刀の研究史

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稲葉江

いなばごう 概要 「刀 金象嵌銘 天正十三十二月日 江 本阿弥磨上之(花押) 所持稲葉勘右衛門尉(名物稲葉江)」 『享保名物帳』所載、南北朝時代の越中国の刀工・郷義弘の作。 郷義弘の刀は「郷」の字と「江」の字、どちらも使われることがある。 ...
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一文字則宗

いちもんじのりむね 概要 備前福岡一文字派の祖・刀工則宗 「一文字」とは古備前鍛冶に続いて現れた古い流派。 後鳥羽上皇の御番鍛冶であった刀工・則宗を祖とし、その多くは茎の中央部近くに「一」と切ることから「一文字」と呼ばれている。 この「一」...
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一期一振

いちごひとふり 概要 「刀 額銘吉光 名物一期一振(再刃)」 『享保名物帳』焼失の部所載、鎌倉時代の刀工・粟田口吉光作の太刀。 『享保名物帳』では焼失之部に載っているというだけで、その後焼き直し(再刃)されて現存している。 号の由来は「短刀...
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和泉守兼定

いずみのかみかねさだ 概要1 新選組副長・土方歳三の刀について 近藤勇が佐藤彦五郎(土方歳三の義兄(姉の夫))に送った手紙に登場 近藤勇が文久3年(1863)10月20日付けで土方歳三の義兄・佐藤彦五郎に送った手紙がある。 その中で土方歳三...
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石切丸

いしきりまる 概要 「太刀 銘有成(再刃)」 平安時代の刀工・河内の有成作。 約二尺五寸一分の「太刀」。 1939年(昭和14)2月22日、重要美術品認定。 重要美術品認定当時は個人蔵だったが、現在は「石切剣箭神社」蔵。 「石切剣箭神社」は...
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厚藤四郎

あつしとうしろう 概要 「短刀 銘吉光(名物厚藤四郎)」 『享保名物帳』所載、鎌倉時代の刀工・粟田口吉光作の短刀。 「あつしとうしろう」だけでなく「あつとうしろう」とも読む。 号の由来は重ねが四分(約1.2センチ)もあって厚いことから。 も...
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小豆長光

あずきながみつ 概要1「小豆長光(あずきながみつ)」について 『甲越軍記』などによる、上杉謙信の秘蔵刀の名。「竹俣長光」ともいう。 もとは越後の百姓の所持。 ある日百姓が山に行って雷鳴にあったとき、刀を抜いて額にかざしたところ、この刀に落雷...
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秋田藤四郎

あきたとうしろう 概要 「短刀 銘吉光(名物秋田藤四郎)」「短刀 銘 吉光(名物秋田吉光)」 鎌倉時代の刀工・粟田口吉光作の短刀。 もと秋田実季所持と言われ、「秋田藤四郎」と呼ばれる。 豊前小倉藩主・小笠原家伝来。 1937年(昭和12)2...
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明石国行

あかしくにゆき 概要 「太刀 銘 国行」 鎌倉時代の刀工・来国行作の太刀。 播州明石の城主・松平家に伝来した。 1937年(昭和12)5月25日、国宝(旧国宝)指定。 戦後、明石松平家を出て個人蔵に。 1953年(昭和28)3月31日、国宝...
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愛染国俊

あいぜんくにとし 概要 「短刀 銘国俊(名物愛染国俊)」 『享保名物帳』所載。鎌倉時代の刀工・来派の国俊(二字国俊)作の短刀。 二字国俊の作は太刀が多く、短刀は珍しい。おそらく愛染国俊一振りしか発見されていないという。 さらに号の由来となっ...