0番のTEXT 裏話

0番のTEXT簡単な説明とあらすじ

 クリックしてくださってどうもです。実は0番のTEXTは『愚者のテキスト』というつもりでだめだめな話を書くつもりでした。そんなのを少しでも期待してくださってありがとうございます。以下の内容は私の脳内でできていたあらすじと言うか概要と言うか、となっておりまして、簡単な設定も交えてぶっちゃけ「私の考えていたこと」です。ですから、読みにくい部分や不可解な部分も多くあります。

 正直ここに記す以外のエピソードをいろいろ入れて話を展開しようと考えていました。(正直私は行き当たりばったりで話を進めていくので大まかなところ以外は決まっていないのです)そんなものでもよければどうぞ以下を読み進め、「は、こんな話だったのかよ。じゃ、頓挫するわな」と鼻で笑ってやってください。

 原初の人が神と楽園に住んでいた時代。万能の神から知恵の実を喰らい、原初の人は神が下界のものを創るのを真似た。そして原初の人は身近な神を真似て神を創ろうと、神のレプリカを作り上げた。その出来に恐れを抱いた神はレプリカを粉々に破壊しつくし、神の領域に手を出した人に罰を与える為、人を楽園から追放した。下界にばら撒かれた神のレプリカの欠片は、全てを集めれば神が脅威を抱いたほどの出来―神と同等のものが出来るに違いない。人はそれを『神の欠片』と名づけ、集めることで神を復活させようとした。そうして万能の力を手に入れるのだ。

 各国から精鋭を出し、神の欠片を調査、手に入れるために極秘裏に立ち上げられた組織『世界樹』。実体のない不確かなものを求めて各地を調査した先人達は確かに神の欠片と呼べるようなものを複数発見し、所有した。その結果人類にはありえない摩訶不思議な能力を手にすることになる。不思議な能力は呼び水のように次々と神の欠片を組織に呼び込み、多くを手にした。組織は巨大で強力になり、集めた能力は系統立てられ、それぞれで集団を作り上げられた。組織はその能力系統による一集団を隠語として色の名で呼んだ。

 神の欠片を求めて各地で活動を続けるうちに、世界樹はある巨大な神の欠片と遭遇した。それは世界樹より前に神の欠片の存在に気づき、集めていた組織。その組織は神の欠片を自らに取り込み、人あらざるものとして独自の進化を遂げていた。彼らは神の欠片の能力を使用して小規模な異世界を作り上げていた。
 その異世界はちょうど日本のそばにあり、その組織は『高天原』と名づけられた。世界樹は自分たちよりはるかに多くの神の欠片を所有し、はるかに優れた能力をもつ人ならざる、いわば人類の進化種とも呼べる集団、高天原を強奪せんと、ここに対立の図が描かれる。人とはあきらかに違う種族である高天原は少数精鋭。一人の長によってまとめられている組織である。世界樹はそれに物量作戦で挑み、高天原の長・木賊(とくさ)を殺害することに成功する。
 しかし、木賊を殺害しても木賊から神の欠片は一つも奪えず、高天原は次代の長・藤黄(とうき)による速やかな撤退、巻き返しを図り、世界樹は多くの犠牲(いくつかの能力系統(=色)を失う)を払う結果となった。しつこい攻撃と陰湿な手口から高天原は世界樹を敵対組織と認識し、「蛇」と呼ぶようになる。

 そして現在。
 リンは世界樹の赤属(せきぞく)と呼ばれる集団(赤と呼ばれる能力系統)の長。
 カノンは白属の長であると同時に白の長は世界樹を統べる任を兼任する。組織のトップ。
 イルマは黒、キルシーは黄、ノヴァは緑、ヒルシャーは紫、ビアンカは青の長である。

 長はそれぞれの能力全ての神の欠片を持っており、死ぬ前に後継に引き継ぐことを義務化されている。(長以外の集団のメンバーは長から能力を複製し、学ぶことで異種能力を使えるようになる、という設定。つまり、長が引き継がないまま死ぬと、その能力はそこで途絶え、神の欠片を手放すことになる)世代交代は十年毎。丁度次代の育成を始めなければならない時期。

 快人はリンの後継として世界樹の構成員養成組織「ノルン」に入学することとなる。快人はノルンでそれぞれの後継者と友人関係を築き、その中で無理やり黒属の後継に選出された香月 京と再会し、恋愛関係に発展する。京をリンに紹介した際、リンが一瞬怖がったために、理由を独自に調べていたところ、京の異母兄弟であるイルマが昔リンを強姦した恐怖心から京を嫌悪してしまうことがわかる(京とイルマは外見がそっくりという設定)。それをきっかけにリンの過去が紐解かれていく。

 現在もイルマとリンが肉体関係にあることを知った快人はイルマにリンに近づくなと警告するが、イルマは弟である快人にリンの代わりになるか?ともちかける。(その後を実は考えていない。とりあえずリンか京が止める予定)。そしてイルマによってリンとイルマ、カノンの関係と過去が語られる。

 リンは母親を亡くした後、孤児になっていた。そんな中イルマと出会い、時々食料を恵んでもらっている友人以上恋人未満の関係だった。そこにカノンがたまたまリンを見つけ、孤児だったリンを引き取る。救ってもらったカノンにリンは感謝し、カノンを恩人としてノルンに入学するが、イルマとの関係は続けていた。リンもカノンも後継者として見出され、世界樹の運営を任されるようになる中、カノンは世界樹をよく思っていないイルマの家(資本家か人間での敵対組織を予定)を攻略するためにリンを利用することを思いつく。恩を着せてリンに己と関係を持つように脅迫する。(その際にリンにだけカノンは己の秘密を明かし、リンを追い詰めていく)しつこく恩を売った自分よりイルマが大事か二択に迫り、リンを己が好きなように洗脳していく。それを知ったイルマは逆上し、リンを強姦する。その際の拘束が原因でリンは手の筋を痛め、ピアノを弾く際に支障が出る。リンを傷つけたことでカノンはイルマを責める。そして同時に未だにイルマに好意を持っているリンにイルマに世界樹に入るようにすれば、イルマと関係を持つことを許すと囁く。

 リンはカノンの恋人という役割をしながらもイルマと愛人になることを強要され、そのうちカノンとイルマどちらかが好きなのかわからなくなってしまう。そして二人と肉体関係を続ける。その生活に疲れきったリンは快人が日本で母親を亡くした後に苦しんでいると知り、逃げるように快人に癒しを求めて快人を探しに来る。

 ここが物語のスタート。

 快人は喧嘩別れした空のことを気に掛けていた。空も快人を心配している。リンは高天原と争い続ける組織をどうにかしたいと思っていた。リンはノヴァと共に快人を窓口として高天原に組織には内緒で接触する。快人は空と再び友情関係を取り戻すが、それをヒルシャーに知られ、空が世界樹に連れ去られる。空は高天原の神の欠片を集めた神のレプリカの劣化したものに意思が宿った存在で、高天原の長以上に重要な存在であると同時に藤黄にとって弟でもあり、恋人でもある存在だった。激昂した藤黄は世界樹を強襲する。藤黄がカノンと戦っている間、責任を感じた快人は京、ノヴァと共に空を逃がす算段を取る。それにリンと快人の友人(各色の後継者)が協力する。暴走しかけ、組織を半壊に追いやった藤黄を止めたのは救出された空だった。組織を半壊に追いやり、空を勝手に逃がした責任を取ってリンはカノンから永蟄居を命じられる。リンはそれを承諾する。

 快人はリンが全責任を取ったことを気に掛け、リンの身を案じていた。リンの姿が見えないまま1年が過ぎ、さすがにおかしいと思い始めた快人だが誰もリンの居場所を知らない。カノンは教える気はないようだし、快人は藤黄に相談する。藤黄はリンには大きな借り(空を救ったのはリン)があるとし、リンの居場所を教えてくれる。リンはカノンの家に閉じ込められていた。無理やり救出したとき、その場所にはカノンが二人いた。カノンは双子で、二人で一人の人間を代わる代わる演じていた。これがカノンの最大の秘密。組織の為に何でも冷酷に行う冷静なカノンと人情を理解しその関係性さえ利用する優しいカノンを二人で使い分け、リンを精神的に疲弊させた。カノンはカノンと言う人物を使い分ける為、物事が壁にぶつかった際、二人で相談し、己に相応しい場面の人間が対応する。片方はその間家に潜み、影を演じる。リンはやさしいカノンが好きだったがそれが二人の人間で相談して決められていた全て計算上のこと、と唯一組織の中で知っていた人間ということになる。(結局組織と先行きの為に優しさを演出する点で優しいカノンも所詮冷酷な人間)

 カノンはリンに双子が一人の人間を交互に演じ、それを知っているのは僕らが愛している君だけ、恋人のリンだけと繰り返し囁いてリンを洗脳状態にしていた。リンは発見されたときは、逃げられないようにか知らないが両足の健を切られた状態で、歩行はおろか脚が傷口から腐り始めている状態で発見された。怒る快人にリンは「俺が悪い」といい、カノンを責めることを止める。リンは病院に搬送される前に、快人に自分の後継に選んだことを詫びつつも神の欠片を快人に引き継がせて意識を失う。(リンは快人を絶対自分の後継に選びたくなかったが、快人の成績が優秀だったため、快人以外その時点で引き継げる人間がいなかった)

 病院でリンは脚を切り落とすしかないと診断されるが、藤黄が高天原の知識(=空)を使えばなんとか足を元に戻せるかもしれないと言われ、ごまかしをはかり、両足切断を回避する。(その後三年かけてリンの両足は完治する。後2年リハビリ)

 しかし再び目覚めたリンは精神に異常をきたしていた。口も利かず、目もうつろ。誰の言葉にも反応せず、ときおり違う世界を見ているかのように微笑むことがあるだけ。感情の発露は皆無。聞こえているかもわからない。当初は「リン」と呼ばれたり、多くの人を見たり、なにか気に障るようなことがあると錯乱したように暴れた。それを恐れた快人はリンを日本の穏やかな風土の片田舎で外界を遮断して二人で暮らすように取り計らう。リンに穏やかな暮らしをさせた。リンを引退させ、正式に赤の長を引き継いだ快人は友人(各色の後継者)と一緒に世界樹を解体させる活動を始めた。(神の欠片は木っ端微塵に砕け散り、世界中に散っている。すなわち全てを集めようにも全数もわからなければ、最終的なものが何も見えない。果てのないこと。そんなことをして人を不幸にする位なら止めた方がいいという判断)その際に互いを愛することも大事だが、愛ゆえに傷つけることもあると知った快人と京は、互いの幸せのために別れる。(その後京は世界樹を離れ、独自に世界樹を解体する作業に手をかしつつ、奥さんをもらい幸せな家庭を築く)

 ある日快人がヴァイオリンを弾いているとリンは指を動かし、ピアノを弾く動作をした。反応したことに喜んだ快人はピアノを部屋に入れる。すると覚えているのか無表情のままリンがピアノを弾くようになる。最初は快人の弾いた音の真似だったが、そのうち聞いた音全てを弾くようになり、ささやかなコミュニケーションが可能になる。お手伝いさん(世話係)の鼻歌をにこにこしながら聴いていることから、楽器と音楽でストレスを和らげ、コミュニケーションが可能なのではと仮説をたてた快人は、見舞いを希望する知り合いに「何でもいいから楽器を一つ学び、弾いて欲しい。そうしなければ誰ともリンと会わせない」と公表した。知り合いは楽器を独自に学び、リンを見舞いに訪れる。京は己が原因の一端を担うであろうイルマと外見が似ていることを心配し、見舞いを控える。が、イルマは消息を絶って数年後、ふらりと現れる。リンが大丈夫だったから京にリンに会って欲しいと快人が手紙を書く。

 という終わり方です。

 冒頭のそれぞれの光とは、こういう事情があって光にすがった愚か者、愚かだけれど救われるべき人たちのためのテキストという意味でした。我ながら珍しくタイトルを真剣に考えた辺りで物語の頓挫フラグが立っていた予感が…。また、リンの母親は日本人ですが、リンを漢字に当てると「鈴」と書きます。リンは物語に音を独自に響かせるキャラクターでしたが、その鈴の音が狂ってしまったら、その鈴はどうなるのかという意味を持たせたかったような…。リンという響きの名前が好きだというのもあります。快人はこれまた好きな名前の一つでいつか主人公にこの名前をと思ったのですが、物語が頓挫しましたね。

 この話は最初兄弟愛を書こう!→世界規模の組織を書こう→上司部下の上下関係の恋愛を書こう→どうせなら昼ドラ的なドロドロを書こう→でも別の視点で学園恋愛もの書きたいなぁ…→でもファンタジー的なものにしないと書けないだろうな、とか詰め込みすぎたのが全ての原因です。しぼれ!せめて三つくらいに。

 以上です。お付き合いありがとうございました。