薬の民”。
最後の毒姫と呼ばれる彼女、シャウラを王宮に連れていくために、ゼノは説得を開始する。

朱き桜の散り逝く刻

【FT/和風/退魔師/妖魔/恋愛/293枚/完結】
桜の樹の魔力と瘴気が結びついて生まれる魔物、桜魔。それら人類の敵に対抗する退魔師。
朱櫻国王都の退魔師・朱莉は桜魔を自らの下僕にできる「魅了者」として生きていた。
人と桜魔の世界の狭間に立つ朱莉は、ある日螺珠と言う名の少年姿の桜魔に出会う――。

風の青き放浪者

【FT/吟遊詩人/竜/魔女/遺跡/335枚】
宰相の息子であるアディスは、魔女に「放浪の呪い」をかけられた王子とその運命を魔法で取り換えた。
旅の途中で生まれ変わった竜王と出会い、その「羽根」探しを頼まれる。
呪いによりあてどなく世界を彷徨う少年と、翼を失った竜の還る場所なき旅路。

顔のない男

【FT/SF/革命/王子/家族/311枚/完結】
王宮から逃げ出した王子と弟の穏やかな暮らしを打ち破ったのは、王国の改革を目論むレジスタンス。
レジスタンスの首領、ファウストは様々な《顔》を持つ変装の天才で、誰も彼の本当の顔を知らない。
彼らは王子に、王になれと告げる。背負った事情は様々な人々の思惑が、破壊の炎の中で交錯する。

短編

花は根に鳥は故巣に【FT/和風/退魔師/兄妹/恋愛/78枚/完結】
Calamity Children 【FT/忌子/吟遊詩人/吸血鬼/完結】
夢術師の子守唄 【FT/少年/夢魔/105枚/完結】
いつか素晴らしき未来で 【FT/SF/タイムスリップ/科学者/家族/105枚/完結】
WALTZ―悪魔と踊れ― 【FT/姫/司書/年の差/恋愛/105枚/完結】
黄昏は手を繋いで 【FT/修道士/少女/恋愛/残酷/猟奇/105枚/完結】

天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 066

第3章 恋と復讐と王子様066.生きるべきか、死ぬべきか「あの人は死んだけど、あなたはまだ生きている」 ファラーシャの言葉に、フェングは皮肉な笑みを返し、実の甥へと話を振る。「ここで死ぬかもしれんがな。そうであろう、アムレート」 セルセラた...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 065

第3章 恋と復讐と王子様065.毒と剣 ――生きるべきか、死ぬべきか。 ◆◆◆◆◆ セルセラたちがディフ監獄に辿り着いた直後、雨が降ってきた。風が急激に強くなり、窓に雨粒を勢いよく叩きつける。 どうやら、また嵐のようだ。 風の唸りの中に、フ...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 064

第3章 恋と復讐と王子様064.城壁の亡霊「まずい。フェング様からお借りした戦力はあなた方を止めるために街中に……」「しまったそれでか! さすがに僕たちのせいで王様が殺されたら寝覚めがわりーぜ!」 ゼィズの遺体は、セルセラの魔導で結界を張っ...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 063

第3章 恋と復讐と王子様063.帰れぬ船 異形化したゼィズは正気を失い、目に映る「生物」を手あたり次第に襲うのだろう。これまでとは違う化け物の形相で、ファラーシャにも襲い掛かってきた。「伯父様……!」 地面を穿つ素手の一撃に破壊力はあるが、...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 062

第3章 恋と復讐と王子様062.流れる花「ふうん、つまりお前の父親は、初めから死ぬつもりだったと」 セルセラたちとアルライルの対話は続く。 彼の口から語られた魔王側の裏事情は、この件を別にしても有益なものだった。 三の魔王を通して五の魔王と...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 061

第3章 恋と復讐と王子様061.恋と復讐「私の話は終わりだ。さぁ、お前もこの五年間……いや、もっと前から。私に言いたかったことがあるならば言うといい」 終わりを予感させる瞳で伯父は言う。 ファラーシャ自身も今まで何も知らぬことで留まっていた...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 060

第3章 恋と復讐と王子様060.世にある、世にあらぬ ハシャラートの特徴である、光でできた虫の翅。普段は人に紛れて生活するのに不要なそれを解放し、伯父と姪は碧と青の光の鱗粉を振りまきながらダールマークの夜空を飛ぶ。「ファリア鉱山……」 話を...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 059

第3章 恋と復讐と王子様059.真夜中の邂逅 澄んだ空気に星も輝く真夜中、とある宿屋の一室で、明かりもつけぬ暗闇の中に紅茶を淹れる音が響く。「ほらよ」 明かりもつけぬ暗い一室。その光景に不似合いな紅茶の馥郁とした芳香。 セルセラは用意した茶...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 058

第3章 恋と復讐と王子様058.鏡の中の好敵手「この前の舞台、皆さん気に入ってくださったようで」「ああ、割と楽しめたぜ」 アムレートの言葉に、セルセラは頷いた。 ファリア鉱山の病の調査と治療はまだ終わっていない。しかし、人は常にその作業だけ...
天上の巫女セルセラ

天上の巫女セルセラ 057

第3章 恋と復讐と王子様057.復讐の王子 ディフ監獄の冤罪事件に関し、セルセラは天界に資料を持ち込んで調査を続けていた。 天界というこの場所自体が、強盗も間諜も入り込めない最強の防犯施設である。セルセラが最強の聖女として地上のあちこちで権...