天上の巫女セルセラ―Fatus 茨の女王―
登場人物紹介と言う名のただの雑談。
登場は決まってるけど名前が確定してないので説明文を書けないキャラ多すぎ問題。
随時追加されます。
茨の魔女一行
セルセラ
セルセラ=ワルド。14歳。明るい緑の髪に紫がかった紅の瞳の絶世の美少女。
現在世界最強の魔導士・紅焔の弟子にして、世界で二番目に強い魔導士。
同時に、自らの肉体の一部を神に捧げて奇跡を起こす特殊な魔導・生贄術の最高の使い手。
生贄術師は神々に血肉を差し出す自己犠牲的な姿から通称「聖女」と呼ばれている。
が、セルセラの口調や振る舞いから世間一般の清純にして高潔な聖女像を思い浮かべるのは難しい。
茨の魔女、緑の魔導士、天上の巫女と様々な名で呼ばれる星狩人協会の切り札的存在。
傲慢で尊大な自信家だが、その裏では人一倍どころではない努力を積み重ね、魔導士、聖女、星狩人としての実績を作ってきた。
卑怯上等、勝てば官軍。手段を選ばずありとあらゆる手を使って戦力を集め、魔王討伐を目指す。
いずれ師を超えて最強の魔導士になることが目標。
実はこの話の構想当初は主人公じゃなかった人。
むしろ主人公に何かと突っかかるライバル的な存在だったのにまさかの下克上を果たして主人公になった。
おかげで当初の設定や経歴がほぼ吹っ飛び美貌を始めとして色々設定が盛られましたが、肝心の性格は大体変わっていないのがあらゆる意味で酷い。
レイル
レイル・アバード。99歳(外見年齢19歳)。淡い金髪に氷のような藤色の瞳の絶世の美青年。
現在世界最強の剣士だが本人にその自覚は全くなく、興味もあまりない。
元々は青の大陸の小国キノスラで聖女の護衛を務める聖騎士だったが、卓越した剣の腕を買われて魔王討伐に差し向けられる。
その際に主君である聖女を守り切れなかった上、討伐した魔王から呪いを受けて不老不死の吸血鬼となった。
預言者からセルセラのことを教えられ、人間に戻るために彼女と出会う日を十年待ち望んでいたが……。
本来は人助けを好んで聖職者への道を選ぶような穏やかな気性だが、過去のせいで自分に自信が持てなくなっている。
元々の才能と不老不死の肉体を酷使して修行したおかげで尋常ならざる剣術の腕を持つが、その能力を評価しているのは本人より周囲。
セルセラに解呪を断られても諦めず、彼女の旅についていくことにした。
元々のキャラが薄すぎて根本から考えなおしたらいつの間にかドラマティックヒーロー体質になっていた見た目イケメンおじいちゃん。
まぁ基本的に精神年齢も19で止まっているので青年扱いですけども。
主人公ではないが、あらゆる意味でこの話の中核。
ファラーシャ
ファラーシャ=ハシャラート。16歳。淡紅色の髪に明るい碧の瞳の長身の美少女。特殊民族“光翅の民(ハシャラート)”
男性より頭一つ分背の高い美人。体格のせいで年齢より上に見られがちで、美貌に見惚れられるより恐れられる方が多い。
一族を皆殺しにした犯人を捜して復讐するために星狩人の資格と辰骸器を欲した。
辰骸器を手に入れる以前から一族に伝わる神器の弓を使っていて、自らの髪を無数の矢に換えて飛ばすことができる。
特殊民族の特徴の一つとして頑強な身体を持ち、鋼鉄の刃で切り付けられた程度ではその皮膚に傷一つつかない。
肉弾戦主体で豪放な戦法とは裏腹に本人は絵物語や華麗なお姫様、ロマンティックな恋愛が大好きな乙女。
星狩人の試験で出会ったセルセラを気に入りその旅について行く。
日々の生活を素直に楽しむことと、凄惨な過去への復讐という正反対の目的を同時に持つ。
悲劇的な過去ときらきらした乙女趣味という相反する要素をぶち込まれた巨乳美少女。
すでにセルセラとレイルが絶世の美形なのにファラーシャまで美女にするとメインキャラに美人が多すぎるよなと思ったものの、あの辰砂が不細工な種族を作るはずもないよなと設定を押し通された。
とりあえず復讐を果たすその日が来るまでは人生を楽しんでほしい。
タルテ
タルティーブ=アルフ。15歳。青い髪に炎のような緋色の瞳の少女とも少年ともつかない人物。
巡礼の旅の途中の聖職者。フェニカ協会の司祭の資格を持っているが、更に星狩人の資格と辰骸器も欲し試験を受けた。
天上の巫女と呼ばれるセルセラに興味を持ち、レイルとの危なっかしい関係のことも気にして旅に同行することを決めた。
元は教会に拾われた孤児で己の素性を何一つ知らないが、生来何事も群を抜いて周囲の人間より優秀であった。
そんな己に何か課された役目があるのではないかと無意識に感じ、自らの存在の真実を知るために巡礼を続けていた。
基本は槍に炎の魔力を付与して戦うが、他の武器も達人並に扱える器用な魔導戦士。
能力的には優秀過ぎるほどに優秀なのだが、他人に厳し過ぎる性格は聖職者らしい慈悲深さとは縁遠い。
普通の人間とは色々と違うところのある自分に疑問は覚えるが不安はあまり感じず、常に堂々と自信に溢れた態度を取る。
……本来はこっちが主人公のはずでした。すったもんだのに末にセルセラに下克上された。
ただし主人公枠の時はあまり酷い言動をさせられないなと色々セーブした結果毒にも薬にもならないつまらない堅物だったので、制限を外れて言いたいことを言いやりたいことをやるようになった今の方が本人も楽しそう。
この方が良かったんでしょう、多分。
カティア
2章登場。中央大陸アジェッサの街でセルセラたちと出会った水子霊。
異端の魔導科学者コーニス博士により複数の子どもたちの魂と共に怪物の器に押し込められ、怪物を動かす核とされていた。
セルセラによって怪物の肉体から解放され、いつか彼女の子どもとして生まれてくる日をセルセラの身体の中で待っている。
セルセラの方針で、気軽に外を見分したり他の人間や幽霊と交流したり、たまにはその特殊な霊魂体となった経緯を活かしてセルセラを手助けする。
その時の外見は掌サイズの小さな赤ん坊姿。全身が赤く、額には三つ目の瞳がある。二本足では立てないが、ハイハイぐらいはできる。
主人公の未来の子ども。セルセラの方針により強制成仏を免れセルセラと共に地上での生活……否、霊活(?)を謳歌することになった。
見た目はあれですが性格的には一番まともなマスコット枠なのかもしれない。
月神の眷属(天界)
ラウルフィカ
ラウルフィカ・ベラルーダ。外見上は21歳。黒髪に青い瞳の美青年。
千年以上前から生きている元人間。現在は月神の眷属として不老不死を得ている。
創造の魔術師・辰砂の知人の一人であり、彼を再び取り戻すためにその魂の欠片たる白い星を集める星狩人協会を辰砂の弟子たちと共に作り上げた。
他のシリーズから便利に流用されているキャラ代表。容姿だけなら彼より美形のキャラがこの話でかなり増えたはずですが、支配力と言うかなんやかやで信望者の数は一番上という恐ろしい人。
ヤムリカ
20歳。緩く波打つ金髪に多くの時間閉じられている黒い瞳。特殊民族“先視の民(タンジーム)”
ラウルフィカの養女。預言の能力を持つ“先視の民(タンジーム)”であり星狩人協会の隠れた切り札の一つだが、かの民は未来を知る能力故に人間と感覚が違うため預言の能力に頼り切ることはできない。
適当な発言をさせたら右に出る者はいない預言者様。未来を知る能力は便利なようでいて、特殊民族本人だけでは上手く活用できないため人間と協力する必要がある。
紅焔(シファ)
セルセラの魔導の師にして、現在最強の魔導士。
赤子の頃に拾ったセルセラを育て上げた養父でもあるが、セルセラが成長した現在はどちらが逆に面倒を見られているかわからないとの噂。
創造の魔術師・辰砂の弟子であり彼を取り戻すためラウルフィカたちと協力して星狩人協会の活動に関わっている。
主人公をセルセラにすると決めた時にバックボーンを考える必要ができて最終的にこやつの弟子に収まりました。辰砂→紅焔→セルセラという師弟関係はセルセラの思想行動にかなり影響を与えています。
白蝋(アリオス)
辰砂の弟子の一人。セルセラのもう一人の育て親。
銀月(ザッハール)
辰砂の弟子の一人。紅焔、白蝋とは学生時代からの友人。 ラウルフィカが小国の王であったころから彼に仕えていた元宮廷魔術師にして、ラウルフィカの下僕。
薬学、医療、錬金術方面に詳しく様々な人体実験を行うマッドマジカリスト。
セルセラに医療方面の知識を与え、セルセラや星狩人協会の依頼で様々なものを制作する。
元々媚薬だの怪しい薬をばんばん作っているマッドサイエンティスト風のキャラでしたがこのシリーズでついにそのポジションが確立された男。千年あれば宮廷魔術師もマッドマジカリストに進化(?)するようです。
千年経ってもラウルフィカとの関係性は変わっていませんが。
ルゥ
外見年齢は14歳。藁色の金髪に濃茶の瞳。
元タルティアンの豊穣の巫覡。大地神シャニディオールの眷属として不老不死を得た。
以前から覡として聖職に務めていた経験を活かし、宗教方面から星狩人協会の運営を支えている。
しかしルゥに関しては、元平民の家事スキルを活かして生活能力皆無の天界の男たちの世話を焼いているのが一番の貢献かもしれない。
セルセラに薬草や植物の知識、料理の技術などを伝授した師匠の一人でもある。
元から便利に使われるキャラの一人でしたが、セルセラの適正的にこの話で更に便利なポジションに。
だらしない男たちの胃袋を掴みおさんどんを務める、ラウルフィカとはまた別の影の実力者になってしまった。
ティーグ
外見年齢は26歳。茶髪に緑の瞳。翼の生えた一角獣の姿になれる。
元タルティアンで豊穣の巫覡を守護していた聖騎士。人間として一度死んだあと、聖獣として蘇り天界で大地神の眷属となったルゥと共にいることを誓った。
現在も基本的にはルゥと共に過ごしているが、獣型の飛行能力を活かして天界の面々の移動手段を担っている。
大体ルゥとセット扱いですがルゥがいれば割と幸せなのでどうでもいい人。
星狩人協会の仕事の関係上移動が多いラウルフィカとセルセラがよく力を借りています。
シェイ
辰砂の知人の一人。ラウルフィカに協力して星狩人協会の活動に関わる。
ラウズフィール
辰砂の知人の一人。ラウルフィカに協力して星狩人協会の活動に関わる。
魔獣陣営
ドロミット
淡い金髪に薄青い瞳。魔族。外見年齢20歳くらいの女性。
第一の魔王、剣士の魔王、灰かぶりの魔王などと呼ばれている。
百年程前に緑の大陸に出現した。現在存在する六人の魔王のうちの一人。
人間の友人を虐げるその身内に憤り、彼女の死を切っ掛けに硝子の街を封じ支配した魔王となる。
魔王勢のトップバッター。ある意味主人公と並んで作品の雰囲気を決める重要な役どころ。色々考えましたがこんな感じになりました。
多分当初考えていた役どころより実際書いた時の方が出番が増えそうなタイプ。
ハインリヒ
人型は銀髪、銀の瞳の15歳くらいの少年。本性は白い毛並みの子犬。
第二の魔王、槍の騎士の魔王、鉄帯の魔王などと呼ばれている。
五年前に中央大陸に出現した、現在存在する六人の魔王のうちの一人。
現在はフィアナ帝国に併合された小国の一つであるバル公国の公爵であった人間の主人の遺言を守り、フロッグ公爵領を守り続けていた。
自分が魔王であることは理解しているものの、他の魔王のようにそれ故の自尊心などはまるでない。
人間を殺すどころか守ろうとしているため、六の魔王から疎まれている。
完全にマスコット枠。犬型の頭の上によくドロミット(鳩型)が乗っている。
魔王化の影響で犬と人間に近い精神が中途半端に混ざってしまいたまに二足歩行している。
すったもんだの末にセルセラを新しい主人と懐き守ろうとしている駄犬。
ラヴァル
3の魔王、またの名を射手の魔王。青の大陸に住む。
アサド
4の魔王、またの名を獅子の魔王。紫の大陸に棲む。
リヒルディス
5の魔王、またの名を黒の魔王。紅の大陸に住む。
六の魔王
黄の大陸に棲む傍若無人な魔王。過去から現在までに存在した魔王の中で一番強く残虐であるため、他の魔王たちも逆らえない。
カヤール
5の魔王の部下。
星狩人
アンデシン
緋色の髪と瞳。魔族。外見年齢15歳くらい。セルセラと同期の星狩人兼生物学者。
常に飄々として美しい生き物と面白いことをこよなく愛するエリート勇者。
星狩人の同期として、セルセラにとっては数少ない対等な関係の友人の一人。
星狩人協会の中では実力者で、レイルが現れるまでは一番の剣士だった。
本人は星狩人や戦士としての名誉にほとんど興味がなく、ラウルフィカから打診を受けた際に一番の地位をあっさりとレイルに譲り渡した。
セルセラの友人関係を考えたら似たようなレベルの変人しか出てこなかったという代表例。詳細はその時々の話で語られるでしょう、多分。
某シリーズの魔族の魔王様と同じ名前なのは血縁関係があるからです。こっちがご先祖様です。
フィアナ帝国
クラン
本名はキュクレイン=セタ=フラン。愛称はクーもしくはクラン。
黒髪に藍色の瞳、小柄で幼げに見える15歳。
青の大陸アレスヴァルド王国の生まれで、国の風習により神託を授かる。
その内容がいずれ魔王の腹心になるともとれるものであったため、故郷では疎まれ腫物扱いされていた。
中央大陸のディムナ、後のフィアナ帝に才能を見いだされ、騎士として迎えられる。
神託を気にせず一人の騎士として接してくれるディムナに深い感謝と敬愛を捧げている。
ディムナが魔獣の病によって死に瀕していた時に出会い、ディムナの命を救ってくれたセルセラのことも大変尊敬し信望している。
普段は穏やかで控えめな少年だが、一度戦闘に入ると我を忘れてのめり込む“狂戦士(バーサーカー)”。
帝国最強の騎士として帝国内部の人間や周辺諸国に恐れられている。
名前の元ネタがわかりやすい人シリーズ1。あまりに有名すぎてどこから取って最終的にどういう響きに収めようか迷いに迷って迷いまくった挙句本文ほぼあだ名で呼ばれる人になりました。
犬の魔王ハインリヒ周りで騎士がテーマの話に登場しただけあって、レイルやハインリヒと同じ駄犬系騎士キャラというカテゴリー。
普段のぽやんとした様子と戦闘時の狂戦士っぷりは作者に絵の才能があったら一番に描きたいところですがないので諦めました。
ディムナ
ディムナ=マクール=フィン=レンスター=フィアナ。明るい金髪に琥珀の瞳、28歳。
中央大陸最大の国家、フィアナ帝国の皇帝。
五年前、魔獣への対抗策として中央大陸に多数存在していた小国家群をまとめあげ、フィアナ帝国として統一した。
青の大陸でスカウトした神託の“狂戦士”ことクランを騎士として迎え、帝国統一の頃から共に戦い誰より信頼を寄せている。
元々豪放磊落な自信家、若くして帝国を作り上げ大陸最大の権勢を誇る皇帝ともなったために怖いもの知らずの性格をしていたが、二年前魔獣が原因の病によって死にかけ、価値観が一変する。
瀕死の重症から救ってくれたセルセラに惚れこみ、顔を合わせる度に求婚しては軽くあしらわれている。
名前の元ネタがわかりやすい人シリーズその2。だがこっちはクラン程迷わなかった。何故だ。
大人なので他のメンツより多少安定感がある性格ですが、そのせいでセルセラへの信望度合いはクランやエルフィス(3章登場)に負け、金髪イケメン剣士枠としてはレイルに負け、セルセラの交友関係上他にも王様がいっぱい出てくるので個性派君主としての肩書も結構危ない、そんな立ち位置。頑張れディムナ帝。
ファンドーラ―王国
エルフィス
イダス
エレオド王国
ヨカナーン
中央大陸の大国の一つ、エレオド王国の国王。20歳。
エレオドは南部に黄や緑の大陸からの船を迎える港湾都市アジェッサを持ち、中央大陸の交易の要衝の一つとなっている。
大陸最大の国土を持つフィアナ帝国と隣接し、ヨカナーン王もディムナ帝と面識を持つ。
現フィアナ帝国と以前から領土争いをしており、フロッグ地方と二の魔王の一件でヤトレフやルプスを派遣した。
エレオドは表向き平穏を装っているが、国王ヨカナーンには大砲などの火器を秘密裡に製作したりコーニスのような魔導科学者を雇い入れたりと、不審な行動が多い。
とりあえず2章で顔見せだけしましたがまだまだほぼ何も書いてないと同義語の人。
そして2章の結果まだまだ全然キャラ造形が弱いなと今まさに設定変更というか追加を考えているためここに書けるような話がない。
次の出番でもうちょっとキャラを立てたいです。
ヤトレフ
エレオド王国の女将軍。国王ヨカナーンの側近の一人。
新兵器・大砲を使って現フィアナ帝国領に棲んでいた二の魔王ハインリヒを討伐する命令を受けており、フィアナ帝国側からの依頼で来ていた天上の巫女一行と面識を持つ。
ヨカナーン王が王子時代から護衛の騎士として仕えていた。
王の命令には忠実だが、コーニスの優遇などには不満も示す。
この人も主と一緒にキャラ造形強化対象なので詳しいコメントはもうしばらくお待ちください。
大体ルプスとセットで出てくるエレオドの女将軍。
思わせぶりに無茶振りする主君とショタ爺の同僚、やたら面倒事を引き起こす異端の科学者とかいう元犯罪者の同僚に囲まれて気苦労が多い立場の人です。
ちなみにヤトレフと言うのは苗字なんですが、今後の設定変更次第で登場時に名前を隠した意味がなくなるかもしれません。
ルプス
魔族。人狼族。少年のような外見に反し実年齢は二百歳以上。
エレオド王国の狼将軍。国王ヨカナーンの側近の一人。
新兵器・大砲を使って現フィアナ帝国領に棲んでいた二の魔王ハインリヒを討伐する命令を受けており、フィアナ帝国側からの依頼で来ていた天上の巫女一行と面識を持つ。
代々のエレオド王に仕え、その成長を見守る魔族の翁。
現在の宮廷人や軍部の部下の大半を子どもの頃から見知っているため、彼らを孫とは言わずとも親戚の子どものように可愛がっている。
一族内では変わり者らしい。
魔族という独特の立場からある意味ヨカナーンやヤトレフ将軍よりキャラは立っていますが、やっぱり更にキャラ造形を強化したい対象。
大体ヤトレフ将軍とセットで出てくる人狼族のショタ爺。
見た目は若いが種族内ではそこそこの大人、つまり実はただの童顔だが人間からすると長命すぎてよくわからない。
この話は不老不死や魔族が多数出てくるので外見詐欺があまり目立たないようです。
ロベルト
ロベルト=コーニス。栗色の髪と瞳。片眼鏡をつけている。
生命を探究するあまり犯罪に手を染めた異端の魔導科学者。
学者界隈では蘇生実験の第一人者だが、一方では死体の窃盗、違法な生物実験、死霊術の悪用などなど様々な罪を犯している。
エレオドの港湾都市アジェッサの事件で天上の巫女一行と出会い、特に蘇生術の使い手である天上の巫女セルセラに強い興味を持っている。
よくいるマッドサイエンティスト枠。突然生えてきた男。
2章のプロットを組んだ最初の段階では存在しなかったのですが、テーマ的にセルセラの対比となるキャラが必要だなと色々やっていたらいつの間にかその後の出番も確定していた謎の出世枠。本当になんでだ。
小物と言えば小物ですが本人も大物になる気がまったくなく、ただひたすら自分の興味の向かう方向に突き進む変態です。
突然生えてきたキャラなので、今後何をやらかすか作者にも未知数。
フルム神族
創造の女神
フローミア・フェーディアーダ世界における数多の神々と人間を創り出した女神。
かつて創造の魔術師・辰砂に名を奪われ現在も半封印状態にある。
天上の巫女・セルセラを通じて様々な情報を得たり自分の代理として行動させる代わりにセルセラに力を貸す。
セルセラが仕えている女神様。他のシリーズだといることはわかっているけどどんな状態なのかほぼ不明でしたが、この話だとちょこっと触れられる予定。
月神セーファ
主神フィドランの妻。世界中で信仰されている月の女神。別名イーシャ・ルー。
特に青の大陸で神託の国と呼ばれているアレスヴァルドや、黄の大陸の銀砂漠に住む月の民は彼女と縁深い。
元々地上に神託を与えていた女神は、現在は辰砂が天界に引き込んだラウルフィカたちを自らの眷属とし、彼らを動かすことで間接的に地上の人々の動向を見守っている。
各シリーズで他の神々より出番の多い女神様。地上とはよく関わる方なのだが、実際のところ人間を好きなのかどうでもいいのかもよくわからない謎めいたお方。
自分の眷属にしたラウルフィカのことは気に入っているようだ。
太陽神フィドラン
フルム神族における主神。妻は月神セーファ。
地上の魔獣被害には心を痛めているが、かつての神々と人間の距離の近さが問題の根源にあることを理解しているので直接的な手出しは控えている。
月神の眷属であるラウルフィカたちの行動を支援している。
妻に比べて影が薄いのはあくまでも常識的だからということで。
妻のお気に入りであるラウルフィカにも嫉妬などはせず、いつも無茶を聞いてくれてありがとうと思っているところに夫婦の関係がちらりと窺える。
冥神ゲッセルク
各地域で様々な名を付けられている死後の世界、総称冥界の管理を司る神。部下は死神。
多くの死者の魂はすぐに消滅も生まれ変わりもせず冥界で様々な手続きを経てから次の生物に転生する。
セルセラが死者を蘇らせる都合上、冥神とはよくやりとりをする。
兄である太陽神と似て落ち着いた物腰の男性。
しかしいつも気軽に死人を生き返らせるセルセラや彼女に惚れこんで困ったことをしでかす死神によく頭を抱えさせられている。
死神
冥神の部下で死者の魂を運ぶ神。
セルセラが一桁年齢の時から求婚を繰り返して姉妹神たちからは白い目で見られ、ラウルフィカを始めとする星狩人協会上層部からは警戒されている。
ロリコン神(身も蓋もない表現)。
外見ではなく相手の本質を見抜く神々ではあるが、いくらなんでも3歳児へのプロポーズに兄弟姉妹の神々はドン引きしラウルフィカたちからはゴミを見るような目で見られている。
肝心のセルセラは死神のことは嫌いでもないが男としての興味もあまりない。そのくせ用がある時は相手をとことん利用していくスタイルで死神の方がよく振り回されている。強く生きろ。
破壊神イリューシア
神々の末子。全ての破壊を司るが、様々な事情があって能力的には未熟。
創造の魔術師・辰砂と深い交流があったが辰砂が背徳神と共に神々に反逆した時の戦いで彼を討ち取る羽目になり悲しみを知った。
より深く人の心を知るために一度人間に生まれ変わり、辰砂と再会する。
更にラウルフィカやルゥ、シェイたちと出会った縁で彼らが天界に移り住む切っ掛けを作った。
暴走した背徳神を止めようとして再び死に、千年後の今ようやく新たな生を得たところである。
生き返るのは気軽じゃないのに自分は割と気軽に死ぬ理論上最強の神様。
破壊の力は強いが戦闘能力の高さとイコールではなく本人は割と鈍くさい。
背徳神グラスヴェリア
かつて自らを信仰する民を秩序神に殺害されたため、創造の魔術師・辰砂と組んで天界に反旗を翻した邪神。
神々との大戦に敗北後、永く常闇の牢獄に幽閉状態であったが、千年前に自らの力を暴走させる形で脱出し、世界を滅ぼそうとした。
創造の魔術師・辰砂が自ら諸共背徳神の魂を千々に引き裂いて乱行を食い止めたが、地上に落ちた背徳神の魂の欠片“黒い星”は様々なものに宿り、魔獣と呼ばれる破滅の使者を生み出すこととなった。
黒い星を宿した人々は顔立ちもなんとなくグラスヴェリアに似てくるということで、この話にはよくグラスヴェリア顔の人が登場します。
秩序神ナーファ
兄である規律神ナージュストと対になる秩序の女神。
数千年前に背徳神を信仰する民の多くを殺し、背徳神の反乱の切っ掛けを作った。
その責任を半ば取る形で背徳神と共に永く常闇の牢獄に封じられていたが、千年前の背徳神の脱獄の際に重傷を負ったところを創造の魔術師・辰砂に助け出された。
現在天界にはいないらしい。
シリーズの神話内の鍵キャラの一人ですがこれまでほとんど出番がありませんでした。この話でようやく彼女にも触れられます。
その他
辰砂
創造の魔術師。背徳神の信仰者であり、魔導士としては紅焔、白蝋、銀月の師匠。
千年前、暴走して世界を滅ぼそうとした背徳神を止めるため自らの魂を媒体に呪いをかけ、背徳神もろとも砕いた。
背徳神と辰砂の魂は無数の欠片となり地上に降り注いで様々な影響を及ぼしている。
シリーズの根幹にいる人物。ある意味出てくるけど基本的に出てこないというややこしい存在。