天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 030 第2章 永遠を探す忠誠の騎士 030.槍の騎士の魔王 考えてみれば。 「僕に依頼したいだけならわざわざアジェッサの街に呼び出してしかも本人が来る必要はなかったもんな……。ちっ。こいつの放浪癖を甘く見てたぜ」 セルセラの舌打ちに、タルテの... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 029 第2章 永遠を探す忠誠の騎士 029.白の帝国とその隣国 ディムナが一行を連れてきたのは、彼らが泊まっている宿のすぐ近くにある食事処だった。 普段安くて美味い店を探すのが趣味と言い放つディムナが、己の騎士との気安い二人旅にしては珍しく高... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 028 第2章 永遠を探す忠誠の騎士 028.白と黒の主従 新しい衣装と自分用の辰骸環を受け取ったセルセラたち一行は、翌日緑の大陸を旅立った。 目的地は藍色の大陸、別名を中央大陸。その名通りこの世界の中央に位置する大陸だ。 貨物船の一つが護衛... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女姫セルセラ 027 第2章 永遠を探す忠誠の騎士 027.騎士と少女たち 称号に関するやりとりを終えて本部の外へ出たレイルを、セルセラたち三人はいつからか待っていたようだった。 「話は終わったようだな。街へ行くぞ」 「今からか?」 「ああ。服ができた」 「早... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 026 第2章 永遠を探す忠誠の騎士 026.星狩人と辰骸環 竜骨遺跡の建つ山の中腹の街。 遺跡に星狩人(サイヤード)協会本部があり、そこを多くの星狩人たちが訪れることから、最寄りのこの街は所謂“冒険者の街”として発展してきた。 協会に試験を... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 025 第2章 永遠を探す忠誠の騎士 025.過去と今 「まったく、なんなの!? あの無駄に態度のデカいおっさんは!」 王宮内に与えられた自室に戻るなり、少女は「聖女」の仮面を脱ぎ捨てた。 そのまま礼装も物理的に脱ぎ捨てようとして、慌てた周囲の... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 024 第1章 魔女に灰の祈りを 024.そして、物語は幕を開ける タルテ、ファラーシャ、レイルの三人は、翌日になって協会本部の会議室の傍でラウルフィカと話をしていたセルセラを見つけた。 「――では、次の目的地は中央大陸か」 「ああ。ディムナに呼... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 023 第1章 魔女に灰の祈りを 023.魔女に祈りを 「お前の願いなんて僕の知ったことかよ」 セルセラはそう言い捨て、一人遺跡に背を向けて歩き出した。その凛とした背筋は、レイルの震える指が追いすがることすら許さない。 「セルセラ! レイル……あ... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 022 第1章 魔女に灰の祈りを 022.聖なる巫女と呪われた騎士 聖堂の扉を体当たりするかのように乱暴に開く。一瞬騒然となりかけた葬儀の参列者たちは、けれどそれが聖女の最愛の騎士の姿だと知って言葉を失った。 「レイル……」 「陛、下。エスタ様は... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 021 第1章 魔女に灰の祈りを 021.聖なる少女と聖なる騎士 儀礼用の細く美しい剣を鞘から引き出し、目の前の主君に渡す。そして跪き、そっと頭を垂れた。 見た目ばかりの細い剣でも重そうに受け取った華奢な主君がその剣の腹で、跪いた騎士の肩を三度... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ