今月の新イベントで実装される新刀剣男士のチラ見せ。
感想:
ネクタイに鎖で繋いだ飾りを通すタイプがごっちんと共通するのでもしやこれは兼光……?
他の判断要素としてはネクタイの模様、全体の配色、右肩の装備が特徴的、インカムでもつけてるかのような左耳元。
予想は割と割れてる気もするけどやはりネクタイ飾りの類似から兼光、ネクタイの模様を流水と見て「水神切兼光」か「波游兼光」と予想する人が多い感じ?
事前予想だと「かぼちゃに関係の深い戦国大名」から大友家の家臣・立花道雪の「雷切」が多かったようなんですが、今回のチラ見せで「兼光」、それも水系の兼光の予想が上回った感じ。
流水に見える模様を雲と解釈するとまだまだ雷切とか別の刀の可能性もあるよーと言ってる人も見かけましたが。
個人的には雷切だと来歴・メタファー両面からぴったり色々埋まるので有識者の事前予想が当たって欲しかったのですが。
この3年こうした予想を見た感じ、来歴予想って事前の説得力はあっても意外と当たらないんですよね。予想ができないというよりはとうらぶくんが毎度毎度変化球投げすぎやろって感じです。
逆に精度の高い予想は、今回みたいなチラ見せ段階での衣装から刀派を予測して、その他に押し出してきた要素と組み合わせたやつですね。この段階で出た予想は大体一番人気がそのまま当たる感じ。
私としてはメタファーの踏襲をまだまだ考えますので、祢々切丸裏の九鬼正宗の対として水神切兼光に一票を投じておきましょうか。
祢々切丸の逸話が「祢々」という怪獣を斬った、で酔剣先生が日光地方では河童のことをねねというので河童かもしれない、という説を出しているので、隣り合う男士の表裏の要素で繋いでいく方式かなあと。
河童も水神も水にまつわる化け物、化け物斬り要素という感じで。
ただし、それを言うなら「波游兼光」の方でも良くね? と言われたら正直否定できない。
水神は蛇体で表現されることが多く、波を泳ぐものもまたそのイメージがある。
さらに波游兼光の逸話からすると切れ味が良すぎて斬られた人間が斬られたことに気づかず向こう岸へ渡ってから真っ二つになったとかそんな逸話で。
最近メタファー「まっぷたつ」について考えている身としては波游が来ても面白いかなと。
波游兼光は立花家伝来説があるので雷切と同じく来歴からぎりぎり関係があると言える枠かもしれない。
特命調査との関連的に「慶長熊本」のボス、ガラシャ様が「細川」で、「慶応甲府」のボス、沖田総司の沖が「水」の「中」からできている。
「細川」であるガラシャ様がボスの「慶長熊本」復刻中の今、次のイベントで「波游兼光」と「水神切兼光」、どちらが来ても納得できる範囲ですね。なんというか、この二振りは今来ない方もどうせそのうち来るんでしょ枠。
ちなみに「波游兼光」の方は「小豆長光」と同物説があるんですよね……。
「小豆長光」=「竹俣兼光」=「波游兼光」(ただし酔剣先生が否定している)
酔剣先生が上杉家の刀について語っている『名刀と名将』などの本が一番参考になります。
水神切兼光はもともと上杉家伝来の上杉刀なんですが、波游兼光は本来上杉家には関係ないはずですが、小豆長光(竹俣兼光)と同一物説のせいで間接的に関係してしまうのでなんと『名刀と名将』の上杉家の項目読むだけで両方大体調べ終わると言う。
EX:「水神切兼光」は本当に直江兼続の刀か?
最近のサイトなどでどうやら水神切兼光を「直江兼続の刀」として説明しているところがあるようなんですが、その話は『日本刀大百科事典』をはじめとする福永酔剣先生の研究で一切触れられていません。
姫鶴や火車切の逸話でもそうですが、上杉家の刀ってあまり逸話がしっかりと残っている刀がなくてですね、姫鶴は研師の夢に姫として現れた逸話の出所が不明、火車切は号の由来不明、今実装されてる刀だと逸話が出典付きで説明されてる現存刀は五虎退くらいじゃないかと(現存していないものなら小豆長光が一番有名)。実装されていない刀はそんなしっかり調べてないや。
水神切兼光も『日本刀大百科事典』によると「水神を切った、という伝説の詳細は不明」となっており、直江兼続の刀とは書かれていません。
……このパターンさぁ、今までの例からすると多分、逸話があるって話の方が間違ってるのよね。
水神切の場合、逸話は酔剣先生が伝説について触れてるから水神を切ったくらいは言われてたのかもしれないけど、直江の刀だったならそっちにも触れてると思うので、ここ違うんじゃないか? と思います。
つまり何が言いたいかと言うと……ごっちんこと「後家兼光」とごっちゃになってる可能性。
後家兼光は明治時代には上杉家から山内家、その直後今度は岩崎家に移動していますが、その辺が曖昧なまま後で上杉家伝来の兼光の刀で、もとは直江兼続の刀、を話題にしたときに話が混ざったパターンじゃないかこれ……。
まあ別に直江兼続が兼光を二振り持っていてもいいんですが、そうなると片方の話にもう片方がまったく出てこないのはちょっと違和感が(しかし絶対にないとは言えない、むしろ刀剣の例では割とある)。
つまりもしもこの先水神切が実装された場合、先に登場した後家兼光とどちらが本当の直江兼続の刀かを争って……ってどこの山姥切問題だよ。
構造の点からすると面白いですけどね。本丸での邂逅が初対面の長義くんに憶測でも本当だなってベタ褒めしてきたごっちんと、立場的に対立するのがおそらく出典や証拠がなく憶測で直江の刀と伝えられているかもしれない水神切だっていうのは。その場合、憶測からできている水神切の方が憶測を否定する立場になる。
……今日チラ見せされた男士さぁ、銀髪っぽいんだよねぇ。
かぼちゃ男士がもし水神切だったりすると、憶測で元主を等しくする銀髪の刀で主張上は対立するということから、長船派から離れて上杉寄りのはずのごっちんがなんで自分と正反対っぽい長義くんに反応したかの理由が垣間見えそうなんですよね。
ついでにそうなると、舞台で国広が三日月に執着してるけど、実際には長義くんと三日月の位置逆じゃないか? 問題の理由も垣間見える。
刀としての国広の来歴からすると本来の対は後から本丸に来る長義のはずなんだけど、先に本丸にいる似た要素を持つ相手に反応しちゃってるって話じゃないか。
後家兼光の持つ要素と登場タイミングから考える話の構造が、ここで山姥切の本科と写しの名前問題から後家兼光の持つ要素にバトンタッチするのではないかという話ではないかととと。
もう一つ、「どちらが元主の本物の刀か」という要素は、「慶応甲府」で登場した一文字則宗と加州清光(と大和守安定)の物語でもありますね。
長義くんと御前が監査官同士で対応、必然的に国広と加州も対応するのは、前者は「名」、後者は「元主の刀」という物語のどちらが本物かという問題提起の土台の構造が対になっているからでは?
……と、いうことを新刀剣男士のチラ見せからどうも次の男士は「水神切兼光」っぽくない? ということから考えたんですが。
次の男士は普通に「波游兼光」の可能性も高い(オイ)。
むしろ「波游兼光」の方が立花家と関係ありそうだから重要度高いのでは? ……と思う。
更に何故か「小豆長光」と「波游兼光」を繋ぐ説があることから、雷を切った逸話を持つ小豆さんを通して間接的に「雷」メタファーまでつながってしまうと。
もうわけわかめ。どうせあと数日で判明するからここは見に回りましょうか。
ちなみにTwitterにはちょっと書いたんですが、今、私が体調悪いっぽいので次の男士に関して正式に発表出てもダウンしててサイトの更新がない可能性はあります。その場合ちょっとしばらくサイト放り出してます。