モグトワールの遺跡 登場人物紹介

登場人物紹介【第1章】

水の大陸で出てくる(1章)で主人公を空気にする人たち

 キア=オリビン
20歳・男・半人・金髪・青眼(魂名:キアナイト=ワン=オリビン)
水の大陸 神国シャイデの第一の王にして建国王。オリビン兄弟の長男で、国の鏡とも言える王…なのだが実際は腹黒で昼行灯。両親の荘園経営を継ごうとしていたために商人として物事を考える。しかしジルに言わせるとキアは商人より詐欺師に向いているとのこと。親しい間柄には口調がすさまじく悪かったり、表面上は良い王を演じていたり懐を信頼した者にしか見せない。おかげで信頼された人物は苦労が絶えなくなる。半人として土と水のエレメントを操る。

 ハーキ=オリビン
18歳・女・半人・青髪・白眼(魂名:ハーキマー=イイオーシェ=オリビン)
水の大陸 神国シャイデの第二の王にして守護王。オリビン兄弟の長女で、見た目儚げかつたおやかな水の乙女…なのだが実際は男勝りで、超絶剣の達人。性格は苛烈かつ攻撃的。キア曰く、ハーキの守護王ってのは、本当に護ってくれるって意味だよね、とのこと。王になった当初はキアの勧めで猫かぶりをしており、誰もこんな性格でこんな人物だとは思っていなかった。後に巫女や若手の兵士からかなりの人気を誇る女王として君臨することになるとかなんとか。半人として水と光のエレメントを操る。

■ ジル=オリビン
15歳・男・半人・黒髪・赤眼(魂名:ジルコン=ダグラッド=オリビン)
水の大陸 神国シャイデの第三の王にして英雄王。オリビン兄弟の次男で三番目。幼い子供を演じつつ誰よりも優れた観察眼と武力を持つ行動派の少年王。世界に7本しかない「呪剣」なる『陰陽剣』の使い手。『鷹隊』なる自身の近衛隊を編成、指揮する。王になる前は幼少の頃から世界傭兵として世界を旅し、様々な戦場を経験した見た目子供の中身大人。ヘリー曰く、ジルは楽しんでいるのか本気なのか時々よくわからない。それくらい行動が子供じみているのにやっていることは実はまとも。兄弟の中で一番まともというか常識人。妹には甘いというか弱い。半人として闇と火のエレメントを操る(現時点で炎は操れない)。

 ヘリー=オリビン
13歳・女・半人・白髪・緑目(魂名:ヘリオドール=アーマティー=オリビン)
水の大陸 神国シャイデの第四の王にして巫女王。オリビン兄弟の末子でありながらも神殿の最高位を勤める…のだが、空気に耐え切れずにしばし逃げ出している。半人だが宝人の特殊能力をいくつか使うことができ、精霊を見ることも出来る。エレメントに関して本能的に敏感で、宝人から一目置かれる存在である。ハーキ曰くヘリーは直感がすごいのよね、でもその活かし方が例えて言うと爆弾を持ったら相手に投げつければいいのに、自分が持って突っ込んでいく特攻タイプっていうか、無鉄砲っていうか、こっちがはらはらするのよね。とのこと。でも本人はいつでも一生懸命。半人として風と光のエレメントを操る。

■ ルル=ミナ
38歳・女・人間・茶髪・茶眼
水の大陸を中心に活動する『世界傭兵』の一人。双剣使い。訳あって後継の選出を急いでおり、ハーキ、ジルを弟子に取った。その結果、ジルを正式な後継に選び、ジルを次代の世界傭兵に育て上げたが、ジルがシャイデの王に選ばれてしまったため、世界傭兵から足を洗えない。ジルを物心ついた頃に戦士に育てたことをオリビン家ではかなり根にもたれている様子。またオリビン家から相当の負債があるらしく、キアにはいいように使われている。

■ フィザー=バスキ
水の大陸神国シャイデの貴族。ジルタリア国交大臣。良心に基づき、腐りかけたシャイデを影ながら支えたことをキアに運悪く眼を点けられ、苦労の日々が始まることになってしまったまだ先が長い人。

■ ラダ
水の大陸神国シャイデの神殿で巫女頭を務める神殿のトップ。己の能力と権力を過信しており、位の下の巫女やヘリーの言うことを否定する。老女。

■ ニオブ
水の大陸神国シャイデの神殿で、5位に入るほどの高位の巫女。ラダが蹴落としたブラン巫女を師として仰いでおり、ラダの動きを影ながら阻止しようと動いている。ヘリーにも好意的。

■ フィス=アマンジーラ=ジルタリア
28歳・男・人間・茶髪・緑眼
水の大陸で三大大国ジルタリア国の次期王位継承者。王位簒奪行為によって身を隠していたが、セダたちが来たことがきっかけで王として返り咲く。父王亡き後、宝人に恒久の和平を誓う、良き王。

■ ビス=アザンシード=ジルタリア
水の大陸三大大国ジルタリア国の騎士団長を務める武人かつ王家の人間。表向きは前カラ王の弟であり、仲が悪いとみせかけていた。王位簒奪行為によって偽王に成り代わられて行方不明になっていたが、ジルタリアのために独自に黒幕にたどり着き、フィスをサポートする。水の大陸三大宝剣『白帝剣』を持つ実力者。

■ カラ=アマンシール=ジルタリア
水の大陸三大大国ジルタリア国の前王。国民には賢帝としてとても好かれていた。病弱で、近々フィスに王位を譲ろうとしていた際に、王位簒奪行為によって暗殺される。

■ パンチャーズ=マシャー
水の大陸三大大国ジルタリアのラトリア担当大臣。カラ王の親友ということに表向きはなっていたが、実は身分を消去されたカラの実子であり、王位だけでなく己が持つべきすべてをフィスに奪われたと思い、王位の簒奪を行う。ビスに成りすまし、偽王として王座に一時的に就くが、口封じのために殺害された。