毒薬誤飲会

毒薬試飲会 小ネタ

毒薬誤飲会(あれ?)

アラン(以下ア):どうも、こんにちは。作者代理でここにきてます、毒薬試飲会の主人公、アラン・パラケルススです。
入矢(以下い):同じく作者代理、入矢だ。よろしく。で、アラン、これは…なんだ?
ア:えーっと、なになに、台本によりますと「先日、毒薬試飲会の冒頭のせりふ(?)が誰のものかわからないので、教えてくださいっていう、ありがたいお言葉をいただきまして、それなら完璧に応えよう!」と作者が意気込んだらしいですよ。
い:意気込んで、DVD見ながらやってるって…それってまじめなのか?
ア:作者最近DVD見ながら大抵の作業やってますよ?
い:…まぁ、いい。で、さっそくやっていくか。
ア:はい。なんか、作者の頭の中の整理も一緒にするために、作成秘話的な話せる裏な部分も語る予定だそうです。
い:作成秘話聞きたい人いるの?
ア:…説明不足の点が多いからじゃないですか。
い:ふーん。
ア&い:では、さっそく読みたい人はどうぞ~!

***

第一章 アルカロイド

きゃーははは
この文書にタイトルなんかないぜ
なんでかって?
こんなクソみてぇな話、誰が語り継いでいくんだよぉ!?
あ?
タイトルなんかない話なんてねぇってか?
しゃーねぇなぁ
じゃ、今からする話のタイトルは・・・

ア:記念すべき第一回のタイトルアバンタイトルですね。
い:アバンタイトルって…本当にDVD見すぎじゃない?
ア:なんていうかわかんないじゃないですか。冒頭文?味気なくないっすか?
い:味を求めてどうする。
ア:まぁまぁ。さぁ、この文のセリフは『チェシャ猫』のものです。読者の皆さんに宛てたセリフでした。
い:物語の全部のアバンタイトル的なものになったな。これ、実は10話くらいで終わらせる予定だったんだ。最初、各話読みきりの狂ったお話を書く予定だったんだって。
ア:ところが、そんなわけにはいかなくなりましたね(現在)
い:俺のせいらしいけどな。
ア:まぁ、第一章の話をしましょうか。実は、この毒薬試飲会、話は読みきりにしようと考えたわけで、また、そんなに長くする気もなく、自分の書きやすさを追求したものなんですね。
い:違うだろ。読み手をまったく気にしなくなった話なんだろ。自分の好きなように書く話にしたんだろ。どうせ変態の話だから、そんな読む人も少ないだろうって感じな。
ア:そうですね。そうでしたよね。アバンタイトル作ったのだって、作者が書きやすいからですよね。
い:そういう意味ではてぃんくとらとか、天狗とかは作者にしては頑張ってるみたいだね。てぃんくは長期作品になっちゃったし、天狗は微妙だけど、各話完結を目指しているみたいだからね。
ア:一応、毒薬試飲会は作者の一番書きやすい話、ということでアバンタイトルや、ワードで換算して1p半も説明文的なセリフをだらだら書いたりしてたわけっすね。最近はそういうのなくしたみたいですが。
い:だね。で、冒頭文の話に戻るけど、結局、話全体のアバンタイトルってことは、この話自体、どうでもいいってこと?
ア:まぁ、当初そういう話にする予定だった、ってことっすかね。

****

第二章 死の霧~ルイサイト~

ひーはははっ!!
まだこんな文書を見ていてくれるって訳かい?
うれしいねぇ。
じゃ、まだ、話しちゃうぜ?クソみてぇな
話をよっ!!

ア:これも、『チェシャ猫』のセリフですね。読者のみなさんに宛てたセリフになります。
い:このときもまだ、読みきりにしよう的な感じが残ってるね。
ア:シェロウ初出の話でしたね。今、ぜんぜん出ませんけど、元気なのかな、アイツら。
い:作者は読みきりを(番外編)書く気がない限り、登場させるつもりはないみたいだよ。
ア:あー、そうなんすか。そういえば、この話もですけど、チェシャ猫中心なんですね。
い:まぁ、最初から主人公はおれとおまえって決まってて、話を回転させる役にチェシャ猫を作ったんだよ。なんか、読者に語りかけるような話を書きたくて、その役目が彼だったんだね。

****

第三章 弗化水素 上

ア:これは言わなくてもわかりますね。
い:『チェシャ猫とノワール』の会話だな。これはおれのことを話していたわけで…。
ア:作者のわかりやすい伏線ですね。
い:俺がどうして逃げたかの本質をチェシャ猫は知っているからこその会話だな。俺はチェシャ猫に俺の姿ってかどこにいるかとか何しているかとかを情報面とかあらゆる面で隠してくれってチェシャ猫に依頼していたんだ。ここら辺の会話は伏線として第一章にもあったりする。
ア:そういえばまじめにスペルを作者が考えていたのもここら辺まででしたね。
い:そうだったな。まぁ、基本的に禁世を中心とした世界にして、ありえないバトルを!と考えていたわけだからな。それにスペルって作者がもともと持ち合わせていない詩のスキルも含まれるわけだ。
ア:面倒、もしくは作れなくなった…と?(現在)
い:スペルの形式を忘れたってとこだろう。ちなみに作者は一応(なんちゃって)理系なので物理法則を無視できるものを作らないと納得できないんだな。てぃんくはそれが魔法、この話では禁世ということになっている。一応攻撃とかはない物理脳をひねり出して、それらしいものを作ろうと心がけてはいるみたいだ。でも専門家の人とか、得意な人がみたらおかしいかもしれないな。
ア:なんてたって、物理の成績1ついたことありましたもんね。
い:まぁボンクラ作者のことは置いておいて、ゲーム終了後のアランとチェシャ猫の会話がおまえの過去につながるわけだが…輝血さんに「鬼畜」ってほめられたな、おまえ。
ア:そんなことないっすよ(照)
い:ほめてないからな。そういえばなんでおまえおれの名前「フェイ」にしたの?
ア:実はこれは中国語とか関係なくてですね本当に「翔」をフェイって読むか確認もしないで書いてるんすねー。おれとフェイさん、ノワールの3つの名前は作者が落書きを作者の姉に見せたんすよ、で、姉が名づけてくれたんすね。(ファーストネームのみ)だからこじつけなんすよ。
い:あー、作者名づけ苦手だからな。で、あとここで初めてドールが出てくるんだな。
ア:このときは適当に作った術がこんなに重要になってくるなんて(複雑にさせるなんて)
い:あと、このときにアランがスウェナに悪戯(いじめ)をしているときにおれが反応しないのは、翹揺亭の教育の賜物だ。ってか、兄さん、姉さん方のに比べたら一般人のなんてなんとも感じないから
ア:普通に言ってますけど、結構アダルトな発言っすね。
い:ちなみに過去回想のあとのチェシャ猫とおまえの会話は伏線なんだっけか?
ア:そうなるといいっすけど、作者ころころ話変えますからねー。わかんないっすね。
い:話変わるが、ゲームの「生きた女神の口付けを」っていうセリフは伏線だ。
ア:そうなんすか?何の?
い:最初はそうじゃなかった。が現在の作者の頭の中では伏線になった!

****

第三章 弗化水素・下

這いつくばってでも、行かなくてはと思った。
フェイさんが、待っているから。

ア:これは前から続いたおれのモノローグですね。
い:このときは初めての上下編ということで関連性を持たせたものにしたんだった。だが今はそんなこと関係ないな。
ア:そうっすね。フェイさん大活躍(!?)の回ですよね。
い:あー、おれのいっちゃった回か。ちなみにゲーム後のチェシャ猫とおれの会話のシーンがイラストのところにあるはずだ。ナイフ突きつけてキスまがいのことされているセクハラの決定的証拠イラストだ。
ア:誰に訴えるんですか。
い:ノワールだ。壮大な復讐してくれそうだ。っと、この会話の内容も今ならわかるがおれとノワールの関係、それにお前も含む三角関係の伏線のつもりだったな。
ア:なんか制作秘話というか、誰も気づいてくれなさそうな予感がするから伏線でした大会になってません??
い:そう言うな。このとき俺はアランに禁じられた遊びの危険さを教えるとか口走ったが、当時と今では設定が(アランに対して)変わったので、あんまり意味アリマセン。
ア:そうなんすか!
い:そしてここでおまえの失恋フラグが…。
ア:わー!!

***

第四章 アセトシアンヒドリン

い:これがイモムシの初登場シーンか。
ア:そうっすね。これはイモムシとチェシャ猫の会話っすね。商売とは情報の売り買いのことっす。イモムシは独自の情報網もあるっすが、ちゃんと他人からも買うみたいっす。
い:内容は初第三階層か。階層のぼりは懐かしかったな。
ア:ノワールと上ったんすか?
い:いや。ノワールはボンボンだから普通に階層エレベーターが使えたんだ。翹揺亭のときに裏稼業で洸たちとやったんだよ。遊びで。
ア:遊び!!?
い:ちなみに突然出てきた英語。英和辞典で調べた知識なので間違っている可能性大だ。
ア:で、小悪魔フェイさんですね。輝血さんに散々じゃろ訴えとか言われた、アレ。人様の蜜時に土足でお邪魔っていう…。これも翹揺亭クオリティですか?
い:どういう意味でだ?興奮はもちろんしないが、ってか翹揺亭をなんだと思ってんだ。普通にご飯とか寝てる隣で日常茶飯事の場所だぞ?
ア:すいません(ツッ込む気が起きません)。
い:そういや、このとき戦ったペアが一番紳士的で人間的なペアとして書いたらしい。
ア:そういえば普通の人たちだったっすね。
い:で、上げて落としたとされるノワール登場シーンだな。
ア:これ、今思うと、フェイさんノワールにメロメロっすね。
い:メロメロって…
ア:でも確か、この時点ではあんまりノワールにぞっこんじゃなかったっすよね?どっちかってとおれにフラグ立ってて、ノワール敵みたいな構図で作ってましたよね?
い:たぶん、次のおれの過去編で、作者的に変わったんじゃなかったか?確か最初は兄弟だとかそんなもろもろなくて、ただノワールとお前が似ているって設定にしていたハズ。
ア:そして俺は振られると…。
い:まぁ、そうなるな。

***

ア:という感じで、5話ずつ明かしていこうと思ってます。どうでしょうか?こんなんでよかったですか?毒薬にはあとがきを毎回つけてるんでそんなに語ることはないと思ってたんすが、そうでもなかったっすね。
い:みたいだな。ま、今回はこんなんだが、どっちかってと、これからのほうが話はめんどくさくてディープになるからな。語ることも増えるかもしれないな。それに今ならある程度話も進んでネタバレできていいもんな。
ア:今気づいたんすけど、先に読まれちゃったらどうします?
い:まぁ、いいんじゃないか。個人の裁量に任せるさ
ア:諦めたともいいません?ソレ。まぁ、フェイさんがそういうなら俺もそれでいいっす。じゃ、近いうちに第五章からを説明していくっすね。もし読んでくださった方が少しでも面白いと感じて抱けたら幸いっす。
い:それでは、近いうちに、また会いましょう!!

毒薬誤飲会2(ツー!!?)

アラン(以下ア):どうも、こんにちは。作者代理でここに再び来ました、みなさんおなじみ毒薬試飲会の主人公、アラン・パラケルススです。
入矢(以下い):同じく作者代理、入矢だ。また読んでくれた人はありがとう。とりあえず。
ア:さぁ、二回目いきますよ!作者は今、忙しいですからね。
い:DVD見ることもなく、忙しいからな、今。こんなことしている暇がないくらい。そもそも、読者に作者の近況を伝えてどうするつもりだ?愚痴か?愚痴なのか?
ア:自慢でしょうかねぇ?忙しいのに書けるぞ!…という。
い:いや、そんなことはないだろう。たぶん、ストレス発散だ。読者の皆様、本当に申し訳アリマセン。作者今、本当に忙しいのです。何に忙しいか、興味を持った方がおられましたら、作者の日記(ぶろぐ)で09年6月を検索してください。
ア:…これって…日記宣伝ですか?
い:そのようだな。それがやりたかったのか!そんなたくらみにのってやるものか!さぁ、さくさくいくぞ、アラン!
ア:はいっす!というわけで始まりますー。

***

第五章 鈴蘭 上

「料金プランはどうしましょうか?」
イモムシが妖艶に微笑んで俺を誘うかのように尋ねてくる。
「最上級だ」
俺の代わりか、先にチェシャ猫が応える。
「あらァ、アンタにしては太っ腹ねェ」
「約束したからな。ゲームに勝ったらフェイの過去を教えてやるってなァ」

ア:ついに入矢の過去編っすね!
い:そうだな。最初はおまえのシーンからか。これはチェシャ猫とイモムシの会話だな。
ア:イモムシの情報公開、提示の方法に基づく料金プランについて話しあっているシーンですね。モロ、本編始まっている感じなアバン。
い:イモムシの最上級のプランってったら、相当な値段のはずだ。チェシャ猫に払ってもらってよかったな、おまえ。
ア:その代わり、いらぬ誤解を受けてどっちがよかったのかって感じですけど。
い:イモムシの能力を最大に使った方法だろ?イモムシの能力は、えっとここにある作者のメモによると、幻覚と書かれており…。イモムシの能力はどこかに書いたが、水パイプ(あれ?キセルだっけ?)に依存すると。ここから吐き出す煙に様々な効能があるようだな。その一つが幻覚で、それを直接吸わせることで、相手に夢を見せるわけだ。その夢がそのものの望んだ情景というわけだな。
ア:あー、あれ強烈でしたよ。本当にその場に俺がいるかのようなリアルさがあって。
い:まぁ、そうだろうな。さて、それで始まった俺の過去だが…俺も実際人間売りに売られていた頃の記憶はないんだな。人間商は売る人間側の記憶を全て消去した状態で売るからな。その人間の記憶や背景を残すのは奴隷商という風になっている。
ア:じゃぁ、入矢になる前の本当の記憶は完全にないんすね?
い:そうだな。それが人間商の能力といったところか。禁術絡みだろうが、人形化より人に優しい方法ではあるぞ。俺はこのとおり元気出しな。脳に障害を残さない方法だ。
ア:へー。あ、そうそうジャッポーネアベニュー。ジャッポーネっていう言い方は確かイタリア語でしたっけ?
い:そこら辺は作者の好みというか、作者の中で珍しかったり、発音が気に入った言い方が使われていて、イタリアだからとか、そういうのはない。そのため、英語の言い方も普通にあるしな。
ア:で、翹揺亭に話が行きますね。特殊ですよね、この店。礼儀作法に厳しくて、厳格的な。快楽の土地にはなかなかない店ですね。
い:作者は歴史や文化がすっごい苦手だ。だからといってその知識を調べようとはしない最低な書き手だ。だからこそ、広辞苑の知識だけで想像で書かれたからあんな設定と店になっているわけだ。稚児だって、俺たち翹揺亭では14以下の色を売るであろう少年少女になっているが、たぶん実際はちいさい子供とか、そういう意味で使われることのほうが多いはずだ、たぶん。
ア:そのお稚児、ですけど、みんな女の子の格好してるんですか?
い:そうだ。どう考えても男っていうのは稚児にはいなくてな、っても、みんな美形で女顔の人間が色売る人間になりやすいから当たり前だな。女装(女形)が似合うってか素でいける人しかいないわけだ。俺ももちろん、女装してた。完璧な女の子だと思うぞ、我ながら。
ア:へぇ。そうそう、作者は色を売る人間っていう表現も結構苦労したんすよね?
い:そうそう、躰で稼ぐ人間だがどうしたら美しくて、艶があり、なおかつかっこいい尊敬できる人にできるかって悩んだみたいだな。こういう職種の人は軽蔑されがちだが、自信もって仕事してる立派な人もいるわけだからな。それでこういう表現に。
ア:そうっすね。翹揺亭の色を売る人は他のお店の同じ職種の人より芸を持ってるって設定でしたね。だからこそ、入矢は何でも出来るんでしたよね?そういえば、同僚って言っていいのかわかりませんが、同い年の人とはまだ仲いいんすか?
い:もちろんだ。洸、咲哉、雪乃。みんなと仲良いぞ。
ア:いいっすねー。友達。俺も少しはいましたけど。
い:そうなんだ?
ア:まぁ。で、結構作者お気に入りの佐久にいさんって方の登場ですね。
い:俺の理想であり、尊敬できる兄さんだ。むっちゃ強くて美しく、なおかつやさしく、恋人は黒鶴兄さんという設定らしい。で、ノワール登場だ。そうそう、顔が似ているというおまえとの関係だが、そっくりだ。本当に。違うのはノワールが肌が白く、髪が少々長いくらいだな。
ア:さすがクローン設定。今見ると年齢が違うせいか結構別人に見えますがね。
い:まぁ、同じ遺伝子といえども過ごしてきた環境と時間が違うんだから、顔が異なってくるのは当たり前だろう。よく見れば一卵性双生児の顔がまったく同じではないのと一緒だな。
ア:で、この頃からぞっこんだったわけですか?ノワールは。
い:みたいだな。ちなにに俺はこの時点では親友のような友人関係だと思っていたがな。
ア:そうそう、ここらでわからないんすが、裏稼業が秘密だったりっていうのは?
い:そうだな。ノワールのように知っている人間もいるからわかりにくかったかもしれないな。翹揺亭の裏稼業、つまり暗殺などを行っているのはだいたい男娼と娼婦、色を売る人間だ。なぜかというと、その訓練を受けるのが彼らだけだからだな。つまり裏稼業の才能がないと御狐さまに判断された場合はその時点で稚児から外される場合が多い。ただし、例外として羽住ねえさんのように色を売るエキスパートは認められて、娼婦をしていたりする。で、表の顔として色を売るわけだ。だが、それが表向き知られるとお客様が安心してくつろげない。だから秘密にしている。稚児は性別を隠さなきゃいけないから、その素性を知られないように徹底的に秘密になる。まぁ、暗殺なんて裏稼業は隠密が基本中の基本だな。
ア:じゃあ、他の人たちは本当にそういうことはしないんですか?例えば時計係とかありましたよね?
い:才能によってだな。実際に動く者のサポートと言う形で情報を集めたり支援を行う人間では、裏稼業の才能はあったが、稚児にはなれなかった人間が行う場合もある。翹揺亭は表の仕事も裏の仕事も全て全員で行っているんだ。だから、一人でなんでもしないし、できない。集客にしろ、実働にしろ。
ア:へぇ。大きな暗殺企業みたいだ…。で、裏稼業のことをひっそり流して、仕事を行う場合もあるってことなんですね?その手の情報網に引っかかる程度の秘密、ってことっすか?
い:そうだな。
ア:ノワールの仕事ってのは?
い:ノワールの仕事は奴隷育成売買。禁じられた遊びの奴隷育成。最初から育成するのには骨が折れるから、翹揺亭の裏稼業や、さっき言った裏稼業に精通している者の中で希望者をノワールに移籍に近い形で売るわけだ。ノワールはもともとの戦闘能力のある者を禁じられた遊び用に育成し、売るわけだ。
ア:ほー。で、ノワールの父親暗殺になりますが、入矢強いっすね。
い:そうでもないぞ?禁術解体と禁術破壊の差がわかりにくいと思うが、原理は一緒なんだ。禁術解体は禁術が発動する前に無効化させるもので、禁術破壊は禁術を発動させてしまって無効化させる方法だ。実際、相手が望んだ効果を得られなくする、という面では同じだ。一応、俺は禁術解体は得意な方だぞ。
ア:ちなみに、ノワールとノワールの父はどっちが強いんですかね?
い:今はノワールだろうが、当時はブルートさまだっただろうな。ノワールがせこかっただけだ。
ア:そしてここで初登場、スペルの簡略化ですが…ブ○ーチのぱくり?
い:いや、実は違う。だらだら魔法使いでもあるまいし、喋るのどうよ?って思った作者が作ったものだ。これはスペルを言わないで禁術を発動させるから、かなり禁世慣れして、禁力を持っていないと無理ってことになる。
ア:禁力って持てるんでしたっけ?
い:持てるぞ。一定期間、禁世に触れれば、体内に勝手に毒みたいに蓄積されて、それを使えるようになる。禁じられた遊びの禁力トレースはこれを利用しているんだ。
ア:へぇ、そうだったんすねぇ。

***

第五章 鈴蘭 中

迎えに来たノワールが入矢の美しさを見て絶句した時、心底コイツが憎いと入矢は感じた。

ア:珍しくセリフが入ってないヤツですね。
い:俺の心情をモロ吐露した感じだな。当時本当に裏切られたと思って大嫌いだったんだ。
ア:まぁ、ノワールによる監禁生活の始まりっすもんねー。そういえば、このときから佐久兄さんは入矢とノワールがくっつくのを期待していた風ですね?
い:みたいだなぁ…ってか、黒鶴兄さんとらぶらぶしすぎだ。
ア:で、入矢が取り戻されるシーンのノワールですが…あれ?これ似てますね、俺のあの時と。
い:そうだな、「死ね」と呟いただけで俺ら3人を動けなくした、その攻撃。あれ実は、感情が高ぶってノワールが禁世に飲まれた攻撃だったわけで、ここですでにノワールは禁世に飲まれるほどの実力を持っているっていう伏線が微妙に張られていたわけになる。
ア:洸と咲哉が助かったのは、チェシャ猫のおかげすか。
い:のようだなぁ。アイツの実力は本当に読めない。
ア:そういえば、作者が入矢の心境変化に使いたかった症状ってのがありまして…その資料をどっかやっちゃったので、名前は書けないですけど、長い間監禁された生活を送った被害者は加害者に対して同情的になったり、優しいと誤解するようになるんだそうです。この症状を表現したくて、こんなだらだらと監禁シーンを書いてたんですよね。
い:俺はそれでも一応ノワール好きだぞ?
ア:Mなんですか?実は
い:死にたいのか、アラン?
ア:遠慮するっす…(涙

***

第5章 鈴蘭 下

君を飾れたら、よかったのに。
君を、永遠に閉じ込めて、一生私だけのものに、なればよかったのに。
―もう、叶わない。

ア:これは、ノワールのモノローグっすね。
い:みたいだな、あいつ、こんなこと考えてたんだな、当時。
ア:まぁ読んでくださった方はわかると思うっすが、この君は入矢のことっすね。入矢を監禁していたノワールがついに諦めて、入矢を翹揺亭に返すところってトコっすか。
い:まったく、だったら早く開放すればいいんだ、こっちはかなりの迷惑を…
ア:まぁまぁ…で、始まる入矢の初体験。壮絶っすねぇ。
い:なんてったって、ワード換算約9ページですから。壮絶ですね、俺の初体験(遠い目)
ア:しかも本格的に作者が初めて書いたえろ。合体シーンですね
い:合体って…。初体験なのに濃いことさせすぎだよね。普通なら別に何回か身体を重ねた後に訪れるであろう、小道具とかやってるしな…(殺意)
ア:作者もいまだになぞな、どうしてこんなに長いえろになってしまったのかっていう…
い:知るか(怒)
ア:それにしても、このシーンでしかわかりませんが、ノワールは当初か幼少の頃なのか、自分の一人称は「ぼく」だったんですね。
い:そうみたいだ。ノワールはブルートさまの跡を継ぐよう教育されていたから一人称を「私」にするように意識して変えたんだな。本当は「ぼく」みたいで、これはネタバレだが、ノワールが禁世に落とされたときに無意識に「ぼく」って言っていることからもわかるようになっている。ただ、もう私のほうがくせになってはいるな。
ア:へぇ。で、新しく登場した柏木兄さん。
い:柏木兄さんもいい人だし、かっこいいし、尊敬できるぞ。面白いしな。
ア:先天性白皮症だったとか?
い:この世界は禁術で躰の色を自由に変えられるからな、真っ赤な瞳も存在するんだが、彼のように天然性のは逆に重宝されたりするんだ。
ア:入矢のもそうですが、晩夏姉さんの、赤い瞳と髪。赤って珍しいんですか?俺もあんま見ないっすけど。
い:珍しいみたいだ。赤い髪や目は人気があってよく禁術で変えられるんだが、一番他の、というか地の色を残しやすい色でもあって、例えば、黒髪の人が赤く染めると、茶色っぽい赤色になってしまうように、他の色を残しやすく、純粋な赤は少ないというのがこの世界の設定。逆にピンクとか薄い色は白髪に脱色してからやればきれいに生えるので、色は出やすいな。
ア:そうなんすかー。で、読者にとっては衝撃的だった方もおられるかもしれない、翹揺亭の寝間作法ですね…天然で3Pですか。
い:その前にこのこーなーそんなあだるとなこと書いて大丈夫なのか?
ア:や、だめだとは思うんすけど、3○とかにすると、何のことか逆にわかんないんで、あえて、我慢していただくということで…
い:書かなきゃいいだけの話だろうに…
ア:入矢も入れて4Pですが、これも日常茶飯事??
い:そうだな。だいたいは、自分のテク磨きって目的でしょっちゅう行われてる。ちなみにやってる最中を見て平常心を保つなんて逆の禁欲を高める訓練もやる。これのおかげでおれは大抵の行為なら自分が反応しない。不感症なんじゃなくて、本当にコントロールできるようになるんだな。
ア:じゃ、ノワールとかと日常的にやるときに困ったりしませんか?
い:困らない。俺がやるときはコントロールなんかしようとしてないからな。
ア:そうなんすかー。
い:で、俺が翹揺亭を抜けるときの挨拶だけど、これも作者のなんちゃって古典知識から作ったから、間違ってる可能性大だぞ。作者たぶん妹背で合ってんべ?程度にしか考えてないからな。
ア:日本設定好きな割りに調べてないですからね。

***

第6章 ベラドンナ

お前のために私は舐めよう。
お前のために私は脚を開こう。
お前のために私は喜んで受け入れよう。
―だから、どうか、呪わせてくれ。

ア:これとかが、たぶん、だれのセリフかわからない方も多かったんじゃないっすかね。
い:だろうな。まぁこれはわかる方もいらっしゃるだろう。
ア:正解はぁ、これは「入矢」のセリフでした。モノローグになるんすね。
い:この頃から作者はまったく本編に関係ないアバンにしてる。これは、そうだな。俺が逃げる直前の行為についてってとこか。お前はノワールのことだ。これ解説するのか?恥ずかしいんだけど…
ア:おれがしてどうすんすか。
い:まぁ、舐めようというのは、アレだな。まぁ、アレを舐めるわけだ、世間一般でフェ○といわれている行為だ。脚を開こうというのは…COME ON!みたいな感じだ。英語あってんのかは知らない!喜んで受け入れようってのも、まぁ同じようなもんだ!なぁ、これでいいか!なんだ、この恥辱プレイは!二度とアバンで語らないぞ!!
ア:お疲れさまっす。まぁ、簡単に言うと、ノワール以外をノワールの為に相手にするってそういうことっすよね?
い:わかっているなら言わせるな!!!!!
ア:すいませんすいませんすいません!!じゃ、呪わせてくれってのは?
い:血約のことだ。効果を発揮するのはノワールだけじゃない、俺もだからな。ノワールも同じくらい苦しむってことさ。
ア:そうなんすか。いまいち、血約わかんないっすね。
い:おまえも誰かと結べばわかる。
ア:そういうもんっすかね。で、ノワールと喧嘩になるみたいっすが、この中の淫乱気質ってのはマジ話ですか?
い:んなワケあるか!嘘だ。
ア:そうなんすかー、てっきり。
い:おまえ、このコーナーナマイキだな?ん?(絶対零度の微笑み)
ア:ヒィイ。あ、そ、その前にチェシャ猫とイモムシの会話!これも結構なぞでしたが
い:あんなヤツらの事知るか。
ア:そんなんで、いいのか…?ま、ここで俺の現実に帰ってくるわけっすが、この時の俺のセリフ「絶対諦めない」はノワールも入矢に逃げられたときに言ってまして、これがクローンというか同じ存在で同じ思考回路ってのを示していたわけっす。
い:作者が書きたかったシーンだな。
ア:で、ハーンがようやく登場っすね!
い:だな。現在目下貧乏くじな彼。当初彼は俺の代わりとなるお前の新しい恋人設定だったが、そうするかどうかは作者のノリのみぞ知る
ア:ノリ!!?
い:で、かわいそうな俺のいじめられるシーン。作者当初普通に書いたが、現実問題人間は6日も排泄行為を行わなくて死なないってか身体の機能を損傷しないのか不思議だ。普通きっとだめだよな?俺どんだけすごい?(自分に突っ込み)
ア:ってか御狐さまのおかげって御狐さま言葉もないっすよ、すごさに。で、入矢とノワール復活初戦っすね。すごかったすね。
い:これは、アランと俺のゲームとの区別化もこめて、わかりにくく、圧勝みたいなゲームを考えたわけだ、作者が。必死に。
ア:で、このシーンでチェシャ猫が「お前のベネル」って言ってるシーンがあるんすけど、ベネルじゃなくって、ソニークっすから。作者は名づけが苦手で適当なもんで、後から名前を変えるのしょっちゅうなんす。だから、ハーンの元ペアの名前で、現在確定したソニークが正しいんすね。
い:ティンクでも同じ間違いしてたな、作者。学べ。ちなみにハーンの過去編、近日公開予定。と同時に引っ張りすぎるくらいだった入矢の過去(敵)も決着予定。
ア:でも、予定は未定っすから。作者前半終了間近とかのたまいましたが、今単純計算しても、前半終わるまでに軽く3章くらい使いますから。うそですから。
い:うそっていうか、延びた?予定より。
ア:ハーンの過去入れる予定になりました、急遽。たぶん、おそらく。
い:それから最後の方のチェシャ猫の独白。これ、チェシャ猫の人生観みたいなもんで、作者このセリフ力入れて作ったんだな。わかりにくいとは思うが、これ、かっこいいこと言ってるだろう?って作者は思ってる。
ア:作者の自己作品愛ですね。で、あとがきに英名募集中とか言ってたっすが、本当に募集してんすかね?
い:結構本気みたいだ。もし、いいの思いついたら拍手でもメールでもいいんでくださいとのこと。輝血さんに迷惑をかけるってことをまったく考えていないな、作者。
ア:ほんとうっすねぇ…。

***

ア:一応、次の7章は分かれてるんで、きりよく、ここまでっすね。
い:なんか、長くなったな。
ア:まぁ、この話の大本を変えてしまう入矢の過去編っしたからねー。
い:そうか?
ア:まぁ、こんな感じで続きは第7章からっす。お楽しみに。

毒薬誤飲会3(ついに3まで!!?)

アラン(以下ア):どうも、こんちはー。今回も調子乗った作者による誤飲会が、皆様の声援もありましたので、ついに3回目になりましたー。
入矢(以下い):声援なんてあったか?
ア:え、いや、あの…
い:なかったんだな。
ア:あったことにしときましょうよ、入矢。その方がうまくまわる世の中もあるんすよ。
い:お前も大人になったな…
ア:え、いやちょ…そんな冷めた目で見ないでくださいよー!!

***

第7章 アニリン [WHITE-Side]

「~絶望と悪夢の欠片」
「何の歌だよ?なになに、新曲作るの?次の作詞担当はおれでしょ?」
「砕け散る、希望の欠片」
ゾクゾクする感覚が通り抜ける。托人が何気なく口ずさむ音楽には何かが宿っている。
「…アラン、フェイと別れたんだってさ」
「だから、アランのための作詞か?」
「違うよ。これは…オレの根源さ」
「托人…」
「ある日突然、幸せが絶望に変わって、希望が打ち砕かれて恐怖に喘ぐ日々が続くってことを…オレだけが知ってる。このメンバーの中で」
タクトはそう言って詩を音に乗せていく。
「でも、オレは幸せになれた。…アランもそうなればいい」
「托人」
ほっと安堵した息が漏れる。だからメンバーに聞こえないようにそっと呟いた。
「…すべてを蹂躙されることは、つらく見えてとても楽だから、ものすごく」

ア:久しぶりのSHELLOWの会話っすね。これは。
い:うたっているのがタクトで、作詞うんぬんがナナヤ、それ以外がムツキとタクトの会話ってとこか。これは確か…
ア:そうっす。作者が番外編として書こうかなーと適当にのたまったシェロウ中心の話の核となる、ま、予告みたいなものとおれらのことをかけたんすね。
い:ちなみに、シェロウは曲によって作詞と作曲を各メンバーが変えていくので、4人のアーティストがいるような感じで人気高いっていう設定があるので、ナナヤのセリフがあるんだな。
ア:ちなみに、番外編書くかは別として、どんな話にしようとしてたんしょー?
い:うん。簡単に説明すると、舞台は日本。ってもまだシェロウが世界的に有名じゃない話だ。高校生の一部活で出会った彼らは才能もあってデビューを果たすわけだが、なぜかメインヴォーカルのタクトの遅刻癖が直らない。怒ったリーダーのムツキがした罰が…というありがちなBL設定から始まり、その後にタクトの過去に関わっていくんだな。その時のキーパーソンが今回の話でも出てきた実兄のリュウヤだ。ま、そんな高校生の作者が考えたありがちなんだけど、日本ではありえない18禁BL話だな。
ア:なんか、よくわかんないんスけど。
い:ぶっちゃけると、タクトが兄に愛されてるけどもー、タクトは恐怖で兄にしたがっていて、そこにムツキが介入っていう感じのありがちな感じだ。
ア:さっきからありがちしかないんすけど。
い:作者なんてそんなもんだ。さぁ、本編いくぞ!
ア:はいっす。さて。冒頭からフェロウのライヴですね。この歌、作者が好きなある歌をばれないようにパクっているんすよね?
い:作者、作詞能力皆無だからな。ちなみにフェロウ初登場の曲もとある曲をばれないようにパクっている。
ア:まぁ、作者の作詞能力はおいておいて、俺の鍛え方ってアリなんすか?
い:ありだろうな。あまりやらない方法ではあるが。
ア:禁世っていまいちわかんないんすけど。
い:だろうな。禁力ってのは力の一種だと最初に説明してあるよな。物理法則の不可能を可能にする力と。でもここで禁世は才能が好きだとか赤色だとか、よくわかんないと思う。この禁世っていうの、そのものがこの先の話に大いに関わってくるので、こんなわかりにくいんだ。つまり、扱いづらい力なんだが、使い方通りにすれば使える力。かといって人間が支配できるような力ではなく、その力そのものに意志のようなものが存在する。こんなものだと捉えてもらえばいいかな。それしかない世界、それが禁世。
ア:なんかRPGのMPみたいですよね、これ。
い:禁力はそう捉えてもらってもいいな。麻薬効果のあるMP。
ア:へぇ。あ、で入矢がタクトの声から守ってくれていたってのは?
い:あぁ。あれか。タクトの声は禁世を引き寄せ、強制的に人の快楽中枢を刺激する。そうするとま、ドラックやってる人間になっちまうから、俺が禁世遮断の禁術をかけていたってだけだな。
ア:ありがとうっす。そう言えば、ハーンもノワールも入矢もランク2の十指の一人って伺いましたけど、それってどんなもんすか?
い:そうだな。ランク2のゲームはクリアすればランク1にいけるわけだ。つまり第一階層だな。だからトップに近ければ近いほどランク1に近い。だがただクリアするには勝ち続ければいいってもんでもないんだよ、ランク2って。だからそのランク1にいけそうでまだいけない上からだいたい10組のツインを十指(じゅっし)と呼んでいる。ま、称号みたいなものだと思ってくれ。
ア:じゃ、ハーンってむっちゃ強いんすね??!
い:そうだぞ。俺より強いかもしれないからな。
ア:そうだったんすかー。それで、ついにここでハートの女王さまご登場っすね。彼女、こえーっすよね。外見かわいいのに。入矢は会った事は?
い:あるぞ。逆らわないようにしてたぞ。まぁ、ノワール嫌いらしくてめったに会わなかったけどな。
ア:ちなみに、ハーンとか普通に知り合いなんすか?
い:お前、それは自分のパートナーに言え。まぁ、ランク2の十指といえば、誰もが注目する。面白がって不思議の国の住人は接触してくることは多いからな。知り合いだな。ちなみに、彼女のいう掃除は一体何が目的なのかおれも知らない。
ア:あれ、唐突っすよね。小説ではさらりと流されましたが、災害並みの爆発っすよね。巻き込まれたひと、本当に重症で。
い:そう、だからかわいい顔でえげつない。最低最悪の部類だな。
ア:そうっすよね。あ、でここタクトのお兄さん、リュウヤの登場っすね。なんでファミリーネームが違うんしょー?
い:それが番外編読み切りに関わってくる。ま、簡単にいうと中華系マフィアに入っているくらいだから兄は悪党です。ということだな。
ア:戸籍偽装??
い:さあな?作者が書くと判明する。書かない確率の方が高いけど。
ア:なんて自分勝手な!まぁ、作者は捨てといて、タクト救出ですが、ここでおれが特別扱いされたのは、どうしてかっていうのが、今明かされている、「お兄ちゃん」だからなんすけど、本編の俺は知らないのでスルースルー。
い:勝手にしろ。それにしても女王さまの爆弾本当にこえーな。あれ、簡単とか言ってるが本当はすごい複雑な構造なんだ。基準が不思議の国の住人基準だからだな。
ア:やっぱ、そっすか。それにしてもチェシャ猫が本気になると他の不思議の国の住人も本気になるって不思議っすねぇ。
い:ある種の指標にされてるようだな。俺もあいつは知らない。
ア:そして最後の一文。あ、おれって鈍感っすか?
い:そうだ。
ア:そんな、一言で切り捨てなくても!

***

第7章 アニリン [BLACK-Side]

ねぇ、はじめよっか。
くすくすくす。
あいつらがー、大きい顔してられんのも、いまのうちー。

ア:これ!俺も誰が言ってるのかわかんなかったんすよー。誰なんすか?
い:これだな、これは俺とノワールを襲撃した、お茶会メンバーに瞬殺された女のセリフでした。ちなみにあいつらっていうのが、不思議の国の住人のこと。黒白の両面が出てきますよってことなんだ。
ア:そうだんすかー。で、始まる入矢お色気シーン。毎度毎度恥ずかしいっすね。
い:言うな。記憶から抹消しろ。
ア:あ、なんか身体がほてってきますよ、こんなシーン見てると。
い:ブツを出せ。いますぐそんな熱気を覚ますように斬ってやろう。
ア:ちょ、冗談すよ!それにしても、すげーっすね。ヤってる最中にも襲われるなんて。ぶっそうすね。第二階層。
い:まぁ、ノワールは仕事がらそういうことも多い。だが、今回は相手が悪いな。
ア:で、本当に突然にノワール死亡?
い:あれは驚いた。まさに警戒してなかったとはいえ、強者も一瞬で死んでしまうってのを自覚させられたな。
ア:それにしても生き返らせるのに、呪うってすごいっすね。
い:血約だからな。呪いって表現が正しいだろう。
ア:で、禁世に落とされるノワールですね。ここで落としているのは黒白の両面っすよ。ちなみに襲撃犯も彼女の人形っす。
い:登場した新しい不思議の国の住人。お茶会メンバー。三月ウサギはマーチヘイヤっていう言い方が誤りである可能性を書き終わってから見つけたっていう…ちゃんと調べてから書けよ、作者。彼は無邪気だからこそ残虐な子供のイメージだな。マッドハッターは冷静な大人。俺はマーチヘイヤに気に入られてて、結構話したり遊んだりしたぞ。
ア:あんなんと遊ぶってすげーっすね。で、翹揺亭に戻った入矢っすが、この時のチェシャ猫との会話が同時進行ですよってあらわしてたんすね。
い:みたいだな。
ア:で晩夏さんの死に様。ひでー奴っすよね、赤狂い。
い:あー、百篇殺しても殺したりないな!
ア:で、「一の頭(かしら)」って結局なんすか?
い:これはどうやら…
佐久:俺が説明しよう。
い:佐久兄さん??
佐久:一の頭とは、翹揺亭がその者のためならば、誰もが命を懸けて、何が何でも動く、動かせる人物のことだ。ありがたいことだぞ、入矢。じゃぁな!
い:佐久兄さん??…そうだったのか…って、俺が?
ア:入矢がプチ混乱してる…!で、最後にファンを増やす原因になったかもしれない、黒鶴×佐久シーンですね。作者は完全にノリで書いたんすよ。さて、入矢―?そろそろ帰ってきて下さいっす。

***

第8章 ニコチン

苦しみぬいて、血反吐吐いてここまでおいで。
そうしたら、よりいっそう愛でることができるから。

い:ふぅ。すまなかった。続けよう。
ア:はい。これは…誰のセリフっすか?
い:これは黒白の両面のセリフだな。誰に向けてるかは、まぁ、お前か俺だとは思うが。
ア:愛でられちゃうー。
い:やってろ。
ア:久しぶりのゲームシーンからっすね。
い:ハーンのゲームメイクはノワールにも勝るものだと伺っていたが、お前相手だとそうじゃないみたいだな。
ア:失礼な
い:で、ついに赤狂い登場か。あいつ変態だ。セックスの時だけ人格紳士っぽくなるんだぞ!
ア:確かに…。でも入矢のストリップすごいんすね。本気出すと、たいていの男は昇天させちゃうんすか?
い:まぁ、翹揺亭の男娼と娼婦はその位の技能は持ってると思うが。たぶん見せてないだけだと思うぞ。能ある鷹は爪を隠すっていうだろ。たぶん、赤狂い程度の客、ナメられてんだよ。
ア:それにしてもプロっすね。あんなに殺意持つ相手に完ぺきな演技っす。後の弥白さんもすげーっすけど。
い:だな。弥白さまはすごい方だぞ。
ア:で、ここでイモムシの能力の一部が見せられてますが、本当はこいう能力者なんすねー。
い:このとき言ってる呪文みたいなのは意味なく作者が適当に羅列した言葉なので、意味とかありません。ってコトだ。蛹ってシステムらしいが。こんなの使われたためしがないな。
ア:不思議の国の住人専用なんすかね?
い:どうだろうな?で、やっと登場悪役組。
ア:このとき女は黒白の両面、男の一人が橙色の悪魔、もう一人が青い地獄です。
い:話題に上っている赤い子は俺らしい。そして人形はノワールを表してる。一連のことはこいつらの仕業ってことだな。
ア:セオリーな悪役っすよね。
い:で、ハートの女王と共同生活か。大変だな、お前。
ア:ええ。使いっパシリが半端なくって。
い:想像に易い。

***

ア:次も続きものなのでここまでにしまっす。
い:今回も読んで下さってありがとう。次回は、エロとグロしかないが、語れるところは話していくからな。
ア:今回は入矢のお色気がいっぱいでしたからねー。
い:言うな。ってか、なんでこんなに登場人物いるのに、俺しか受け要員がいないんだ、おかしいだろ!
ア:うーん。まぁ、待ってればそのうち現れますって。
い:そうだな、お前とか。
ア:ええええええ!!!!

終わり