Pinky Promise

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Pinky Promise 081

第4章 いつか蝶になる夢 14.小鹿の忘れた名前 081  こうなってみると、ヴァイスが適当に掴んできた帝都中心部のガイドマップはかなり役立ってくる。 「帝国は広いし、この都も相当な規模だからな。中心部だけで一日二日では回りきれない程の観光...
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Pinky Promise 080

第4章 いつか蝶になる夢 14.小鹿の忘れた名前 080 「 親愛なる地獄の探偵よ 私は帝都のある場所に巨大な爆弾を仕掛けた  爆弾を解除し、帝都の多くの民を救いたければ、この文章から始まる旅をして我がもとへ辿り着け “竜巻は大王の都の最も...
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Pinky Promise 079

第4章 いつか蝶になる夢 14.小鹿の忘れた名前 079 「 親愛なる地獄の探偵よ 君の大切な人は預かった  彼女を救いたければ、この文章から始まる旅をするがいい  そしてあの人を喪った我が痛みを思い知れ “ペテン師より脳と心臓と勇気を手に...
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Pinky Promise 078

第4章 いつか蝶になる夢 13.公爵夫人の教訓 078 「コンビニで地図を買ってくる。私も帝都の全ての道を知っている訳でもないし、犯人の暗号を解くのにも必要だろう?」 「……そうだな、頼む。ついでに長期戦を見越して何か軽食も頼んだ」 「腹が...
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Pinky Promise 077

第4章 いつか蝶になる夢 13.公爵夫人の教訓 077  帝都警察、別名警視庁捜査一課。終話ボタンを押して電話を切ったものの、シャフナー=イスプラクトル警部は何かがおかしいと感じていた。  今日のヴェルムの様子、何かが引っかかる。多忙な名探...
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Pinky Promise 076

第4章 いつか蝶になる夢 13.公爵夫人の教訓 076 「そんなの逆恨みじゃん!」 「って言うか、正直それエラフィ関係ないよね……?」  ギネカから先程のヴェルムの態度とエラフィのことについて事情を聞いた友人一同は、一斉に犯人に向けて非難の...
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Pinky Promise 075

第4章 いつか蝶になる夢 13.公爵夫人の教訓 075 「ヴェルム?」 「え? なんで?」  年齢的には高校生だが、この学院的には部外者。食堂の入り口に姿を現したのはヴェルム=エールーカだった。  背後にヴァイスもいて、何事か話している。こ...
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Pinky Promise 074

第4章 いつか蝶になる夢 13.公爵夫人の教訓 074  ジグラード学院小等部。本日最後の授業は、担任に急用ができたため読書の時間へと変更された。  図書室に移動した生徒たちは、思い思いに選んだ本を広げている。 「シャトンは何を読んでるんだ...
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Pinky Promise 073

第4章 いつか蝶になる夢 13.公爵夫人の教訓 073  高層ホテルの窓からは、帝都の象徴たるタワーが見えた。  エメラルドの名にちなみ、グリーンにライトアップされた塔を眺めることのできるこの部屋は、最近の彼らのお気に入りだ。 「それで、何...
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Pinky Promise 072

第3章 歯車の狂うお茶会 12.終わらない六時 072  教室の話題は、朝から二つに分かれていた。 「この前のマッドハッターの盗み、また凄かったんだってねー!」  日曜を挟んだせいであれから何日も過ぎたように思えるが、実際には一昨日の出来事...