Making コピック編

作者(以下N):これはリクエストにお応えすべく無依が作ったコピックペンで描いた絵のメイキングになります。見たい方はどうぞー。
アラン:ってこれ、上半身裸なんですけど…
N:いや、無依といえば裸の塗り方とか見たい方いるかなって。
アラン:余計なお世話だよ!というわけで、そういうのが苦手な方は見ないで輝血さんのを参考になさってください。作者より超すげーメイキングですから。(※:だから現在輝血はメイキング公開してないっての)
……って、オイ!これ、まんま透明水彩の文章コピペじゃねーか。

N:え?ダメ?
アラン:だめだろ。どんだけ手抜きなんだよ!
N:ほら、私適当主義者だから。
アラン:適当って範囲で済まねーから。すんません、こんなぼんくら作者でよければ、どうぞご覧になってください。

道具用意

N:はぁい!
アラン:きしょ!ついでになんかノリ変!
N:相手アランなら怖くないから。
アラン:どんだけフリーダム!!?もういいから説明始めろよ。
N:はい。じゃ、説明を始めますねー。コピックで絵を描くときは右のような道具を使ってます。緑色の物体は透明水彩と同じ、100均のカッターマット君です。使用方法は透明水彩編をごらんあれ!
アラン:宣伝か!
N:ペン入れに使ってるのは、100均マルチライナーもどき水性ペン(0.1)とHI-TECの黒(0.5)です。今回はペン入れ2度していますのでね。シャーペン(HB、0.5)、消しゴムは適当です。紙も透明水彩と同様普通のコピー用紙。原稿用紙とかは発色いいですが、にじみにくいですよ。好きなのを選択することをおすすめします。それとは別にもう一枚同じサイズの紙を用意しています。その紙は何でもいいんですが、それを下敷き代わりにしてます。コピックは下に移ると、次の色を重ねたときに、色が出てしまうので。例えば赤塗った後に肌色塗ろうとするとアルコール系のコピックはそのまま肌色に前に塗った赤色のシミが映ります。ってのを防ぐんです。
アラン:昔よくそれで失敗したもんな、お前。
N:まぁ、作者に生み出される存在でナマイキな!で、話戻りますが、コピックは3種類使ってまして、数えたら54色持ってました。三種類というのは、そうですね、Aのものが、一般的なコピックですね、sketchってタイプのです。Bがciao。Cがデリーターが出していたNEOPIKOってものです。大体AとBは画材屋さんなどで手に入ります。Cは私が中学生の頃に購入していたもので、たぶんもう売ってないタイプですね。確か180円とお得なお値段でよく買ったんですよ。まぁ感光するのがよろしくないですが。
アラン:コピックっていや、セットだろ? セットで買わなかったのか?
N:私は最初、コピックを友人から譲っていただいて始まり、それから必要な色や欲しい色を購入していったので、セットでは持っていません。しかもセット買うほど金ねーし。
アラン:ま、そんなもんだよね、お前。

1.下絵(構想)

アラン:おぉ!入矢じゃん。どうやって描いたんだ?
N:実はですね、メイキングを作るときに輝血さんと連絡したときに、コピックでチェシャ猫で微妙なえろをって話してたんですよ。でも、チェシャ猫でメイキング作るにはもへもへが足りなかったというか、もっとヤヴァイ絵しか思いつかなかったっていうか…。
アラン:どんなの描こうとしたんだよ?
N:なら、次の色気キャラで入矢だろう、じゃ、ノワールもつけようとなりまして…もともと入矢の戦系イラスト描こうと思ったので、で、腰骨腰骨とか言いながら(実際言ってませんが)描いたら、こんなんになりました。
アラン:どっちかっていうと、ノワールのほうが色気ない?
N:!鋭い。実は入矢超苦労しまして、腰と右肩の位置を変えたり、衣装を変えたりしてんですよ。最初はおみ足程度のちらリズムが、入矢にはがんばってもらいました。あと、単純に髪の短い入矢が久しぶりだった。
アラン:戦系って?
N:最初、上半身も凝った衣装着せてたんですが、露出するにはおかしいので、一番最初に考えた服が焦げてないって感じにしました。で、入矢は「真紅の死神」なので鎌を。最初は入矢のポーズとかもいろいろ違ったんですよー。
アラン:なる、苦労したわけか。

2.ペン入れ

N:今回は下絵の状態でかなり書き直したり、加えたりしたので、ある程度消しゴムで消してから、ペン入れしました。
アラン:これ、下絵とちょっと違うよな?
N:入矢が舌出してますね。色気足りない、美人じゃないと思って加えたら余計変になって、ちょっと後悔した点。
アラン:他にもあるな。
N:二人の胸の模様は血約のマークですので、コピックで一発書きしようとしたところはペン入れしないんですねー。首の痕もそうです。
アラン:他には?
N:やっぱり、顔には力を入れましたよ。今回はへそにも!

3.色塗り1(肌色)

N:色塗りは基本的な塗り方は透明水彩と変わりません。ですが、一番違う点は、透明水彩は単色の濃淡で表現するのに対し、コピックは2~3色、色を重ねます。
アラン:なんで?
N:だって、コピック筆圧とかでは色変わりませんから。必然的に重ねたほうがきれいに自然になりますし。
アラン:へー。
N:でも最初の肌は単色で塗りますよ。肌の色はE00で塗ります。肌は難しいですね。でも一番楽しいところでもあります。
アラン:珍しくポジティヴ!
N:コピックはアルコール系なので、私はさっさと塗ってしまいます。アルコール飛ぶとそれだけペンの寿命が短くなる気がするので。で、ペン入れと同じように迷い無く塗るタイプです。コピックは筆を止めるとにじみますからね。あと、怖いなら塗らなきゃいいんですよ。そしたら迷ってももう一回塗れるじゃないですか。
アラン:どうやって塗ってんだ?
N:基本的にペン入れの線をなぞるように、あと光を注意して塗ります。光の差し込み具合がわからないときは、私もわかってないので大きな口叩けませんが、プロの漫画家さんのを参考にしたり、美術品をみたり、現物を見るなりすればいいですよ。E00は重ね塗りするとけっこう深みのある肌色を作れます。

4.色塗り2(髪+目)

N:私は肌の次は髪です。なんで髪を塗ります。今回は二人いるので左側にいるノワールから。まぁ、透明水彩と違って乾く間や、インク移りがないのがコピックの利点ですね。塗る順番はどこでもいいんですけど、これはすでにくせですね。
アラン:どうやって塗るんだ?
N:髪は天使の輪ってわかりますか?頭の輪郭に合わせて光を作るんです。塗り方はコピックの使い方とかによく載ってますよ。まぁ、私のやり方ですと、最初に生え際から塗って、それから毛先の少し手前から光を作るように塗り、最後に毛先を塗る、という方法で塗っています。ノワールはC5で単色、入矢はR27です。
アラン:目は?
N:光(白い丸)があるときはそれににじまないように気を使いますが、今回は二人ともないので、そのまま塗りつぶします。目は普段は同色を3度塗りとか、3色を重ね塗りとかしますね。ノワールは最初に髪と同じC5、入矢は左目がG00、右目がB00です。

5.色塗り3(髪+目:仕上げ、服1)

N:髪と目を仕上げていきます。まず、ノワール。一段濃い色を重ねます。黒髪は最近はこういう重ね塗りで塗ることが多くて、昔は黒一色で塗ってました。濃い色としてC7を使います。コピックはにじむので黒髪の場合は、形を整える意味でも重ね塗りします。もう一段気合が入ると100で影つけたりもします。次に入矢。入矢はR59で重ね塗りをしますが、入矢は鮮やかな赤い髪なので、どちらかというと、髪の立体感を出したりするためだけに重ね塗りをしています。影の部分を塗っていく感じですね。気をつけないと元から塗った赤が目立たなくなってしまうので、それは注意してます。
アラン:失敗するといつもすげー量の髪になってるもんな。
N:目は一段階ごとにお見せできません。なぜかというとコピックのにじみを利用して描くので、コピックが乾く(って表現はおかしいですが)までに塗ってしまいます。簡単な塗り方で、薄い色を塗ったすぐあとに濃い色を置くだけですよ。一回やってみればにじみがどんなふうになるかわかります。ノワールはブラン、アランと区別するために蒼っぽい黒の目にしてるので(実は)C5、B24、B37と重ねています。
アラン:へぇ、目立たないな。
N:そんなもんです。入矢の方がわかりやすいですよ。左目がG00、G05、BG75で右目はB00、B24、B37です。
アラン:服については?
N:本当は薄い色から塗るべきなんですよ。でも私はノリで塗りたいところから。でも、入矢の服は結構面倒なの作ったので薄い色とかから塗りました。
アラン:じゃ、ノワールは?
N:ノワールは白以外なら暗色のシャツしか着ない設定なので…

6.色塗り4(服2)

N:服をどんどん塗っていきます。入矢は小物系(紐)から塗って、模様塗ってみたいな感じですね。
アラン:ノワール本当に黒系しか着ないんだな…。
N:ここまで服は単色ですよ。服は原色とか暗色系でなければ単色で塗ります。黒や暗色系なら場合によっては薄い色を重ねてます。例えばノワールのシャツは瞳とは逆でB37、B24で塗ります。ズボンは100の黒からC5ですね。逆に入矢は薄い色あいのものなので単色のままです。
アラン:鎌は?
N:刃はC1、C5ですね。柄は100のあとにR27(赤)。肌はここで色重ねてますよ。もっと濃い影はCM21(ただこれは古いコピックなので番号は違う可能性あり)、そして塗っていなかった部分にはE50を重ねています。あと、色っぽい部分はRV000を塗ってます。露出肌は気を使いますねー。コツは影はきちんとつけるですよ。

7.背景

アラン:また適当な背景だな。
N:今回はコピックということでしたので…。本当は透明水彩で血を飛ばすとかしたかったですね。
アラン:血好きだな…。
N:ま、ご存知の通り、背景一切考えてなかったわけで適当に思いついたのを。
アラン:で、鎖?
N:そうですね。ただパステルカラーな鎖だったんで、色がほんわかしてしまいましたので、毒薬らしく赤と紫を派手に!したら…
アラン:失敗したんだな
N:ま、そういうこともありますよ。
アラン:ごまかすな。

8.仕上げ

N:仕上げとして、胸の血約のマークを書き込み、首輪を入れます。
アラン:ここまでしないと描かないのか、それともただ忘れていただけなのか…
N:で、もう一回ペン入れします。今度はHI-TECを使いまして、入矢の躰のラインとか、顔とかもう一度。
アラン:なんでわざわざ?
N:今回強調したいのは、裸なわけで、肌の隣に濃い色を置くと、肌色が映えるんですけど、そうじゃない部分は輪郭を強くしないと目立たないので、もう一回やるんです。顔は線が細いから。
アラン:他は?
N:日付と名前を書いて終わりです。毎回決まったものを描くでもなく、気の向いたまま、気の向いた画材で、気の向いた場所に適当に書きます。

反省

・ちょっと入矢が色っぽくなかった。
・どっちかっていうとノワールのほうが露出系。
・背景失敗。
・鎌はうまくできてお気に入り。
・最後まで入矢にCHIK○BIを描くかで悩んでいた(変態)
・ノワールと入矢ははたしてこんなに身長差があっただろうか…?
・入矢は鎌を片手で持てるほどマッチョではない。(たぶん)
・入矢の衣装が意味不明。

N:こんなもんでしょうねー。たぶん、下書きに1時間~半。色塗りが2時間ってとこでしょうか。私はコピックで色塗るは好きですよー。皆様、ご自分にあった画材を選んでくださいねー。