面影と目覚めの歌

面影と目覚めの歌

1.原作ゲームに面影実装

しかし「目覚めの歌」か。無双は「面影」と漂流本丸の審神者の持つ「歌」メタファーが対応してるからあのストーリーなんだろうな。

……と、いうことは。

もしかして漂流本丸は、最初の目的通り主を取り戻すことができれば、謎の「歌」スキル持ちの主が「夢の中」の面影も呼び戻してくれるのでは??

天保江戸が顕著だけど、とうらぶは途中どれだけ価値観揺るがされても、最初に信じた道と己の役割を貫いていけって話のようです。

無双本丸は最初の願い通り、主を取り戻すことが同時に面影を救う近道でもあるわけか……?

本丸襲撃の後に主も行方不明のまま、今回面影という仲間を得てそれもまた失うというのが無双本丸のストーリーだったわけですが。

だからと言って面影を諦めてしまうわけではなく、けれどじゃあ面影を救うために一時主のことを余所に置いて寄り道するという話でもなく。

最初の目的通りただまっすぐ主を取り戻す道を進み続けることで、いずれ面影も、他のものも取り戻す。

そういう主役陣営の基本的なスタンス自体は変わらない、主軸はシンプルなストーリーになる気がします。

 

2.「山姥切」は同じ名の別の刀、「面影」と「明石国行」は……

ふたつの「山姥切」は同じ名だけど本歌と写しという別の刀であって、「明石国行」と「面影」は一見別の男士だけど「長崎為基の面影を磨り上げて明石国行になった(俗説・否定されている)」を取ってると実は中身が同じ刀の可能性があって。

夏には無双面影のように、なんかが剥落した童子切が来ると。

山姥切長義実装は特命調査開始と同時で第一節後半の合図とも考えられる。

実際の実装は10月だけど当初の予定では長義くんとその次の豊前は2018年の8月実装だったようで。

第一節の前半が約3年半、対大侵寇が7年、今そこからまた約3年半ぐらい。
今年の夏がまた第二節後半開始のポイントでもおかしくない。

第一節の真ん中で語られた話は、ふたつの「山姥切」の物語。

「同じ名であっても別の存在」

第二節の真ん中が今年の夏に来る童子切の物語だとしたら、その予兆として今回の面影と明石国行の件を含む。

「別の名で顕現しているけれど同じ存在」

の、物語な訳か。

う~~~ん。

「童子切安綱 剥落」の描かれ方次第ですね。

今回の明石・面影が存在の形態の一例であることはいいとして、それが童子切と同じなのか、いや第二節のちょうどど真ん中になりそうな童子切はどちらかというと長義・国広の「ふたつの山姥切」の方に近くてその前後を別の形態エピソードを持つ刀が挟んでいるという話なのか?

……長義くんの前後の実装ってさぁ、「千代金丸」と「豊前江」なんだよね。

「千代金丸」に関しては弟の「治金丸」が自らを「影」と称して寄り添っている。
「豊前江」は自ら「お化け」として光にも闇にもとらわれず進もうとしている。

どっちも回想94「兄の影として 波」や回想148「光と闇のさきへと」で存在の形態に関して「影」に絡む話をしている刀としてぱっと名前が挙がる方だと思うんですよね……。

ここはやはり地続きで、千代金丸(と治金丸)の物語、山姥切長義と山姥切国広の物語、豊前江率いるお化けこと江たちの物語、として存在形態に関する一連の流れなのではないか……?

琉球の宝剣「てがね丸」に関しては、「千代金丸」だとも「治金丸」だとも言われる。
この二振りが入れ替わってしまっているのではないかという疑惑があります。
違う名前を掲げているけれど、本当は同じ刀のことを言っているのかもしれない。

そうすると今回の明石・面影=千代金丸・治金丸の問題みたいになります。

このまま夏まで新刀剣男士が実装されず、面影の次が童子切だとすると、

「童子切と他の誰かの関係性」は、「山姥切長義と山姥切国広」の関係性と同じものかもしれない。

じゃあその誰かって誰? となると正直現段階では絞れない。

ただ童子切の来歴に関しては「鬼を切る刀」としての逸話を「鬼丸国綱」や「髭切(鬼切安綱)」と争い、どちらが優れた刀であるかという評価の上下を『享保名物帳』の時点で「石田正宗」と争っているんですよね。

一方で、来歴より物語上のメタファーからすると「朧月」として登場し、童子切と友の関係ではないかと目されている「三日月宗近」が対とも考えられる……。

こうやって並べてみるとやっぱりここの関係、「山姥切」に似てる気がするな。

ついでに童子切と石田正宗、そして稲葉江は同じ津山松平家の重宝でもあります。稲葉江も関係してくる。

で、童子切の次に実装される可能性が高いのは……ああああこっちも予告されてるんだった。

秋は面影と同じく逆輸入キャラ、倶利伽羅江ですね。江ですね。

となると、やっぱりこのまま対応する気がする。

第一節
千代金丸→山姥切長義→豊前江

第二節
面影→童子切安綱剥落→倶利伽羅江

江は実装時に毎回江同士で回想がありますし、江の実装形態に関しては富田登場時にある程度触れられている。

それに倶利伽羅江は映画「継承」で登場している。
「継承」の話の中心は「三日月宗近」と「織田信長」なんですよね。

「対大侵寇防人作戦」も「対百鬼夜行迎撃作戦」も「三日月宗近」中心の物語であることを考えると、対大侵寇の裏側、「朧月」の物語の中心として童子切が実装されるだろうイベントの次に来る刀が倶利伽羅江であることに意味があるような気がします。

映画刀剣乱舞「継承」の中で、倶利伽羅江は「無銘」と呼ばれていたのが最後の最後で自分は「倶利伽羅江」であることを思い出すという展開になっております。

ちなみに「江と化け物は見たことがない」と言われるほどに「無銘」が基本の江の刀たちですが、

倶利伽羅江はこの名で郷義弘の「在銘」だという。
刀剣書にそうあるだけらしく、現存しないので詳細はわかりませんけど。

「銘」が本来ある存在が、「無銘」として封じられ遡行軍として扱われていたところから刀剣男士に復帰するのが「継承」の物語なので、童子切のすぐ後に倶利伽羅江が来ることの意味は重要かもしれない。

銘の話で言うと、童子切の存在に影響されて銘を改竄された可能性があるのは「髭切」ですね。
「髭切」という刀の在り方もどう捉えるかというのが難しいですが、鬼丸国綱との混同や童子切安綱の存在の絡みで最上家の「鬼切安綱」を「国綱」っぽく銘を改竄した形跡があるとかどうとか。

長義・国広は逸話の存在がお互いに影響を与えている話ですが、童子切・鬼丸・髭切という鬼斬り刀たちも逸話と銘が相互の関係性によってごっちゃごちゃになっている刀たちだとも考えられます。

やはりこの辺の要素を軸に面影→童子切→倶利伽羅江の順で物語が展開していってもなんらおかしくないなと。

実装間隔的には上の仮定の間にもう一振り二振り来てもおかしくないので、まだ確定ではないんですが。
年末の連隊戦までは大本丸博で告知された雲次、面影、童子切、倶利伽羅江だけが実装という可能性もある。

とりあえず夏のイベントが楽しみになってまいりました。

 

3.鬼の周りの一や雲や夢や酒や狐

去年末の実装が道誉一文字、その次の出来事は山姥を斬った刀・山姥切長義極。
刀工が浮雲の刃文の刀を打つ夢を見た雲次の実装と、夢の中で鬼を切った刀である鬼丸極と来ての面影の実装。

キーワードとして「一」「雲」「夢」辺りだなと見ると、

対大侵寇前年の2021年の実装男士が泛塵、一文字則宗、村雲江、姫鶴一文字、福島光忠なのでやっぱり「一」「雲」「夢」辺りの要素が重複するなあと。

あ、忘れてた。福島光忠は持ち主の福島正則が酒のせいで日本号を母里太兵衛に飲み取られてるので、「酒」追加で。

童子切の逸話、酒呑童子を斬った刀の「酒」要素。

メタファーを整理してみると、「対大侵寇防人作戦」と「対百鬼夜行迎撃作戦」、そしてこれから童子切が実装されると思われる今年の夏のイベント周りが一致すると思うんですよね。
もともとは舞台の「慈伝」の考察で、本来「下戸」要素のない山姥切長義に「下戸」設定をつける意味は何か? から始まったものですが、そろそろ収束しそうな感じですね。

とうらぶは基本的に「同じ要素が繰り返す円環構造」だと思われます。

この構造は、原作ゲームもメディアミックスも、全ての「刀剣乱舞」で共通すると思います。

だからその要素こと各物語のメタファーをしっかり捉えると、構造の一致部分が見えてくる。

「慈伝」でわざわざ山姥切長義に「酒」に絡む下戸要素をつけたのは、円環構造上そのタイミングで「酒」が重要になるからでしょう。

原作ゲームのこの位置にはいつか「酒」というメタファーに絡む男士が登場するはずで、私はそれを「酒呑童子」を斬った刀、「童子切安綱」だと思いました。

と、言うことで。

今年実装の「童子切安綱 剥落」の登場が第二節のちょうど半分だと思われる展開なら、もうそういう構造で確定しちゃっていいかなと思います。

第二節の中盤は異去実装・火車切登場の去年や、去年の一大レイドイベント「対百鬼夜行迎撃作戦」かと思ったんですが、なんか違うなと。

これの理由も多分、中盤が同じような展開がおそらく「三連続」するからじゃないか? という推測がついてきました。

特命調査は監査官・先行調査員・先行調査員・先行調査員・監査官という2種類の性質を持ち、終わりと始まりに対し中盤は同じように先行調査員との関係が三連続する物語です。

なので今年童子切を実装して更に来年も同じようなイベントがあるところまで現時点で予想しておきます。
「慈伝」の考察をしたときにもう一つ、「怒り」という要素が長義・国広の関係に対して重要ではないかという予想をしました。

これは原作ゲームで言うと、丙子椒林剣の「八つ当たり」と、今回面影が本丸ボイスで口にする「憤死」辺りに含まれる要素ではないですかね。

去年は「丙子椒林剣」の次の実装が「九鬼正宗」です。

つまり、「丙子椒林剣」と「対大侵寇防人作戦」の報酬、話の一区切りとして重要な「七星剣」が「八つ当たり」「似ている」という話をした次のイベントこそが、「対百鬼夜行迎撃作戦」での「九鬼正宗」実装になります。

とうらぶの原作ゲームの構造は、やはり実装男士とその回想、極修行など全ての要素を繋いでメタファーの円環構造を読み取る必要があると思います。

上で節の中盤に関する実装順の相似を確認しました。

「千代金丸」→「山姥切長義」→「豊前江」
「面影」→「童子切安綱」→「倶利伽羅江」

この流れが同じものだと考えられると同時に、

「福島光忠」→「七星剣」→「稲葉江」
「丙子椒林剣」→「九鬼正宗」→「雲生」

「対大侵寇防人作戦」と「対百鬼夜行迎撃作戦」に絡むこちらの実装順も相似ではないかと思います。

またこの周辺の極修行について考えると、「対大侵寇防人作戦」の前の極は南泉一文字、後は三日月宗近で、この二振りの極修行手紙もかなり意味深です。

「対百鬼夜行迎撃作戦」の次の極は豊前江で、何かしらの重要っぽいイベントの後にいつも江が実装されているような印象を受けます。

「対百鬼夜行迎撃作戦」で火車切が管狐を「ほうき星」と称していましたので、「星」と「狐」にも表裏の相関がありそうです。

これまで何処で使われているか、何が強調されているかずっとやってきたメタファー考察ですが、そろそろデータの集積が構造としてはっきり意味あるものに見えると言えるかもしれない量になってきました。

今年の「童子切安綱 剥落」実装周りのあれこれによっては、ようやくこの辺りの大まかな整理がつくかもしれません。

4.こんちゃん体操

2025年4月30日、審神者たちは身構えていた。
いつものメンテナンスの後に何か演出が入るらしい告知が出ていたので、一体何が始まるのかと――。

そして実際始まったのは……体操をするこんのすけ!

また今度は何が始まるのだろうかと思ったらなんかめっちゃほのぼのでした。うん。

一応「こんのすけ」「管狐」の存在に関してはメディアミックスも含むとかなりバリエーションがあり、原作ゲームでもただのマスコットに留まらずシナリオ自体にがっつり関わる存在だというのが対百鬼夜行迎撃作戦の前哨戦である管狐が異去で行方不明辺りからの流れでもわかるにはわかるんですが。

特に舞台の方では管狐が刀剣男士の身代わりとなって死ぬエピソードがあるので、管狐周りもあんまり穏やかではなくがっつりシナリオの行末を左右する存在となっております。

「体」を「操る」と書いて「体操」か……。

「狐」は獣へんに「瓜」という話は以前からやっていますが、こうなってくると「竹」に「官」の「管」も重要ですかね。

「官」は成り立ちからするとうかんむりがいつも通り「家の中」、「𠂤」は「集団」「人の集まり」を示すそうです。

うーん、メディアミックスで黒田官兵衛がちょくちょく取り上げられるのこれが理由の気がしてきました。

対大侵寇が「防人作戦」、つまり「人」が重要であるように、黒田官兵衛の「官」に「人の集まり」の意味があるのがもしかして重要なんじゃないか?

黒田官兵衛結構出ているとは言っても、出演範囲は結構被っていると言うか舞台と無双がおもで、どっちも長義・国広の「山姥切」周りだと思うんですよね。
そして舞台の山姥切国広の物語の決着は、どうも対大侵寇防人作戦のタイミングで極修行が完了しそうだと。それなら「山姥切」と「対大侵寇防人作戦」で互換できるのではないかと。

つまりメタファー「人」が重要なのではないか?

狐に関しては管狐だけでなく、メディアミックスで言うなら小狐丸とか、漢字のパーツまで分解するならそれこそちょくちょく登場する「瓜二つ」の言葉から「瓜」まで追わなければいけない気がします。

さらに、火車切は管狐を「ほうき星」と称しましたので、メタファーで言えば「星」も合わせて考えることにもなります。
「対大侵寇防人作戦」ではクダ屋さんが初登場していますし、報酬は「七星剣」です。
「狐」と「星」の関連性は無視できません。

異去の鬼に関しては「対百鬼夜行迎撃作戦」で管狐が呼ばれるところから始まりましたし、こんのすけの動向に関してももうちょっと注視したほうがいいような気がします。

 

細かい要素を色々見て行きましたが、結論としては「今年の夏のイベントに収束するのではないか?」なので夏待ちですね。