とうらぶメディアミックス一覧

メディアミックスにざっくりついてまとめました

自分のためにあらためてまとめてみると、とうらぶのメディアミックス多い~~!
あれこれ抜け落ちている可能性有。
原作設定に関わるものとできるだけ押さえておきたいストーリーや設定があるもの重視で、公式アンソロなどはそういう存在があるのを示す程度です。
ざっくりどんなシリーズタイトルがあるのかだけ抽出しましたので、詳細は各自でお調べください。割と年々掲載方法や無料範囲が変わるものが多いので詳細を記述しちゃうと書く側も見る側も後で困るかなと。
タイトルの表記ゆれとか略称に関してとか細かいことはスルーしてください。

原案(オンラインゲーム)

刀剣乱舞ONLINEブラウザゲーム
刀剣乱舞ONLINE(刀剣乱舞ONLINE Pocket)スマホアプリ版

図録・画集

『刀剣乱舞絢爛図録』「刀剣乱舞ONLINE」の公式設定画集
周年記念祝画2025年現在、一周年、二周年、五周年、六周年のものがある。

漫画(コミカライズ)

刀剣乱舞-花丸-アニメ「刀剣乱舞-花丸-」(花丸一期)のコミカライズ
特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~アニメ「特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~」のコミカライズ
活撃 刀剣乱舞アニメ「活撃 刀剣乱舞」のコミカライズ
漫画 ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞ミュージカル『刀剣乱舞』第1作のコミカライズ
漫画 ミュージカル『刀剣乱舞』幕末天狼傳ミュージカル『刀剣乱舞』第2作のコミカライズ
映画 刀剣乱舞『映画刀剣乱舞』第1作目のコミカライズ
刀剣乱舞 〜日本号つれづれ酒〜
刀剣乱舞 外伝 あやかし譚
刀剣乱舞 あうとどあ異聞 刀剣野営(とうけんきゃんぷ)
漫画 刀剣乱舞無双ゲーム「刀剣乱舞無双」のコミカライズ
刀剣乱舞 真譚 蜂須賀虎徹

(何故か花丸のコミカライズは一期だけで二期の分がない。映画版の雪月華はコミカライズされている)

演劇・実写系(2.5次元)

ミュージカル『刀剣乱舞』演劇(ミュージカル、刀ミュ)
舞台『刀剣乱舞』演劇(刀ステ)
『映画刀剣乱舞』実写映画
歌舞伎『刀剣乱舞』演劇(歌舞伎、とうかぶ)

アニメ

『刀剣乱舞-花丸-』『刀剣乱舞-花丸-』シリーズの一期
続『刀剣乱舞-花丸-』『刀剣乱舞-花丸-』シリーズの二期
特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪月華〜『刀剣乱舞-花丸-』シリーズの映画版
『活撃 刀剣乱舞』
『刀剣乱舞 廻 -虚伝 燃ゆる本能寺-』舞台『刀剣乱舞』の虚伝をベースとしたアニメ化
『刀剣乱舞 廻 -々伝 近し侍らうものら-』(映画版)舞台『刀剣乱舞』のアニメ化続編だが既存の舞台作品を基盤としない前日譚オリジナルエピソードらしい(筆者未見)

(『活撃 刀剣乱舞』は続編をかなり前から告知されているらしいが、その続編の制作が滞っているらしくなかなか新情報が出ない)

ゲーム

『刀剣乱舞無双』コーエーテクモゲームスの「無双」シリーズとのコラボ

小説(ノベライズ・戯曲本)

戯曲 舞台「刀剣乱舞」舞台の戯曲本
戯曲 ミュージカル「刀剣乱舞」ミュージカルの戯曲本
小説 映画刀剣乱舞『映画刀剣乱舞』第1作目のノベライズ
小説「映画刀剣乱舞-黎明-」『映画刀剣乱舞』第2作目のノベライズ
小説 特『刀剣乱舞-花丸-』アニメ「特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪月華〜」のノベライズ
『小説版 刀剣乱舞無双』ゲーム『刀剣乱舞無双』のノベライズ

(舞台とミュージカルの戯曲本は、進行自体はかなり遅いです。
例えば2025年時点で舞台は15作以上公演されていますが、戯曲本はそのうち4冊で5作しか収録されていません。
内容的にはシナリオだけでなく脚本家さんの後書きやミュージカルでは役者さんのコメントなども見られて面白いのですが、例えば「2.5次元が苦手だけど戯曲本だけで舞台やミュージカルの話題についていけるか?」みたいな使い方は出来ません。舞台やミュージカルを見た上で更に補助がほしい方が読む感じです)

音楽(楽曲・3Dライブ)

「刀剣乱舞 ONLINE 近侍曲集」ゲーム内の近侍曲を収録
「ぴゅあくる刀剣男士」3Dライブ
その他各メディアミックスのサウンドトラック類多数
『刀剣乱舞-花丸-』シリーズ関連のキャラクターソングアニメ『刀剣乱舞-花丸-』シリーズはEDが各キャラクターの声優によるキャラクターソングとなっている

(CD類は各種サントラやOP/EDをいちいち書き出すと情報過多になるので割愛。キャラクターそのものとして歌う花丸のEDだけピックアップしました。詳しくはご自分でお調べください。
「ぴゅあくる刀剣男士」の分類はライブなので演劇系と迷いましたが、人間が演じる演劇・実写とそれ以外は別にした方がわかりやすいかと思いここに。
個人的に楽曲系で一番突っ込みたいのは、肝心の原作ゲームのサウンドトラックが出てないことです)

その他(公式アンソロジー等)

公式アンソロジー漫画系のアンソロジー多数
刀剣乱舞-ONLINE- ノベル&イラストアンソロジー小説とイラスト

(公式アンソロジー類は正直数が多すぎてここの筆者も把握しておりません。
何冊かは買って読んでみましたが、他のストーリーものほど優先するような内容ではないかなと思いました。
アンソロジーの参加者自体は高名な漫画家・小説家・イラストレーターが参加しているものもあってなかなか面白いので好きな作者さんがいないかチェックしてみてから買うのも良いと思います。
ものによっては電子書籍では取り扱いがなかったりして入手に苦労するかもしれません。
書籍類は他にも近侍曲集の楽譜、ミュージカルのパンフレット、ことば選び辞典など様々なものが出版されています。雑誌などでもたびたび特集されています。)

今後の追加が告知されているもの

「わんぱく!刀剣乱舞」アニメ化予定(大本丸博で告知済)
『とうぱず(仮)』パズルゲーム制作進行中らしい(大本丸博で告知済)

とうらぶのメディアミックスに関して所感

以下は「刀剣乱舞」を見るかどうか迷っている方向け

以下はすでに「とうらぶ」を始めている方にとっては不要の、興味あるかどうか迷っている方向けのネガティヴな紹介です。
ポジティヴな紹介は世に溢れているのですが、私がゲームを始める前に欲しかったそのジャンルのネガティヴな部分についてちゃんと書いている文章がなかったので作りました。
すでにとうらぶを始めている人は上の一覧だけあれば、下記のネガティヴキャンペーンをわざわざ読む必要はありません。

「とうらぶ」は結局どれを見ればいいの?

まずは原案である「刀剣乱舞ONLINE」に軽く触れて基本設定を知った方がいいと思います。
原作からメディアミックスに行くのは簡単ですが、メディアミックスだけ見ていると根本的な設定が頭に入らなかったりしますので、やり込まなくてもゲームシステムにちょっとだけ触れておくとメディアミックスの話がわかりやすくなります。

メディアミックス全部見なきゃダメ?

そんなことになったらまず私が破産しますね!
というかすでに私がまだメディアミックス作品を全部見る前からこの記事を作っているぐらいです。
たまに他の方の感想や考察を見に行っても、むしろ全て鑑賞しているタイプは極少数派です。
好きなものを見ればいいと思います。
ただし、作品はどれも名作なのでそこから沼落ちして全制覇してしまう可能性は否定しません。

できるだけお得に見るには?

とっつきやすさの問題で漫画系を比較的上の方に並べてみましたが、とうらぶにおけるメディアミックスの主力は2.5次元と呼ばれる演劇系の中でも「舞台(刀ステ)」と「ミュージカル(刀ミュ)」だと思われます。
無料の原作ゲームをプレイする他に、2.5次元に抵抗がなければこのどちらかは押さえておいた方が楽しいんではないかと。

とうらぶの配信を見るには「DMM TV」のプレミアム会員(月額550円、年額6600円)になるのが最も安上がりだと思います。プレミアム会員は無料で見られる過去公演が多いので、特にミュージカルは直近一年くらいの最新作3~4公演以外の過去作品を安定して無料で見ることができます。
舞台は時期によってはプレミアム会員無料配信をしていますが、年替わりなのかここ数年でも結構前提条件が変わったのであまり当てにならないかも?

舞台・ミュージカルともプレミアム会員にならずとも完全に無料で見ることのできる配信が時折行われますが、時期は不定期でいつ開催されるかもわからず、配信時間もきっちり決まっています。
本当にお金がない学生さんとかならまだしも、社会人なら年額6600円を払って好きなタイミングでミュージカルの過去作品見放題にするほうが一番楽だしお得です。
ミュージカルだけでなく、花丸や活撃などのアニメ、実写版の映画などもプレミアム会員は無料で見ることができますので、これだけで大分メディアミックスを網羅できます。

漫画に関してはWEB掲載で第1話を無料公開しているようなものも多いので、それらを読んでからコミックスを買うかどうか決めてもいいと思います。

媒体がゲームと比較的高額で一番手を出すのが躊躇われそうなのは『刀剣乱舞無双』で、内容的にこちらが勧めるのも一番難しいですね。
『刀剣乱舞無双』に関しては2025年に発売されたばかりのコミカライズが非常に良い感じなので、そちらから入って考えるのも良いと思います。

メディアミックスを見れば原作ゲームのシナリオもわかる?

ファンの間でもほぼ毎回論争が起きている部分です。
対抗意見もあるでしょうが、ここは私の考察サイトなので考察を踏まえた私の意見を述べます。
メディアミックス作品を見たところで、原作ゲームのシナリオはわからない。
ただし断片的に入手できる情報が原作の総体を掴むヒントになるので、見れるならば見た方が当然いい。
という、結論です。


とうらぶに関しては最初期の3年間ぐらいはゲーム中でシナリオらしきものにまったく触れず、4年目の「特命調査」というイベントから徐々にシナリオらしきものを示されるつくりです。
「とうらぶにシナリオはない」は戯曲本の後書や雑誌のインタビュー記事など、最初期からの公式側の声明でも使われるフレーズだったので、今現在最初期に書かれた文章を調べるとそういう文言に突き当たることもあると思います。
では現在はどうかというと、原作ゲームでも徐々にシナリオを進めている形になっています。
この記事を書いた2025年現在は、雑誌のインタビュー(2025年2月発行のPASH!)によると物語は『第二節』が進行中とされていました。

一方、そうした原作ゲームのシナリオに準拠したメディアミックスというものは存在しません。
メディアミックスの物語は「刀剣乱舞ONLINE」を原案としながらもそれぞれ独自のシナリオとして作り込まれ、それぞれの本丸の物語として展開しています。
もともと「刀剣乱舞」という作品群は、ブラウザゲームの「刀剣乱舞ONLINE」を原案としてはいますが、この「刀剣乱舞ONLINE」自体がニトロプラスとEXNOA(DMM GAMES)の共同制作となっております。
プレイヤーの立場からするときちんと作品として最初に世に送り出された「刀剣乱舞ONLINE」を原作と呼ぶしかできませんが、真の原作はニトロプラスが握っている設定そのものだとも言えます。
そういうわけで、ある意味ニトロプラスが各メディアミックスの制作者と協議して作っている作品に原作・派生や上下の区別はないとも考えられます。

しかもこの状況は「刀剣乱舞ONLINE」10周年を迎えて更にややこしくなりました!
それまで逆輸入のようなことを行わないと宣言していたという「刀剣乱舞」において、プレイヤー目線の原作である「刀剣乱舞ONLINE」に、「刀剣乱舞無双」と「映画刀剣乱舞」を初出とするキャラクターの逆輸入が行われることが発表されました。
初出版と「刀剣乱舞ONLINE」版でキャラクター造形が大きく異なる可能性もありますが、どちらにせよこの二振りについてはすでにどちらを原作と呼んでいいか大変面倒な話になっております。

メディアミックスは他人に見ろと強要されるようなものではありませんし、原作ゲームだけやるのも、メディアミックスだけ見るのもあくまでも個人の自由です。
ただし、本当にそれだけ見て他の情報をまったく集めないと、同じキャラクターの話をしていても何か認識がまったくかみ合わないという齟齬を引き起こす可能性があります。

メディアミックスのクオリティは?

メディアミックス各作品の質に関してですが、これまで私が見たものを中心に考えるとかなりの名作揃いだと言えると思います。
各作品の脚本家、コミカライズの著者などを調べてもほとんど何かしらの実績がある方を採用しているように見えます。
個人的な感想ですが、まったく無名の完全な新人に適当に作らせる作品とは対極の、すでに実力が確立した作者による一定以上のクオリティを常に担保したやり方で各メディアミックス作品は制作されているように感じます。
合う合わないの保証まではできませんが、作品自体はどれも恐ろしいほど高品質ですし、「刀剣乱舞」自体の考察が進むほどに根幹設定の一貫性や微細な描写の相関性に感心できると思います。

とうらぶに向かないタイプ

俺(即答)。

お前こんなサイト作っちゃってるのにそれかよ……!! と突っ込まれそうですが、だからこそのこの記事だよ! ゲーム始める前の自分に一番読ませたいわ!

まず、確固とした「原作」とそれに準拠した派生作品を求めるタイプには致命的に向きません。
まさに俺だ!!

なんでこのサイトは刀剣の研究史なんか載せてるんだと言えば、そりゃ作品内にその説明がないからやという。
例えば一振りの刀剣男士が誰かを殺すシーンがあったとしても、その刀が来歴上その人物に深く関わっているために心を鬼にして涙を呑み殺すシーンなのか、関わりがないからこそ刃を振るえるシーンなのかで、作品の解釈ってまったく変わると思いませんか?

私はそう思うのでこうして最低限の調査だけでも行っておこうと思いましたが、普通の作品ならそんな手間そもそも必要ないんですよね……!

作品の意図を取り違えないようにしっかり下調べをしたいタイプ。
そういうタイプは一見とうらぶに向いてそうに見えて、実はまったく向いてません。
作品規模に対し、その調査量に上限がないので、過負荷です。そういうタイプはむしろとうらぶに手を出さない方がいいと思います(物凄い実感を込めながら)。

つまり、そもそもとうらぶを見るかどうかを判断するために今これを読んでいるような方は、まさにとうらぶに向かないタイプと言えます。忠告はしておきます。

普通そのジャンルに心酔する人は悪いところを隠すし、逆にアンチはただの悪口しか言わない。
でも正しく判断するには、もっと中庸な情報が必要でしょう。
と、言うわけで他の人は書かなさそうな自ジャンルの真面目なネガティヴキャンペーンを、自分と似たようなタイプのために置いておきます。

「刀剣乱舞」の構造は、ある意味リアルの縮図です。
「歴史を守る」がテーマのゲームですが、その「歴史」とはそもそも何か?
そこに明確な答はなく、後世に生きる我々は断片的な資料の繋ぎ合わせで歴史上の人物や出来事の真実を「資料Aと資料Bではこうなっているからおそらくこれが史実だろう」と想像しているに過ぎない。

信頼できる一次史料は少なくほとんどが二次史料で、その解釈にも憶測が混じる。
本当の真実など誰にもわからない。
考察を続けて思いましたが、「刀剣乱舞」という作品群の展開の仕方は、こうした「歴史」の在り方によく似ていると思います。
ゲームやメディアミックスの断片的な情報を繋ぎ合わせて真実だと思われるものを推測し続ける。その歩みに終わりはない。誰もが納得する正解が降って来ることもない。そもそも「歴史」をきちんと見ない人もいる。それでも手の届かない過去を追い続ける。
そして一つの「歴史」を語るには、その間に生まれた無数の「物語」をもまた尊重し見て行かねばならない。

「刀剣乱舞」における「正解」「正しい解釈」「本筋」の認識はこれらの要素により人によってまったく回答が異なります。そしてこれはとうらぶの性質、作品的構造自体に起因する部分が大きく、作品自体の読解努力でどうにかなるという範疇を超えています。
最初の3~5年や第一節という区切りの7周年辺りまではまだいつか明確な答らしきものが提示される希望があるのではないか? と思われていましたが、10周年を超えていよいよ話の性質が明らかになってきたのを勘案した感じ、おそらくここに明快な解答が示されることは永遠にないと思われます。
それが界隈のごたごたを生み出している部分も大きいので、面倒なジャンルに手を出したくない人にも向かないジャンルです。

普通の作品と違って、興味深い構造をしているとは思います。
だから他の作品と何か違うもの、唯一無二のものを求めるタイプの方には天啓の一作となり得るかもしれません。
そういう意味で、作品自体は素晴らしいものであることは間違いありません。
上記メディアミックスも高品質な作品揃いだと思います。

とはいえ作品はやはり作る側がどういう人間か、見る側がどういう人間かという相性の問題もありますので、自分がこのジャンル向かなさそうだなーと思ったら素直にやめておくのも吉。
「not for me」という感覚は重要です。

私のように歴史嫌いの原作準拠派は本当に向かないですね!(なんで始めちゃったんだお前)

色々書きましたが、結局最後に決めるのは自分です。
この記事が今まさにとうらぶを始めるかどうか迷っている方に対して、何かの御参考になれば幸いです。