舞台とミュージカルの構造を比較したい
考察のための資料です。
メタファーの共通性からとうらぶの構造を調べ原作ゲームからメディアミックスまで貫く中核を考えるために、まずはメディアミックスの中で主軸であろう、情報量の多い舞台とミュージカルの構成を比較するための表が必要になりました。
考察過程で恣意的に内容を取捨選択して整理しますので、資料としては不完全です。
情報収集が目的の方は公式サイトなどを見に行ってください。
公演時期ざっくり対照表
ミュージカル | 舞台 |
---|---|
2015年10月30日~11月8日 ミュージカル トライアル公演 | |
2016年5月27日~6月26日 阿津賀志山異聞 | 2016年5月3日~5月20日 虚伝 燃ゆる本能寺 |
2016年9月24日~11月27日 幕末天狼傳 | |
2016年11月12日(土) in 嚴島神社 | |
2016年12月15日~2017年1月17日 虚伝 燃ゆる本能寺~再演~ | |
2017年3月4日~5月21日 三百年の子守唄 | |
2017年5月2日 真剣乱舞祭2016 | |
2017年6月1日~7月14日 義伝 暁の独眼竜 | |
2017年10月5日~10月15日 加州清光 単騎出陣2017 | |
2017年11月4日~2018年1月30日 つはものどもがゆめのあと | 2017年11月23日 外伝 此の夜らの小田原 |
2017年12月8日~12月24日 真剣乱舞祭2017 | 2017年12月15日~12月29日 ジョ伝 三つら星刀語り |
2018年3月24日~5月6日 結びの響、始まりの音 | |
2018年6月2日~7月29日 悲伝 結いの目の不如帰 | |
2018年7月15日~8月19日 ジャポニスム2018公式企画 阿津賀志山異聞2018 巴里 | |
2018年9月12日~10月13日 加州清光 単騎出陣2018 | |
2018年11月24日~12月12日 真剣乱舞祭2018 | |
2019年1月20日~3月24日 三百年の子守唄2019 | |
2019年4月20日~5月7日 加州清光 単騎出陣 アジアツアー | |
2019年6月14日~8月4日 慈伝 日日の葉よ散るらむ | |
2019年7月4日~14日 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~ | |
2019年8月3日~10月27日 葵咲本紀 | |
2019年11月24日~2020年1月23日 歌合 乱舞狂乱 2019 | 2019年11月22日~2020年1月18日 維伝 朧の志士たち |
2020年3月21日~5月31日 静かの海のパライソ | |
2020年7月16日~8月9日 科白劇 | |
2020年8月29日~10月11日 髭切膝丸 双騎出陣 2020 ~SOGA~ | |
2020年9月20日~11月23日 幕末天狼傳 2020 | |
2021年1月9日~23日 壽 乱舞音曲祭 | 2021年1月10日~3月28日 天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- |
2021年3月7日~5月23日 東京心覚 | |
2021年4月11日~6月27日 无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣- | |
2021年9月27日~10月3日 静かの海のパライソ2021 | |
2022年1月30日~3月13日 江水散花雪 | |
2022年3月19日~5月15日 綺伝 いくさ世の徒花 | |
2022年5月8日 真剣乱舞祭2022 | |
2022年8月7日~9月4日 鶴丸国永 大倶利伽羅 双騎出陣 ~春風桃李巵~ | |
2022年9月13日~10月12日 にっかり青江 単騎出陣 | |
2022年12月11日~2023年1月22日 江 おん すていじ ~新編 里見八犬伝~ | |
2023年2月4日~2月19日 禺伝 矛盾源氏物語 | |
2023年4月30日~6月18日 花影ゆれる砥水 | |
2023年8月4日~6日 七周年感謝祭 -夢語刀宴會- | |
2023年9月17日~24日 八乱舞野外祭 | |
2023年10月7日~11月12日 山姥切国広 単独行 -日本刀史- | |
2023年11月26日~12月31日 千子村正 蜻蛉切 双騎出陣 ~万の華うつす鏡~ | |
2023年12月20日~2024年1月18日 江 おん すていじ ぜっぷつあー | |
2024年3月10日~5月6日 陸奥一蓮 | |
2024年6月8日~7月21日 心伝 つけたり奇譚の走馬灯 | |
2024年8月11日~9月1日 和泉守兼定 堀川国広 山姥切国広 参騎出陣 ~八百八町膝栗毛~ | |
2024年10月5日~12月1日 祝玖寿 乱舞音曲祭 | |
2025年2月15日~3月16日 十口伝 あまねく刻の遥かへ | |
2025年3月23日~5月11日 坂龍飛騰 | |
2025年5月 江おんすていじ ぜっぷつあー りぶうと | |
2025年7月29日、30日 目出度歌誉花舞 | 2025年 7~8月 士伝 真贋見極める眼 |
※2025年2月時点の情報なので公演時期がざっくりとしか発表されていないものはそのままになっています。
本編比較試み表
全作品並べるとミュージカル側の情報量が多すぎますし、それを一気に考えることはできないので、ストーリーがメインの本編と目される(この時点で憶測)ものだけ抜き出し、まとめたいと思います。
ただし、舞台では公演形式が特殊なものはそもそもどうやって扱うべきか不明だったり、ミュージカルは一見お祭りと見える回でも内容そのものは重要・できれば見ておいた方がいいものだったりするので、あくまで考察側の主観による選り分けです。
表を作っておいてなんですが、つまりこの表作りの段階で判断をミスってると全部ふっとぶ類の考察だぜ!
しかしまぁ、何事もやって見なければ「わからない」「できない」ということすらわからんだろう、ということでメタファーの整理のために中核構造を抜き出してから細部を見る試みのために整理・比較のための表にします。
ミュージカル | 舞台 |
---|---|
阿津賀志山異聞 | 虚伝 燃ゆる本能寺 |
幕末天狼傳 | 義伝 暁の独眼竜 |
三百年の子守唄 | 外伝 此の夜らの小田原 ジョ伝 三つら星刀語り |
つはものどもがゆめのあと | 悲伝 結いの目の不如帰 |
結びの響、始まりの音 | 慈伝 日日の葉よ散るらむ |
葵咲本紀 | 維伝 朧の志士たち |
静かの海のパライソ | 天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣- |
東京心覚 | 无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣- |
江水散花雪 | 綺伝 いくさ世の徒花 |
江 おん すていじ ~新編 里見八犬伝~ | 禺伝 矛盾源氏物語 |
花影ゆれる砥水 | 山姥切国広 単独行 -日本刀史- |
陸奥一蓮 | 心伝 つけたり奇譚の走馬灯 |
坂龍飛騰 | 十口伝 あまねく刻の遥かへ |
士伝 真贋見極める眼 |
考え方
日付の方と合わせて考えるとかなりずれ込むので一見「?」となりますが、序盤の比較については戯曲本の構成を参考にしております。
舞台の戯曲本3冊目は「ジョ伝+外伝」の構成になっておりますので、「外伝 此の夜らの小田原」は内容的にはめちゃくちゃ重要だと思いますが、考察としてはジョ伝とセット、ジョ伝の一部的な扱いで考えていいかなと。
慈伝以降の考え方に関しては戯曲本という導がないので難しいですが、とりあえず慈伝は原作ゲームと同じく「特命調査」の開始を告げる物語で、原作ゲームの転機をそのまま反映していますので、現時点ではここを一つの明確な区切りと見ていいと思われます。したがって、ミュージカルも同じように「結びの響、始まりの音」で一度区切りたいと思います。
現時点だとどうしてもわからないのが、舞台の科白劇周りの扱いです。
この時期はコロナ関係で色々と変更があったと聞いておりますので、それがシナリオ構成にどれだけ影響を与えているのか、実は影響込みで調整されたので特に気にせず考えていいのか、さっぱりわからない。
ただ、綺伝本編を見た感じ、ここもまた、話の一つの区切り(朧撃破)に見えるのと、それはミュージカルの方も同じ(初期刀絡みの話の展開開始)に見えますので、この時期はコロナ関係の調整があったことを念頭に置きつつも、メタファー考察に関しては科白劇を抜いて綺伝本編を基準としていいのかなと。
コロナ関係で変更があろうがあるまいが、この辺の裏事情はプレイヤー側には絶対明かされない部分でしょうし、我々の立場としては出来上がった作品から考えることを基準にするしかありません。
初期はミュージカルと舞台の話の時期は大幅にずれていましたが、「江水散花雪」「綺伝 いくさ世の徒花」辺りからはある程度比較しやすい感じになっていると思います。
特筆すべきはこの2作の公演時期は、原作ゲームでは第一節のクライマックスを飾る大規模イベント、「対大侵寇防人作戦」が進行中だったところだと思います。2021年の12月頃からプロローグとなるプレ青野原限定解放があり、2022年2月から強化プログラムが開始されましたので、期間が長い分江水も綺伝も微妙に時期が被っていると言えます。
また、舞台では山姥切国広の極修行を原作ゲームとはまったく異なる内容の「山姥切国広 単独行 -日本刀史-」として展開したようですが、上の表で同時期になったミュージカルの「花影ゆれる砥水」の方は、一期推しの方から「一期一振の極修行のようだ」という感想・考察が上がっているようです。私もあれは原作ゲームで提示された一期一振の極修行手紙と同じ理屈で構成された話だと感じます。
この辺りの理由でもって、ミュージカルと舞台の話の対照表を上記のように作りました。