小説(全年齢)

Pinky Promise

Pinky Promise SS02

秘密の秘密(小等部編)  今年の春に無事ジグラード学院小等部へと入学を果たしたぴっかぴかの一年生、テラス=モンストルムがその朝ロッカーを開けると、目につく場所にミルクティーのような淡い色の封筒が置いてあった。 「? ……」  表には宛名書き...
Pinky Promise

Pinky Promise SS01

秘密の秘密(高等部編)  それはとある日の清々しい朝だった。空は青く晴れ渡り、鳥の鳴き声が心地よく耳に染みわたる。 「おーっす、アリスト」 「おはよ、フート」 「みんな、うぃーす」 「ムースもおはよ」 「おはよう、アリスト君、レント君」  ...
Pinky Promise

Pinky Promise 168

第7章 黄金の午後に還る日まで 28.物語の終わりに 168 「アリスちゃん」  純粋無垢な目は誤魔化せない。  ギネカでさえ驚いて凍り付いている。  ローロやネスルは訳がわからないと言う顔で、カナールとアリストの二人をきょろきょろと見比べ...
Pinky Promise

Pinky Promise 167

第7章 黄金の午後に還る日まで 28.物語の終わりに 167  アリストとギネカは睡蓮教団の残党やそれを逮捕する警察に見つからないように、慎重に帝都へと戻る。 「それにしても、ギネカがバイクを運転できるとは……」  帰り道は念のため山の麓に...
Pinky Promise

Pinky Promise 166

第7章 黄金の午後に還る日まで 28.物語の終わりに 166 「これだけの戦力がいれば、十分そうね」 「ああ……って、チェシャ猫、お前まで……」  ダイナやヴァイス、探偵や怪盗たちとムースに続き、シャトンこと“チェシャ猫”までもがそう言いだ...
Pinky Promise

Pinky Promise 165

第7章 黄金の午後に還る日まで 28.物語の終わりに 165  ――そして姉弟は再会する。 「あの……姉さん」 「アリスト」  レジーナたち睡蓮教団が消え、構成員のほとんども白の王国の手勢が拘束し終えている。  戦いは終息に近づいていた。 ...
Pinky Promise

Pinky Promise 164

第7章 黄金の午後に還る日まで 28.物語の終わりに 164  ハートの女王は言った。 「誰だって、結局自分が生き易いように世界を作り変えるしかないのさ」  その世界が身近な周囲の環境か、自分自身か、本当に世界そのものかは人によって異なる。...
Pinky Promise

Pinky Promise 163

第7章 黄金の午後に還る日まで 28.物語の終わりに 163  衝撃を受けた体が倒れ、その頭の辺りから血だまりが広がっていく。 「今まで御苦労、女王陛下」 「な……」 「レジーナ!?」  グリフォンが、ハートの女王を撃ったのだ。 「何故……...
Pinky Promise

Pinky Promise 162

第7章 黄金の午後に還る日まで 27.ハートの女王の命令 162  地下シェルターに大量の水が入り込む。  時の水時計を水圧で一気に全て割る作戦だ。 「どこから……?!」  白兎が大量の水に驚いて目を瞠る。  彼はアリスたちのように魔導防壁...
Pinky Promise

Pinky Promise 161

第7章 黄金の午後に還る日まで 27.ハートの女王の命令 161  襲撃者たちが、次々に車から降りてくる。  彼らは遠くからそれを見張っていた。  口元に魔導の通信機を当てて話し合う。 「あー、こちら“小鹿”。そろそろよ。みんな、準備はいい...