劫火の螺旋 登場人物紹介

「劫火の螺旋」 登場人物

ラウルフィカ

ベラルーダの少年王。父王が亡くなり、若くして玉座に着くが野心の強い男たちによって権力を奪われ傀儡とされる。黒髪に青い瞳の美少年。いつか自分の力を取り戻すために虎視眈眈と復讐を目論む。第1章13歳、第2章以降18歳。

ザッハール

宮廷魔術師長。若くして城の魔術師のトップに立った天才だが、他者からは掴みどころのない男として見られている。ラウルフィカを愛している。第1章21歳、第2章26歳。

ゾルタ

世襲宰相の一族で、ラウルフィカ付きの宰相。有能だが自らの能力に自惚れ、子どもであるラウルフィカのために力を使うのが馬鹿らしいと考えていた。他の者たちを唆しラウルフィカから権力を奪った首謀者。第1章30歳、第2章35歳。

パルシャ

ベラルーダ最大規模の商会を持つ商人。一言で言うと成り金デブ。役人ではないが、王宮に品物を収める商人としての立場を活かし、王国内での財政を操作できるほどの力を手にしている商人。妻子持ち。第1章32歳、第2章37歳。

ミレアス

軍人。若くして軍部での実力を持つ。外面は良いが実は加虐趣味。軍部は大きな二つの派閥が対立しており、その片方での実力者。第1章24歳、第2章29歳。第2章からは派閥内のトップまで台頭する。

ナブラ

国内最大の力を持つと言われる貴族。貴族庁と呼ばれる組織の長官。王国一と呼ばれる色男で、絶世の美女を妻に持つ。とても有能だがこの世の物事の全てはゲームだとしか思っていないらしく、ラウルフィカを傀儡として王国を動かすのも遊びの一つと考えている。第1章27歳、第2章32歳。

レネシャ

パルシャの愛息子。父とは似ても似つかぬ花のような美少年。国王であるラウルフィカを尊敬し恋情に近い憧憬を抱く。2章登場13歳。

カシム

軍人。ミレアスの所属とは逆の派閥の実力者。大軍隊の指揮官となるより、貴人の騎士になりたがっている。理想主義で潔癖な青年。第3章登場24歳。

スワド

南東帝国シャルカント皇帝。若くして帝位に着いた有能な人物だが、飄々とした態度の裏に傲慢で残忍な本性を持つ。第4章登場20歳。

ファラエナ

プグナ国王。ベラルーダと領土を競り合っている。自分より血筋で優れた妻に劣等感を抱き、不仲である。色好みで知られている。

アラーネア

プグナ王妃。理知的な成熟した美女。血統のことで夫に憎まれ、魔術師であることで嫌悪されている。王とは不仲であっても王国のために尽くしている。