天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 048 第2章 永遠を探す忠誠の騎士048.騎士は跪く「俺のしたことは結局、誰も守れず、救えず……二人の少女を無用に苦しめ殺すことになっただけだった」 エスタ。ゲルトルート。 彼が救えなかった聖女と、彼が殺した魔王。 知られざる罪がここにある。 だ... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 047 第2章 永遠を探す忠誠の騎士047.いつか呪いが解けるまで 合同葬儀のためにどこかいつもより厳粛な雰囲気が漂い人気のない街中、セルセラたち一行は外に机と椅子を置いて食べるタイプの食事処で一休みしていた。 葬儀が完全に終わって人通りが戻り始め... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 046 第2章 永遠を探す忠誠の騎士046.誰が為の永遠 ロベルトがまだ隠し持っていた剃刀で、自らの腕を傷つける。「え!? 何やってるんだお前!!」 突然の自傷行為に驚き、彼を捕まえていたファラーシャはその腕を放してしまった。 特殊民族は腕力が強い... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 045 第2章 永遠を探す忠誠の騎士045.愛し子に安息を 嘆息するタルテに半泣きのファラーシャ、そして剣を手放したレイル。 怪物はファラーシャに触手を落とされたままなので攻撃をして来ないが、どうも切断面に肉芽が盛り上がっているところを見るとすぐに... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 044 第2章 永遠を探す忠誠の騎士044.永遠を探す者 ――本当にお気の毒なことで。 ――まだ小さいのに、可哀想に。 葬儀屋の息子が亡くなったのは、子どもだけがかかる流行り病だった。 アジェッサの街ではすでに何人もの子どもが亡くなっていた。 半月... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 043 第2章 永遠を探す忠誠の騎士043.還れぬ場所 異端の科学者、マッドサイエンティスト ロベルト=コーニス。 エレオドの女軍人ヤトレフ将軍は、ロベルトをそう呼んだ。「おい、いきなり乱入してきて剣を引けとはどういうことだ」 つい最近見たばかりの... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 042 第2章 永遠を探す忠誠の騎士042.偽りの復活 地下道の壁には一定間隔で新しい角灯が取り付けられていた。何人もの人間が出入りしている気配だ。 セルセラたちはファラーシャが機械の音がすると言った方向に向けて歩き始めた。 通路の片側に何か機材ら... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 041 第2章 永遠を探す忠誠の騎士041.その心に一輪の薔薇「さて……ルチル神父が地図を持って戻って来るまで、ちょっとした反省会と行きましょうか」 タルテの形相に、セルセラ、レイル、ファラーシャの三人は説教を予感する。 吟遊詩人のラルムも少し聖堂... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 040 第2章 永遠を探す忠誠の騎士040.人魚の鎮魂歌 つぎはぎの怪物。 誰もが「それ」を見た瞬間に思い浮かべる言葉だ。 怪物の皮膚は、文字通りいくつかの人の皮膚をあちこち縫い合わせたような継ぎ接ぎ。 骨格は人間のものではなく、民家ほどもある肉の... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ
天上の巫女セルセラ 天上の巫女セルセラ 039 第2章 永遠を探す忠誠の騎士039.その目に鏡の欠片 窓のない会議室。広々とした空間に漆黒の円卓。 話し合いに必要ないものは持ち込まれず、簡素だがまったく質素には感じられない壁と調度。 創世神話の神々の雄姿が描かれた天井。床に敷かれた絨毯は... 2023.07.08 天上の巫女セルセラ