I will be with you

小説

自分の隣にいた人が突然いなくなってしまったら
世界のために死んでしまうと知ったら
あなたなら どうしますか――?

I will be with you

I will be with you あとがき

■ 目指したのは現代モノの恋愛マンガでした。予定では! ……でもできたものは意味不明なマンガになってしまい、スイマセン。これは私が中学生の時に傘は凶器だと思い込んだところからできた少年マンガっぽくしたかった話です。いろいろ設定に無理があり、わからないことだらけで申し訳ありません。

■ 氷室麗花:美人が描きたかった+大人の恋愛が描きたかったんです

■ 鶴丸:巫は女、覡は男を指します。この二つを総称して巫覡(かんなぎ)です。巫女さんみたいな存在で、彼は人間ではありません。でも雨魔でもないんです。高尚な妖といったところです

■ 唯凪:鶴丸の双子という設定。彼女含むあちらの世界の住人は能力を耳飾にしてためるという設定があり、力を示すために鶴丸と唯凪の耳飾の数は一緒にしてありますが、鶴丸が一個足りないのは、探してください。見つけやすいです

■ 本郷タケル:話を考えた時にはコイツが主人公でした

■ 空木セツナ:決して00から取ったんではないんですよ。黒髪セーラー美女を目指しました

■ 成宮ノエ:タケル、セツナより年上設定。でも童顔な彼女

■ 田上カケル:同じく年上設定。気さくなお兄さん

用語説明

この話は本郷タケルを主人公とした話ですが、漫画という媒体で進めていくので、話の内容をかなり削っています。それに加え、タズをメインとした話を中心に描いていく予定です。その点をご了承ください。

※別に読まなくても良いですが読まないとわかんねぇよ!って場合が多々あります。

■ あちらの世界:境界線を境として、この世を反転したような世界がある。この世界は通常はこの世と繋がっていないが水溜りが鏡の作用をし、夜空という闇を孕んだ時、二つの世界が繋がる。国家や世界観などはなく、実力のみの無秩序な世界。強さに階級があり、それを血統値(けっとうち)という。血統値が一番高い者が王として君臨できる。

■ あちらの住人:あちらの世界に住んでいる生き物。人によく似ている。生活も似ているが、決定的に違うのは日々生命をかけた戦いが絶えず起こっていることである。こちらの世界に侵入するとその存在が変質し、雨魔となる。つまり雨魔にならなければ戦闘能力を持った人間と変わらない。

■ 雨魔(ウマ):雨が降った後の水溜りが夜空を映した時に水溜りを映したときに、その水溜りを通ってあちらの世界からあちらの世界の住人が侵入する、この世のイキモノではない人に似た人を喰らう化け物。雨の力を借りて姿を自由に変えたり、大掛かりな攻撃をしたりする。雨魔となった化け物は雨の力を借りてこちらの世界で具現化する。つまり世界が変わった瞬間に躯は雨が形を取ったものとなる。何故人を喰らうのかは不明。世界を変えた為の弊害とも言われており、あちらの世界の住人でも血統値が高い者は雨魔に変質しないケースもある。

■ 虐殺者(ギャクサツシャ):雨魔を狩るために生じた人間。傘を武器とする。その存在は雨魔に対抗するために身体の半分は雨、つまり雨魔と同じものに変えているため半化け物状態である。だからこそ傘を自在に武器として扱う事ができる。

■ こちらの世界、または、この世:我々の世界。

■ 雨:水の循環の最初の形態。地に沁み込んだ穢れが浄化されたものが降って来るので雨自体が降って、大地に沁み込むまで力を持っている。雨魔の根源であり、身体である。よって虐殺者と雨魔の戦いは主に雨水を使ったものということになる。雨水自体が力を持ち、水という形が定まっていない液体物質であるために具現化の力が高い物質である。あちらの世界では雨は降らない。

■ 傘:虐殺者の武器。雨を一番理解しているこの世の道具なので雨水を具現化しやすい。傘を基本として虐殺者が雨水を使って己の好む武器を自在に具現化させる道具である。

■ 会社:虐殺者は効率性のために集団で雨魔を狩る。会社を偽装して虐殺者は活動する。一会社として認められるには首領(社長)一人、二人の社員の計三人がいることが最低限。表向きな活動も可。ちなみに雨魔とならなかったあちらの世界の住人を仲間にする場合はその者を番犬とするか肉の枷をつけると社員の一人として活動が許可される。

■ コミュニティー:虐殺者の活動を支援する組織。国連の秘密組織だとか資本家の一つだとか噂されているが、雨魔のレベルと倒した数によって報奨金を会社に支払ってくれる素敵な組織。雨魔を根絶するための組織であり、会社の様々な規約を決め、虐殺者用の諸々の道具を売っていたりする。つまり状況によっては会社に口出しできる。ちなみに賞金目的や規約違反の処罰などで虐殺者同士が戦う原因をつくっている。

■ 血統値(けっとうち):あちらの世界の強さの度合いを分かりやすく示したもの。一番高い血統値が1で最後が84である。各血統値になれる人数は決まっている。血統値1はあちらの世界の王となれ、1人存在する事が可能。血統値2は4人、血統値3は9人。つまり血統値の数を二回かけた人数しか存在できない。その他は血統値外という分類になる。血統値2~4は籍持(せきもち)と呼ばれ、半端ない強さを持っているがめったにこちらの世界に来ない。血統値5~8は貴族と呼ばれていて、強さのランクではこれ以上は基本的に会社一つでは対応不可能である。最近虐殺者もこのランクで個人の強さを測っている。

■ 巫覡(かんなぎ):もともとはあちらの世界のタイプ属性の一つ。直接攻撃ではなく術を用いる。この属性は普通のタイプと違って世界そのものに干渉できる力を持っている。よって貴重であり、無秩序な世界のあちらの世界でも特別視され、一応大切に扱われ敬われている。あちらの世界では女が巫(かんなぎ)、男が覡(かんなぎ)と区別されている。能力が高い者は目の下に朱色の印が現れる。こちらの世界では術のように具現化を行える虐殺者を指し、男女の区別はない。

■ 双巫覡(そうかんなぎ):あちらの世界で籍持以上であることが必要で、互いの力が同等であり、尚且つ魂が近しいことが必要になり、通常、二人同時に揃う事が無い。だが揃えば二つの世界双方に関わることができる能力を持っている。巫覡の頂点となる存在。

■ 王:あちらの世界の血統値1の者。王といっても国家を作るわけでもない。ただ実力が一番なのであちらの世界で誰も逆らうものが居ない状態を指す。一人しかその座につけないので滅多にその座が埋まることはない。半端ない強さのため、あちらの世界だけなら自由に変えることができるといわれている。

■ 血統値外:血統値に当てはまらないもの。1~84までのランクに入らない実力保持者というのが存在している場合にあちらの世界で用いられる。が、詳細は王にしかわからないと言われている。

■ 肉の枷:あちらの世界の住人が会社に所属するために身にまとう人間の肉体。コミュニティーが用意した死体に入ることとなり、仮の戸籍を得る。死体の身分にあった生活をしてもよいし、しなくてもよい。あちらの世界の人間が死体に入ることで実力は半減する。肉の枷を身につけるとあちらの世界の住人は絶対に雨魔にならない。

■ 番犬:コミュニティーが会社のために用意したあちらの世界の住人専用の役職。行動範囲を指定されているために番犬は会社から半径5kmしか自由に行動できない。また行動制約として防衛としてでしか戦闘行為が許されていない。先制攻撃が許される場合は行動範囲に敵が侵入し、動ける虐殺者の社員がいないこと、虐殺者と会社を守るためであることのみである。つまり虐殺者を守るためでなければ基本的に戦闘行為を行えない。但し、行動範囲内なら虐殺者を支援すると言う形で自由に動ける、非常に微妙な存在。番犬はあちらの世界の血統値が高いものに与えられる。通常の場合なら肉の枷をつけ、社員として扱われる。

■ 天人殿(てんじんでん):あちらの世界で巫覡が所属する組織。巫覡を守るための組織で巫覡を守るための武人は貴族以上で構成される。血統値が高い巫覡は基本的に天人殿から出ることが滅多にない。貴族以上の巫覡は大巫覡と呼ばれ、身の回りの世話を受ける尊い立場である。貴族以下の巫覡は大巫覡の世話をする。その周りを貴族以上の武人が守り固める。こちらの世界でいう教会や神殿などに似ている。この組織だけは秩序が存在している。

■ 武人:あちらの世界で巫覡を守るためだけに力を使うと制約した者。天人殿の警護を行う。貴族以上の実力が必要。

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