荊の墓標 01

004*

「完璧だな、ローラ。よくやった。褒めてつかわす」
「ありがとうございます、陛下」
 腹心よりもさらに近い位置にいる双子の片割れのうち、姉のほうへとシェリダンは声をかけた。視線だけは、彼女の努力の集大成であるそれに向けながら。
「やっぱり素材がいいからですわ。王妃様ってば、何を着てもお美しいのですもの」
 自らの作品と化したものを眺めて、侍女はうっとりと溜め息をつく。
「それでは、私は失礼しますわ。明日からもこのような調子でよござんしょうか?」
「ああ。頼む」
「かしこまりましたわ」
 ローラがその足音も軽やかにシェリダンの部屋を出て行くと、室内には彼とそれ、ただ二人だけが残された。
「『ロゼ』姫」
 シェリダンは寝台に気だるげに腰掛ける〈姫君〉へと声をかけた。少女と呼ぶにはきつい眼差しが鋭く睨み据えてくる。
「似合うぞ。美しいではないか」
「女装を褒められて喜ぶ男がどこにいるものか」
 声こそ鈴を転がすような調子なのに、台詞の中身はすこぶる可愛らしくない。シェリダンの命令でローラによって着飾らされたロゼウスは、誰が見ても優美な姫君だった。
 有り合わせがないという割にさっさと白いシルクのドレスを調達してきたローラの美意識は確かなものだ。白い肌に白い髪のロゼウスに、さらにこれでもかと純白のフリルとレースとリボンで飾られたそのドレスが良く似合った。宝石を着けなくても艶やかに見せるそのデザインは、同じ白でも布の使い方によって一層華やかな様子を見せるというもの。そして全身が白い中で、彼の血のように紅い瞳と、同じく紅い唇が目立っている。
「まるで花嫁衣装だな」
 純白に包まれた死の花嫁。
「誰が花嫁だよ。イカレ王様」
 私の花嫁。
「あっ――……」
 さらに憎まれ口を叩こうとしたロゼウスの唇を自分の唇で塞ぎ、シェリダンは“花嫁”の華奢な体を寝台に押し倒す。
「明日はもっと美しいものをローラが着せ付ける。それ以降は、一流の職人にお前のための衣装を誂えさせよう」
「余計なお世話だ。俺のことなど襤褸でも着せてその辺に放り出しておけばいいだろうが」
「困るな。ローゼンティア第四王子? あなたの肩には、ローゼンティア国民の命がかかっているはずだが」
「……っ!」
 シェリダンの下で、ロゼウスの顔が悲壮に歪む。国民のことを持ち出せば、彼は強くは出られない。シェリダンの指示一つで、自国の民が老若男女問わず土の下に葬られることを知っている。
「……今から言っておくが、俺はとうてい女の真似などできないからな。女言葉も内股もしずしずとした仕草とやらも全然だ」
「構わない。別にお前にそれができるなど、こちらも端から期待していない。お前はただ、その美しさで相手を睨み据えればいい。どうしても困った時は、ただ黙っていれば相手のほうで好きに解釈してくれるだろう」
 何故ならエヴェルシード王シェリダンの妻は、侵略した国ローゼンティアから無理矢理攫ってきた人質にも等しい花嫁。会う相手全てに怯え、恐れのあまり言葉が出なくても態度が荒んでいてもおかしくはない。もっとも、そんな風に策略を巡らさずともこのヴァンピルの王子のこの美貌ならば、一言も話さないうちに相手のほうで誤解するだろうが。
 シェリダンは母のことを思い出す。哀れで愚かで残酷な母。可哀想なヴァージニア。いくら権力と財力があっても好きでもない男に連れ攫われ、おまけにその男に両親を殺害され無理矢理妻とされたのだから。
 シェリダンはロゼウスに同じことをしようとしている。彼の家族を殺し、故郷を奪い、連れ攫って犯した。
 だが彼は母ではない。
 シェリダンの腕によって寝台に縫い付けられていた体を解放しようと足掻いていたロゼウスが、ぱったりと力を抜く。顔を横に向けて視線を逸らし、蚊が鳴くような声で告げる。
「……あんたの、好きにしろ」
「では、遠慮なく」
 その美しい横顔に口づけを落す。

 ◆◆◆◆◆

 白い肌を汚すように、紅い口づけの痣を散らす。
 ドレスを脱がさないままその裾から手を差し入れて、もがく彼の中心を無理矢理握り締めた。
「ああっ」
 短い悲鳴を聞いて、のけぞったうなじにまた口づける。鎖骨へと唇を落とし、胸元の紐を解いて露にした白い胸の、赤い飾りを口に含んで刺激してやれば切なく啼く。
「ひっ……あ……や……」
 ドレスのリボンを一つ外して、それで両手を拘束すれば、もう彼は自分で手を使うことはできない。美しい人形のような少女の姿をした少年をシェリダンは好き勝手に弄り回しながら。
「お前、私が初めてというわけではないな」
 気づいたことを口にした。
「はっ、ぐ……何、の……」
「とぼけるなよ。深窓の令嬢かと期待したのに、いやに手馴れている風情ではないか」
 最初はあまりにも無理矢理だった上に相手の抵抗も強固だったもので、あっさりとは気づかなかった。だが、今、自室で落ち着いて肌を重ねてみれば、相手が同性の経験は初めてでないと気づく。シェリダンがどう触れれば自分が快感を得られるか知っている人間の動き。
 さんざん唾液まみれにした薄い胸から顔を上げ、深紅の瞳を覗き込む。片手はまだロゼウスの腿に置いたままで、もう片手を頬を上気させた少年の顔の横に置く。
「お前の反応は、明らかに同性との楽しみ方を知っている人間のそれなんだ。女と寝たことがあるかどうかまでは知らないが、男と寝たことがあるだろう?」
 ロゼウスは目を逸らす。初めての者にとっては恐怖と苦痛だけでしかないまぐわいに、艶めいて啼くほどの余裕は、ある。
 外見こそ穢れを知らない花のような風情でありながら、内面は割と荒波を経験しているというか、なんというか。
「お綺麗な顔をして、とんだ売女だ。今まで何人の男と寝た……?」
「な……っ!」
 ロゼウスの顔に、怒りの朱が走る。眼差しに敵意を込める相手を組み敷き、その肌に影を落としながら言った。
「まあいい。お前がこれまでに誰と寝ていようと、その者の手の届かない場所でこれからは私にだけ抱かれるのだから」
 だが、初物だと思っていたモノにすでに傷がついていたと知るのはあまり愉快な気分ではない。新雪に一番初めに足跡をつけるのは自分だと決めていたのに、誰かに先を越されてどろどろになった庭を見たような気分だ。
 雪のように青白い肌。シェリダンはロゼウスの内股に指を滑らせた。足の付け根に向かうに連れて、段々と彼の顔色が変わる。尖りきった胸の突起を口に含み転がして、幾つもの口づけの痕が散った肌は酷く淫らだ。シェリダンはわざと彼のモノには触れず、柔らかな内股に唇を落す。
「あ、ああ……!」
 ドレスの裾をはしたなく捲り上げて白い脚を露にし、細い肩からはしどけなく肩の布が垂れ下がる。女物の下着を脱がさないまま裾から手を伸ばし、その尻をわしづかみにする。割れ目に沿って指を滑らせると、寝台の上の顔が遠まわしな接触の刺激に溺れるように、熱い吐息を漏らした。
 鬱陶しいぐらいに丁寧な愛撫の後で、ようやく張り詰めた彼自身に触れる。口を使うまでもなく軽く扱くだけで、呆気なく達した。
 脱力した様子のドレス姿の美少年のあられもない姿を横目に、彼の白濁液で濡れた手をそのまま菊座に当てた。
「あっ……や、やだ」
 濡れた指はまず一本目がすんなりとはいかないまでも、順調に入り込む。異物感に、ロゼウスは途端に顔を苦しげに歪める。
「あ、……あ、あ」
 みっともなく足を広げさせ、折れそうな腰をきつく抱いて指を動かすと、グチュグチュと卑猥な音が室内に響いた。
 そして、瞳を潤ませたロゼウスが涙声で。
「いやだ……やだ……ドラクル、ロザリー……」
 助けて、と言いたかったのだろうか。国民を人質に取られていればどうせ下手な抵抗はできない。初めてでもなく、シェリダンに抱かれるのももう二回目で、足掻くのが無駄なことはよくわかっているのだろう。ならば言葉だけでもと?
 室内に小気味良い乾いた音が響く。
「……私の寝台に上がりながら、他の人間の名を呼ぶとはいい度胸だな」
 頬を張られたロゼウスが、突然のことに呆然と眼を瞠っている。
 硬直した彼に構わずにシェリダンは無理矢理二本目の指をねじ込んだ。
「ひぃ!」
 きつい。顔を歪めたロゼウスを眺めながら、それでも指で中をかき回すと、やがては艶めいた喘ぎ声が漏れ聞こえる。頬を赤く腫らして泣きながらも快楽に喘ぐロゼウスの姿を見続けていた、自分もそろそろ限界だ。
 寝台の軋む音がやみ、どろりとした液体が結合部から零れ落ちてくる。ロゼウスが意識を失い、その体から力が抜けた。
 シェリダンは気絶したロゼウスを抱きしめる。
 純白の花嫁を紅い血と白い濁りで穢しながら、言いようのない虚無を感じていた。

 ◆◆◆◆◆

 彼には十二人の兄妹がいる。兄も姉も弟も妹も、たくさんだ。
 彼の名はロゼウス。ロゼウス=ノスフェル=ローゼンティア。ヴァンピル王国ローゼンティアの第四王子。
 ローゼンティア……今はもう亡き、最愛の祖国。昼よりも夜に活気が満ち、薔薇の香りに包まれた吸血鬼の王国。その国で、ロゼウスは十七歳になるまで暮らしていた。愛しい家族と共に。
 そこに痛みがなかったとは言わないけれど。

 ヴァンピルは人間に比べて、かなり長命の種族だ。だから王一人の治世も数百年程と長く、だいたいの者は十五を境に身体の成長がだんだんと遅くなる。ロゼウスもそうだ。同い年であるはずのシェリダンに比べて一つ二つ若く見えるのは、全てヴァンピルの長命のなせる業だ。
 そんな風に身体の成長が遅く寿命が長いから、たいていのローゼンティア人は子沢山で家族が多かった。成長が遅くても、生まれてくるまでの時間は変わらない。その他諸々も。ロゼウスの父であるブラムスはそれでも正妃一人に妾である第二夫人、第三夫人と側室は少ない方なのだが、それでも三人の妻を娶っていたことになる。
 そして、三人の妃たちはそれぞれ王の子を産んだ。子どもの数は十三人。そのうち、正妃の子であるのは第一王子と第二王女、そして第四王子のロゼウスだけ。残りの兄妹は全て第二王妃と第三王妃の子どもだった。
 第一王子ドラクル、第二王子アンリ、第三王子ヘンリー、そして第四王子のロゼウスと、第五王子ミカエラ、第六王子ジャスパー、第七王子ウィル。王女の方はと言うと、第一王女アン、第二王女、ルース、第三王女ミザリー、ここまでがロゼウスにとっては姉となり、後は妹たちだ。第四王女ロザリー、第五王女メアリー、第六王女エリサ。
 それぞれ水面下では深い思惑を携えていたのかもしれないが、それでもロゼウスの眼には兄妹は仲睦まじく映っていた。問題があるとすれば、第一王子と第二王子の小競り合いだろうか。ローゼンティアの王子たちは仲睦まじかったが、王妃たちは国王の寵を争って、かなり衝突したらしい。つまり、第一王子と第二王子を争わせていたのはそれぞれの母親である王妃たちだった。それでも王権に関係のない王女たちはみな気楽なものだったし、第一、第二王子とも健康に優れていたローゼンティア王家ではよっぽどのことがない限り第一王位継承者である長兄ドラクルが父の跡を継ぐだろうと、誰も波乱を予測したものはいなかったが。
 ドラクル……。
 ロゼウスの兄。ローゼンティア王国第一王位継承者。第一王子にして長子であり長兄。母親が同じ兄弟だから、顔立ちもロゼウスと良く似ていた。完璧に女顔だと言われるロゼウスより、ドラクルの方が少しばかりたくましくて男らしかったが。彼はロゼウスより十歳年上だが、成長の遅くなるヴァンピルの常として、ドラクルは二十歳前後の姿をしていた。
 他にロゼウスと顔立ちが似ていたのは第四王女であるすぐ下の妹、十六歳になるロザリーだった。彼女は第三王妃の子どもなのだが、何故かロゼウスと双子のようによく似ていた。
 数多い兄妹たちの中で、ロゼウスがとくに仲の良かった相手はドラクルとロザリーの二人。第二王子のアンリやすぐ下の弟王子ミカエラとも仲がよかったが、特にロゼウスに懐いてくれたのはロゼウスと双子のようだと言われていた妹、ロザリー。
 そして。
『いいこだね、さあ、おいで。私のロゼウス』
 薄暗い室内の入り口で足をもたつかせて様子を窺っていると、ドラクルの声が自分を呼ぶ。大好きな長兄に駆け寄ると、抱き寄せられて膝の上に座らせられた。これは十歳ごろの記憶。
 よくはわからないながらも、ロゼウスはドラクルの手によって服を脱がされ、肌蹴た箇所に口づけを落とされる。その時は意味もよくわからなかった行為に、ドラクルはよくロゼウスを駆り出した。
『そう、そうやって丁寧に……いいこだね。私のロゼウス』
 しどけなく半裸となった兄の膝に手をつき、その股間に顔を埋めて彼のものをしゃぶらされる。始めは苦手だった行為にも、回数を重ねていく内に慣れた。次第に荒々しくなる手つきに、声を出さないよう猿轡をかませて、背中を軽く鞭打つようなことを繰り返す。ドラクルの綺麗な指が、ロゼウスの肌をまさぐって敏感な場所を探っていく。ロゼウスはわけもわからない快楽に泣きながら、これは愛情故の行為なのだと信じ込んでいた。
 ヴァンピルは夜の方が行動が活発だ。だからみな昼間は眠りに入る。ロゼウスと兄の逢瀬は、常に明け方の光が差し込む薄暗く薄明るい時間に行われていた。ある夜、ドラクルに用があって彼の部屋を訪ねてきた第二王女である姉のルースが、全身を汗と体液でぐっしょりと濡らし、疲れきって放心状態になっているロゼウスを見て悲鳴をあげた。すぐに我に帰って人払いをしたが、彼女はそのままロゼウスを抱きしめると、長兄に詰め寄った。
 それから後のことは覚えていないが、どうやらルースの説得は無駄だったらしい。
 そしてロゼウスは、痛みを快楽として感じるように、兄の手で躾けられていった。
 毎朝毎朝、彼との行為に溺れた。最初から逆らえるはずがなかった。ドラクルはローゼンティアの第一王位継承者。同母弟といえど第四王子が、その言葉を蔑ろにできるはずなどなかったのだ。子どもの頃は泣きながら、長じるに連れて自分でもその行為に快感を得ながら、ロゼウスは兄に抱かれ続けた。
『お前、私が初めてというわけではないな』
『お前の反応は、明らかに同性との楽しみ方を知っている人間のそれなんだ。女と寝たことがあるかどうかまでは知らないが、男と寝たことがあるだろう?』
『お綺麗な顔をして、とんだ売女だ。今まで何人の男と寝た……』
 シェリダンの冷ややかで意地悪い声が蘇る。そうだよ、俺はあんたの望む深窓の令嬢なんかじゃない。
 シェリダンと肌を合わせながら、ロゼウスは兄のことを考え続けていた。まだ何週間も経っていないのに、すでに懐かしいローゼンティアを。
『大人しく言う事を聞くんだよ、私のロゼウス……』
 その声は麻薬のように、地の底から湧き、天井より降ってくる。
 まるで鎖。まるで呪縛。
 ドラクルはロゼウスを犯すことで至上の悦楽を得ているようだった。それでありながら、一番大事なときには彼を身代わりにしようとした。
 ふいに、息が苦しくなる。暗闇の奥底で惑いの水に飲まれて浮かび上がって来れない。苦しくて喉を押さえ、必死で抵抗したら自分の首に手をかけていた人物の顔近くに当たったらしく、甲高い悲鳴が上がる。相手を確かめてロゼウスは驚きに目を瞠った。
 第二王妃が、何故俺を。
『消えておしまいなさい! 第一王子! あなたさえいなくなれば、私のアンリがこの国の王になれるのよ!』
 誰が知らせたものか、駆けつけた衛兵に引きずられながら、第二王妃は美しい髪を振り乱し、そう叫んでいた。ロゼウスは言葉もなく凍りつく。
 俺は第四王子ロゼウスだ。
 兄妹の中でもっともドラクルに似ている自分。アンリとは第二王子の名で、彼とドラクルが母親の闘争に引きずられる形で争っていることは知っていた。だがアンリはドラクルと同母の弟の俺にも十分優しくしてくれた。ドラクルとアンリは母親同士が競っているだけで本人同士は何も気にしていないのに。
 ああ、こうして第四王子ロゼウスの存在は忘れ去られていく。
 ロゼウスの首を絞めた第二王妃の目に映っていたのは、継承問題から程遠い第四王子ロゼウスではなく、自分の息子のライバルである第一王子ドラクルだったのだ。
 ドラクルはいつものようにロゼウスを自分の部屋に泊めていた。入ってきた者がロゼウスとドラクルを間違える可能性がないわけではない。だけれど。
 顔面蒼白になって自分に謝るアンリと、姉や妹たちの心配顔。その中でドラクルは一人、人の輪から外れて笑っていた。ロゼウスの怪我が大したことないと知れたその夜もロゼウスを自室に招いて、いつものように自分のモノを加えさせ。
『いい子だね。ロゼウス。お前は本当にいい子だ。痛苦に濡れるマゾヒストで、いたぶられるのが大好きな、淫らな王子』
『ちが……う』
 口を離したロゼウスを軽く睨んで、ドラクルが手を伸ばす。ロゼウスの髪をつかんで、無理矢理再び自分のモノをしゃぶらせ始めた。
 そう、抗いは無駄な行為。ロゼウスがひとたび口答えをすれば、ドラクルは酷く痛めつけた。
 のどを突くモノの苦しさと、濁った白い液体の苦さにロゼウスは涙を流し。長兄の前にだらしなく崩れ落ちた。ドラクルは息も絶え絶えなロゼウスの頭を、今度は優しく撫でながら言う。
『可愛いロゼウス。―――お前は永遠に、私のものなんだよ』
 飴と鞭を使い分ける調教師のように。
 ロゼウスは結局最後にはその声を聞いて、何もかもを彼に許してしまう。
 愛している、兄上。

 泣きながら目覚めた朝は、あの日と違う空を広げていた。