コミックグロウルの新連載 『刀剣乱舞 真譚 蜂須賀虎徹』を読んで来ました!
内容ガンガンネタバレしていきますし、コミックグロウルさんで無料公開中なのでまだ読んでいない方は読んできてからここの感想をお読みください。
最高だった……!!
蜂須賀初期刀勢としては期待半分身構え半分だったけど、100点満点中100億点のものをまさにお出しされた感じでした。
そうそう、これだよこれ!! こういうのを待ってたんだよ!!
可愛い感じの絵柄だったので花丸みたいな緩い感じかなと思ったらいきなり天保江戸、いきなり窮地、いきなりシリアスで、さらにチュートリアル並に本丸初日を丁寧に描いてくれるとは……!!
最高の原作ゲーム準拠漫画じゃん……!!
予告画像で虎と思われた審神者は実は虎のぬいぐるみに憑依(?)した普通の人間(しかも2025年時間軸の)らしく、何やらシリアスな事情を抱えているっぽいのに、本人の記憶が曖昧でほとんど自分のことを覚えていない。
予告に注釈がなかったので審神者くんはあれで普通の虎かと思いましたが違ったようです。ただ、おかげで話はさくさく進みますし、現代っ子らしい血や怪我への恐れ、鍛刀のために強配合を調べる熱意など、「プレイヤー」の我々として非常に感情移入しやすく親近感を覚えます。
出陣させた刀が大怪我をして帰ってきたときに流れる血を止めようと咄嗟に両手を添えてしまう辺りに人柄の良さが描かれています。
こんのすけの説明によって一つ一つの作業をやっていくところはもはや完全にゲームのチュートリアルです。
まさか審神者が始まりの一振りを選ぶところをこの目で見られるとは……(感涙)。
とうらぶのメディアミックスなのに今まで見たことがないシーン!!
とうらぶのメディアミックスなのに今まで見たことがないシーン!!
ぜぇはぁ。最初からテンション上げ過ぎてこっちの呼吸が苦しい。
天保江戸を例に、放棄された世界の住人たちがいずれ姿を消してしまうメカニズムが語られたりします。え!? これむしろ原作ゲームでも他のメディアミックスでも出てない情報じゃね!?
放棄された世界同士の横の繋がりがあるのかは不明ですが、少なくとも死すべきものが死なず生きるべきものが死ねばその後の時代で生まれたものの存在はなかったことになる、つまり縦の時間軸に関してはしっかり影響があるようです。
天保江戸と一口に言ってもどこから改変が入っているのかは不明なんだろうか。まぁその辺はおいおいどこかで明かされるかもしれないので一度置いといて。
戦えば悲しみが一つ減らせる、か。「悲」はこの漫画でも重要なテーマの一つっぽいですね。
初期刀顕現のシーンが夢のように美しいね……。
蜂須賀はあんなふうにふわっと舞い降りて贋作と一緒にしないでほしいなとか不敵なことを言いながら握手のために手を差し出してくるのか。
俺無事死亡(蜂須賀初期刀勢)。
鍛刀に関するシーン、こんちゃん、君ゲーム画面でも確かに手伝い札使うと時間表示のところでなんかせっせか動いてたけど、その格好で本当にお手伝いしてたの……!?(見てたけど理解していなかった驚愕の事実)。
てっきり単なる短縮アイコン程度だと思ってたぜ……!!
(こういうことを知りたいからこそずっと小説や漫画みたいな媒体の原作準拠で丁寧なメディアミックスが見たかった)
初鍛刀で愛染くん登場も嬉しいですね。
愛染くんは花丸の聚楽第で出陣したという話があるものの肝心の戦闘シーンみたいなものはないに等しいですし(花丸の方のコミカライズに数コマだけあるけど)、他のメディアミックスで活躍しているという話も聞かないので(ただしミュージカル本丸は初鍛刀の存在を示しつつ隠されているのでまだ可能性はある)。
蜂須賀推しor蜂須賀初期刀勢の死亡は予想されていましたが、愛染推しor愛染初鍛刀勢も我々と共に死んでもらいます(オイ)。
今回の中心である蜂須賀・愛染の男士としてのキャラの描き方も凄く良かった。
初出陣の戦闘では愛染くんが重傷を負う役回りでしたが、蜂須賀のために加勢しようとしたところで一度完全に沈黙したかに見えた敵短刀に不意を突かれるという一ひねりで株を落とさない描かれ方でしたし、
今まではこうした最序盤から描く本丸がなかったからとはいえ、刀剣破壊の危険性を聞いて審神者がすぐに撤退指示を出すというプレイヤー視点で当たり前と言えば当たり前の行動を普通にとってくれたので、男士だけでなく虎審神者にも安心感や信頼がこの時点で芽生えますね。
そこからの蜂須賀が審神者を安心させようと言葉をかける様子もいいですし、手入部屋こうなってるのかというのも見せてもらえましたし。なんかもう全部書いてるとキリがないですね。
とにかく描写の一つ一つがいい。あっさり自然に当然のことをやっているようで、この流れを漫画のストーリーにして画面構成するのがどれだけ大変かと。
お守りを渡されて子ども扱いかよと拗ねる愛染くんとそれを宥める蜂須賀のシーンがまたいいんすよ……。愛染くんの納得の早さはやはり子どもの意地等ではなく中身が子どもではないからこその一瞬の抵抗感と切り替えなんだな、蜂須賀もそれを理解した前提での言葉選びだよな……と。
そして二振りの負担を減らすために鍛刀しすぎて初日資源すっからかん。
同志よ、お前もか(誰もが通る初日資源足りない問題)。
そうだよね。とりあえず六振り編成MAXで出したいから初日は鍛刀するよね。
新たに増えたメンバーは石切丸、同田貫、獅子王、明石。
この辺はメディアミックスでも比較的出番のある顔ぶれであまり新鮮味はありませんが、愛染くん初鍛刀本丸に早々に明石が顕現したので来派の活躍が見込めそうで次回以降も楽しみです。
割とよく見るメンバーとはいえ漫画での戦闘シーンはさほどないと思いますので、興味ない人でもやはり一見の価値ありです。
瀬田先生の作画はシンプルに見えてどこで何をやっているかという状況がわかりやすく、それでありながら初出陣で蜂須賀の刃に敵短刀の顔を映すシーンなど技巧が凝らされています。
刀装が役立っているシーンも知っているはずなのに初めて(略)
虎審神者くんに関して、最後の最後で帰還という言葉と記憶が重なり、おそらく審神者がかつて帰宅した時の異変が枠外に滴る血の演出で表されるという大変不穏な場面と、その回想を断ち切る帰還した蜂須賀たちの笑顔で第1話が無事終わります。
端的に言ってとうらぶのコミカライズとして完璧な第1話じゃね???
これだよ……!! ずっとこういうのを待っていたんだよ……!!
就任初日を始まりの一振りを選ぶところから始め、手入に刀装づくり、資源回収のための出陣とこれでもかと言うほどに丁寧にやりながら、冒頭で天保江戸の場面や水心子くんの姿までチラ見せしたため決してのんびりした印象は与えず、蜂須賀はもちろん今まで目立った出番がなかった短刀の愛染くんにがっつりスポットを当て、最小限の描写で最大の効果を発揮して一番大事なものを描いてくれそうな原作ゲーム準拠タイプのコミカライズ……!!(五体投地)
ようやく見たいものを公式に見せてもらった感でいっぱいです。
この本丸、蜂須賀初期刀なんだぜ……!(万歳三唱)
いや、蜂須賀に関してはタイトルにもなってるくらいだし主人公でがっつり出るだろうとは思ったけど、システムとかほぼ完全に原作ゲーム準拠のものをお出しされて今までずっとメディアミックスに不満を持っていた悪霊勢としても往生させられるとは思いませんでした。もはやこの世に思い残すことはありません(死ぬな)。
例え蜂須賀に興味なくても、原作ゲームの丁寧なメディアミックスを見たい人は絶対に見るべき。
作品固有のオリジナル要素、虎審神者の背景やなんかも興味ないで終わらないように、けれど決してくどくはなく良い意味で先が気になるいい塩梅で描かれています。
次回が待ち遠しいです。次の更新は1月31日だってよ!
備考:
気になるところとしては、レベルのことを「練度」って公式のメディアミックスで表現されたの初?
この表現、二次創作由来だって話を聞いたんですが(原作ゲームに直接レベルのことを指さない文章で練度という言葉が使われているのを二次創作者が多用し始めたのが始まりとか)。
他のメディアミックスだとまずレベルの表現をせずに強さ強さと言っているのでレベルの言い換えとして初めて「練度」って言葉が使われた作品かもしれない?