新刀剣男士(2025年9月の秘宝の里)

2025年9月9日(金)「秘宝の里~花集めの段~」実装、倶利伽羅江

「秘宝の里~花集めの段~」の確定報酬、玉10万、20万、30万で入手できる模様。
実装と同時に回想が4つ追加されたようです。

其の177『星の索を編んで』(篭手切江、倶利伽羅江)
其の178『蠍火(さそりのひ)』(松井江、倶利伽羅江、3-3織豊の記憶・越前)
其の179『本丸からの百韻』(古今伝授の太刀、倶利伽羅江)
……其の90を回収済、先の刀剣男士を編成し出陣
其の180『孝行刀の話』(不動行光、倶利伽羅江)
……其の124を回収済、先の刀剣男士を編成し出陣

回想90は歌仙兼定と古今伝授の太刀の『本丸という歌集』
回想124は不動行光と人間無骨の『森家の話』ですね。

里攻略まで時間がかかるので当分中身はわかりませんが、江全体の回想がないあたりアイドルはやらないようだ(みんな予想してることやん)。
地蔵くんとの回想がなくて古今さん、それも回想90との関連ってちょっと気になりますね。
織田組は順当に不動くんとの回想。こっちも森家の話関連か。蘭丸関連だからか?
内容が直接的に続編かどうかはともかく、前の回想を回収していないと回収できない続編系の回想が来てる男士自体限られているので、なかなか期待が持てそうです。

2025年9月8日(月) 全身図発表

新刀剣男士 短刀「倶利伽羅江(くりからごう)」

公式Twitter(現X)の1つ目のツイートは公式からの男士の紹介文。大体来歴とかとうらぶにおけるその刀、男士の説明です。

大体研究史でまとめた話と同じですね。出典のほとんどは『川角太閤記』。
彫物のことだけ古剣書の方(読めない)かと。

『川角太閤記』によると、

坂本城が秀吉の軍に包囲された時、秀満(明智左馬助光春、三宅弥平次)は天下の名物たる城内の宝物を失わせないために敵方である堀直政(堀監物)に渡したという。
その中に倶利伽羅江がないのを見て取って堀直政(堀監物)が尋ねると、秀満(明智左馬助光春、三宅弥平次)は

「光秀命もろともと內々秘藏被仕候間我等腰に指日向守にしでの山にて相渡可申ためたり」
(主たる光秀が秘蔵するほど大切にしていた刀なので私が腰に差して死出の山にてお渡しします)

と、答えた。
秀満は明智光秀の妻子や自分の妻を殺すと、自らも腹を切り火を放って自害した。

倶利伽羅江はその言葉通り失われ、焼け跡を探しても見つからなかったが、後に古井戸から発見された。
早くも腐ってその形も判らず、人々は倶利伽羅江ではないかと推測していたという。

『川角太閤記 上 (公民文庫 ; 第9・10冊) 』
著者:共同出版株式会社編輯局 編 発行年:1909年(明治42) 出版者:共同出版
目次:巻之一
ページ数:69~72 コマ数:38~40

日向守殿内々御秘藏被成候しんの倶利伽羅の吉廣江の御脇指はいかにと尋申候處に、彌平次返事には右の道具は上樣より日向守拜領被仕候御道具なり、秘藏の吉廣江の脇ざしは、久太郞殿其外の大名衆如御存越前の國破候時に、朝倉殿御物奉行は、だにさして出候を後に日向守ひそかに聞出し、是をもとめ被置候相渡可申候得ども、光秀命もろともと內々秘藏被仕候間我等腰に指日向守にしでの山にて相渡可申ためたり
(中略)
彌半次しんの倶利伽羅のきり物の有之。吉廣江言葉をたがへす其時失にけり
(中略)
後に燒たる跡の灰をさがし見せけるに、殘りの刀脇さし其外道具の形はありけれども吉廣江の脇指なかりけり、後にふる井戶より取出し候へども、はやくさり其形も不見分定めて吉廣江にてあるかと人々推量計と聞え申候、松永殿頸とひらぐもの釜不見と、此脇指のおさめ樣よく似たりと人々申あへると承候事

2つ目のツイート、入手後に聞けるボイスの中からチョイスされたのはこれですね。

「ここには多くの名刀があるけど、謀反人の刀は反感を持たれるからね。大人しくしているよ」

と、いうことで明日のメンテ後を楽しみにしますか。

備考:考察まで読んでる方向け
来歴の方の重要事項はおそらく最後の「後に古井戸の泥の中から見つかった腐った刀」の部分ではないかと思います。

焼けた刀は結構これまでも触れられて来ましたけど、腐った刀と来たか。
焼失刀の次に重要になってくる性質ワードの可能性が。

台詞のチョイスの方はどこのボイスかまだわかりませんけども、明智光秀を「謀反人」と言っている。来歴の方と合わせて謀反人・明智光秀をかなり強調していると思います。

これまでの考察でなんかちょいちょい裏切り要素あるよね、という点に触れてきたと思うんですが、これですね。メタファー「謀反人」。

それを刀の属性として堂々と引っ提げてきたのは初めてかもしれない。

裏切りと言えば慶長熊本の地蔵くんですが、その地蔵くんも明智家の刀。
もしかして地蔵くんは明智家の刀だから裏切ったのか?
地蔵くんは細川寄りのエピソードである慶長熊本を通してさりげなく実装された謀反人の刀ですが、今回の倶利伽羅江は堂々と実装される明智家の刀。

裏切り要素はメディアミックスだと特に舞台が明智光秀の裏切りから話が始まり、慈伝以降は主役の本丸が時の政府から疑いをかけられているような感じというか、そういう匂わせがありますよね。

ここだな、ここ。
第二節のシナリオの節目である新要素、童子切安綱「剥落」の実装の次に来た、対百鬼夜行イベントと表裏の関係になるテーマを持っている男士。

そのテーマは「腐敗」と「謀反」か。
あと普通に名前の方から倶利伽羅竜とか。

対百鬼夜行でも鬼斬りと表裏の存在として「ヤマタ」という蛇を連想させる名が登場していましたので、やはり鬼斬りである童子切と表裏の存在である蛇(竜)として配置されていると思います。

明智家の刀要素を強調してきたので、回想候補は地蔵くんが強いか。

回想候補予想
・地蔵行平(明智家)
・江(刀工、江の刀は大体いつも実装時に回想がある)
・宗三左文字、不動行光、へし切長谷部、薬研藤四郎、実休光忠などの織田組(明智光秀が裏切った織田信長の刀)

あと『日本刀大百科事典』によればもと朝倉氏所有らしいんですがこの辺はあんまり来ない気もする……。
回想はもともとその刀の来歴から順当な面子のこともあれば、なんでこの男士とこの男士で回想があるの? という組み合わせもあるし、逆にお前らはなんで回想の一つもないんだ……という関係が結構あるので読めませんね。

 

2025年9月5日(金) チラ見せ

2025年9月5日、新刀剣男士のチラ見せがありました。

今年はすでに1月の大本丸博で秋ごろに実装される新刀剣男士「倶利伽羅江」が告知されています。
衣装の感じからしてもまぁ、倶利伽羅江だなと。

江の刀が増えますが、倶利伽羅江は刀種が江では初の短刀(面影みたいに変更の可能性はゼロではないが、イラストが幼げなので多分そのまま短刀)。

更に郷義弘の在銘だとか、初出の映画版では元主明智光秀に反応していたりと、これまでにいないタイプであることが想像されます。

初出映画とどれだけ変わって来るかはわかりませんが、今までの江と一味違うことはほぼ間違いないのでちょっと楽しみですね。